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2015年11月24日 (火曜日)

マイケル・ピルズベリー(森本敏解説・野中香方子訳)『China 2049』

下記の書籍を読んだ。

 マイケル・ピルズベリー(森本敏解説・野中香方子訳)
 China 2049
 日経BP社(2015/9/7)
 ISBN-13: 978-4822251048

この書籍の見解の賛否は別として,米国人でもこれくらい勉強してこれくらいのレベルの本を書けるのだから,日本人はもっと書けなければいけないと思う。

この書籍の著者は,元CIAだったと自認している。江戸時代に来訪したケンペル(Engelbert Kaempfer)やシーボルト(Philipp Franz Balthasar von Siebold)も当時として世界最高レベルの非常に優れた情報将校だったと思われる。

そういう人々の書いた書籍を読んでいると,高校で普通に使われている日本史や世界史の教科書に書かれていることや世間の評論家が述べているようなことがいかに欺瞞に満ちているかを推論することができる。

とりわけ,ケンペルやシーボルトの著作の中には,明治政府が隠蔽し書き換えてしまったものがいっぱい書かれている。現在の我々には,明治政府によって偽造された歴史を真実だと思いこんで生きている部分があるように思う。それは,第二次世界大戦の敗戦によっても修正されていないもので,日本人の多くが真理だと勝手に思いこんでいるものだ。

そういう私自身はまだまだ勉強不足なので,更に勉強しなければならないと思う。

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