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2015年12月 4日 (金曜日)

中国:クローン生物を用いた食糧増産

下記の記事が出ている。

 What happens when Chinese supermarkets start selling beef from a test tube
 Washington Post: December 3, 2015
 https://www.washingtonpost.com/news/innovations/wp/2015/12/03/what-happens-when-chinese-supermarkets-start-selling-beef-from-a-test-tube/

あまりにも当たり前すぎることなので書くのも馬鹿らしいのだが,一応コメントしておくと,同一の遺伝子をもったクローンでは同一の脆弱性が存在する。当該遺伝子をもった個体が特定のウイルス,細菌,菌類等の微生物に対する脆弱性を有している場合,そのクローン全部が同じ脆弱性を有する。

その結末は,明らかだと思う。

防止策として大量の化学薬品が用いられることになることは誰の目にも明かだ。

異なる遺伝子タイプを有する個体が混在していることは,優良品種を生みだすためには必ずしも寄与することがないけれども,全体としてフェイルセーフの機能を果たすことになるので,種としての絶滅を防止することができる。

ところが,人間は厄介な存在で,単一の思考や理論を正しいと信ずるとそれだけに依拠してクローンをつくりたがる。どの国にも馬鹿がいくらでもいる。

社会の基本秩序を破壊しようとするものでない限り,異端の存在こそがフェイルセーフの要だ。

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