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2015年12月23日 (水曜日)

小沢健志『レンズが撮らえた 150年前の日本』

少し前に購入した書籍なのだが,ときどきパラパラめくって写真をながめている。

 小沢健志
 レンズが撮らえた 150年前の日本
 山川出版社 (2013/8/20)
 ISBN-13: 978-4634150478
 http://www.yamakawa.co.jp/product/detail/2219/

類書は多数あるのだが,小型の書籍なのですぐに手にとってながめることができるという利点があるように思う。

『百年前の日本-モースコレクション』の初版が出たときに購入した。内容的には非常に優れており,現在でもときどき参照する。ただし,初版出版当時は大型本で高価だった。

大学の学生には,こうした古い写真,絵画,版本の挿絵等を見るように勧めている。文字だけでは実像が全くわからないはずで,1個でも多く具体的なイメージを獲得したほうが良いにきまっている。

しかし,なかなか理解されない。

文字だけで「わかったつもり」になってしまうのかもしれないが,文字だけですぐに理解できるのであれば誰も苦労はしないのだ。

一般に,とりわけ表音文字は「符号」または「符号列」に過ぎず,それ自体としては特に意味をもっているわけではない。表意文字の場合でも,概念内容を全く知らない者にとっては,単なる「符号」または「符号列」に過ぎない。そんなものをいくら暗記したところで少しも頭脳が明晰になるわけがない。

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