前漢の昌邑王劉賀墓とみられる遺跡から『論語』と推定される大量の木簡が発見されたらしい
下記の記事が出ている。
南昌市の海昏侯墓、主は前漢の第9代皇帝劉賀か
人民網日本語版:2015年12月24日
http://j.people.com.cn/n/2015/1224/c95952-8995133.html
Gold plates and coins among valuable haul unearthed by archaeologists at 2,000-year-old royal tombs in China
Daily Mail: 27 December, 2015
http://www.dailymail.co.uk/news/article-3375474/Gold-plates-coins-valuable-haul-unearthed-archaeologists-2-000-year-old-royal-tombs-China.html
他の報道等も総合して考えると,たぶん『論語』だろうと思う。
現在まで伝来している『論語』には後世に書き換えられた部分があると推定されるから,今回発見された木簡の解読作業が待たれる。
また,発掘品である屏風には人物像が描かれており,孔子かもしれないと報道されている。報道写真ではよくわからないので,復元図のようなものが公開されるまで待たなければならない。ちなみに,孔子は身長190センチ以上の大男だったとの報道があり,中には身長220センチ以上の大男との報道もあるが,よくわからない。仮にそうだったとして,孔子は,漢人ではなく,インドアーリア系に属する人だったかもしれないと考える。
加えて,この遺跡からは,「上」との文字のある金製品が出土している。日本の神(上・守)にも通ずるものがあり,非常に興味深い。
[追記:2016年1月30日]
関連記事を追加する。
Tomb mystery: is this the grave of an Emperor?
Telegraph: 27 January, 2016
http://www.telegraph.co.uk/sponsored/china-watch/culture/12123162/emperors-tomb.html
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