燕生東『商周時期渤海南岸地区的塩業』
下記の書籍を読んだ。
燕生東
商周時期渤海南岸地区的塩業
文物出版社(2013/9)
ISBN: 9787501035359
主要な対象地は,山東半島及びその周辺の海岸地帯及び内陸部だ。
本書の最初の部分では,当時における地形を理解するために地層調査の結果を踏まえて当時の海岸線を推定し,遺跡等の分布との対応関係を考察している。
それに続き,土器や銅器等の検討結果から製塩業の成立可能性等について詳細な考察を行っている。
土器についてはとりわけ注目すべき見解が多く含まれているように思う。日本の日本海側の遺跡で発掘された土器等と比較しながら読んだ。
古代の日本の製塩業の歴史については,まだまだよくわからない部分が圧倒的に多い。塩は税制度とも直結する物品でもあるので,非常に興味深い分野ではある。
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