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2015年10月22日 (木曜日)

大同市考古研究所編『大同雁北師院北魏墓群』

下記の書籍を読んだ。

 大同市考古研究所編
 大同雁北師院北魏墓群
 文物出版社(2008)
 ISBN-13: 978-7501022953

多数の俑の写真や図版が収録されている。

北魏は鮮卑族の国であり仏教国として知られている。しかし,この俑から推測される当時の貴族階級の人々の姿は,どう見ても漢人ではなくカシュガルよりもずっと西方の人々だ。

服飾という観点から観察してみると,ベヒストゥン碑文の最上部にあるアフラマズダ像を彷彿とさせる。

より近似しているものは,ペルセポリス宮殿にあるバクトリア人の朝貢を示す浮彫ではないかと思う。

棺を納めてある家屋型の構造物の造作は中華風なのだが,全体の構造は古代ギリシアの神殿と共通する部分が多く,要するにヘレニズムの範疇に入るものではないかとも考えられる。

とにかく興味深い。

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