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2015年11月 7日 (土曜日)

ツタンカーメン王墓発掘時の白黒写真のカラー化

下記の記事が出ている。

 See historic discovery of King Tutankhamun's tomb in COLOUR for the first time: Stunning new images show boy king's burial chamber in a new light
 Daily Mail: 6 November, 2015
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3307795/King-Tut-s-tomb-COLOUR-Stunning-new-images-historic-discovery-boy-king-s-burial-chamber-new-light.html

日本の古代の葬礼との共通点が気になる。

この王墓に収納された品々は,おそらく,葬儀の際に長い列をつくって墓所まで運ばれたものだろう。そして,王墓に収納された。

日本の葬儀では,現在でも親族が遺影等を掲げ持って縦列になり、火葬場まで歩くということがなされている。

古い時代には土葬が多かったので,そのように列をつくって墓室まで歩いたと推定される。日本でも比較的最近までそのような葬礼が行われている地方が全国各地にあった。

そして,古代の王侯貴族はその派手さを競ったのに違いない。

中国の古書によれば,敵国を欺いて堕落させ,戦闘力を弱める手法(情報戦)の一つとして,豪華な建物・墓所の建造を奨励し,奢侈を盛んにさせるため,珍奇な物品や技術者を大量に送りこみ,その国の繁栄と栄華を助けているようなフリを続けるというものがあり,実際にそうやって覇気を喪失した国を侵略した事例が史実として描かれていることが珍しくない。非常に古い時代にあっても,わかっている君主は,ちゃんとセオリーどおりに情報戦を敢行していたということになる。

現代の社会でも全く変わらないので,欲望にとらわれた人々こそがまさに国家衰亡の元凶になり得るというメカニズムは永遠不滅のものなのだろうと思う。

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