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2016年1月24日 (日曜日)

大津透・桜井英治・藤井譲治・吉田裕・李成市編『岩波講座日本歴史第21巻・史料編(テーマ巻2)』

下記の書籍に収録されている論文2本を読んだ。

 大津透・桜井英治・藤井譲治・吉田裕・李成市編
 岩波講座日本歴史第21巻・史料編(テーマ巻2)
 岩波書店 (2015/12/22)
 ISBN-13: 978-4000113410
 https://www.iwanami.co.jp/moreinfo/011321+/top.html

読んだ論文は次のとおり。

 1 佐藤信「木簡史料論」

 2 細井浩志「国史の編纂」

いずれも大変勉強になった。

ただ,2のほうは,対外関係をほぼ無視に近いかたちで国内事情だけを考慮する立場にたって自説を述べている点が,かなり気になった。この点について異なる見解に立脚すると,内容的に相当異なる論述となり得るのではないかと思う。

(余談)

下記のようなサイトもある。

 万葉集で解く難波津の歌の謎
 http://www.geocities.jp/yasuko8787/0-0kininaru-0n.htm

「難波津の歌」は「王仁」の作とされる。仁徳天皇と皇位を争ったかもしれない菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)の「菟道」は,「うじ」と読み,現代では「宇治」と書かれる。「王仁」の「王」を「う」と読み「仁」を「じ」と読むと,同じく「うじ」となる。

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