大学が保有する特許の価値
下記の記事が出ている。
Apple is learning an expensive lesson about universities
Washington Post: October 15, 2015
https://www.washingtonpost.com/news/the-switch/wp/2015/10/15/the-university-that-just-beat-apple-in-court-isnt-a-patent-troll-but-its-behaving-a-bit-like-one/
私がずっと見てきたところでは,特許それ自体というよりは,どのような法律事務所が交渉や訴訟を担当しているかということが非常に大きな要素となっているように思う。
あくまでも一般論としては,特定の理事等の縁者の法律事務所が大学の特許交渉や訴訟等を独占的に担当しているところは弱いように見える。法律事務所は,顧客(依頼者)にとって目的を達成するための手段なので,その目的を大学の資産の管理と増大に置くか,理事等の私的利益の確保に置くかの相違と言い換えることのできる事例もないわけではないように思う。
ここでも公益と私益というものの相違を分けている価値基準のようなものを深く考えてみる必要がある。
[追記:2015年10月17日]
関連記事を追加する。
University cannot get triple damages in patent fight with Apple
REUTERS: October 16, 2015
http://www.reuters.com/article/2015/10/16/us-apple-patent-defense-idUSKCN0SA20E20151016
[追記:2015年10月18日]
関連記事を追加する。
Apple patent case: Wisconsin university wins huge damages
BBC: 17 October, 2015
http://www.bbc.com/news/technology-34559232
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