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2015年11月27日 (金曜日)

不死

下記の記事が出ている。

 Bringing people back from the DEAD using artificial intelligence: Humai plans to wire brains of the deceased to 'personality' chips
 Daily Mail: 26 November, 2015
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3335080/Bringing-people-DEAD-using-artificial-intelligence-Humai-plans-wire-brains-deceased-personality-chips.html

『電子商取引法』(勁草書房,2013)の分担執筆を求められ,「個人」の本質を考察した上で,「個人とは記憶である」という結論を得て,その旨を書いた原稿を提出した。他の分担執筆者の原稿提出が遅れたためにアウトオブデートの出版になってしまったかもしれないが,とにかく無事に出版できた。

私の分担執筆部分には自信があり,私の理論は正しいと信じている。

そして,この理論に依拠すると,記憶の転写が可能であれば人格の移転も可能となるはずなので,個人が永遠に生きることもクローンを多数生産することも可能となる。

記憶が格納されるボディは,生殖により増殖される有機体である必要性は全くない。

すると,特定の空間を占めている物質としての「個体」という概念を基礎とする現在の「個人」の概念は完全に無意味なものとなる(ただし,このような小学生でも理解可能なレベルにある極めて単純な理屈を理解することのできる法学者は非常に少ない。)。

未来社会はとても愉しい。

なぜなら,多数の記憶を統合してビッグデータ型の超人を生成することも理論的には可能だからだ(ただし,ある方法を採用しないと,自己矛盾を起こして直ちに自己崩壊してしまうことだろう。)。

技術論はさておき,古代においては大量の奴婢が必要だったし,多くの奴婢を所有していることが支配の証拠だった。

未来においては有機体のボディを必要としないので,奴婢はもちろんのこと,(支配者を含め)人間それ自体が全く必要なくなる。

未来社会はとても愉しい。

[追記:2016年5月8日]

関連記事を追加する。

 How to survive doomsday: Humans must upload their minds to machines or try to move Earth's orbit, warn scientists
 Daily Mail: 6 May, 2016
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3577650/How-survive-doomsday-Humans-upload-minds-machines-try-Earth-s-orbit-warn-scientists.html

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