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2015年8月25日 (火曜日)

Twitterが,政治家を守るため,政治家の過去の削除済み発言のアーカイブを保存していた30のサイトをシャットダウン-政治家にも「忘れられる権利(Right to be forgotten)がある?

下記の記事が出ている。

 Twitter shuts down 30 sites dedicated to saving politicians' deleted tweets
 Verge: August 24, 2015
 http://www.theverge.com/2015/8/24/9196969/twitter-shuts-down-politwoops-diplotwoops

 Twitter just implemented its own "right to be forgotten" for politicians' tweets
 Fortune: August 24, 2015
 http://fortune.com/2015/08/24/twitter-right-to-be-forgotten/

理論的には,政治家のプライバシーよりも政治家に関する「知る権利」のほうを優先すべきだという考え方は成立可能だと思う。

しかし,Twitterは,私企業だ。ポリシーをどのように設定するかについては,基本的にはTwitteの自由に属する。それが「けしからん」という場合には,利用者がいなくなるというだけのことではないかと思う。

[追記:2015年8月26日]

関連記事を追加する。

 Twitter blocks access to political transparency organisation Politwoops
 Guardian: 24 August, 2015
 http://www.theguardian.com/technology/2015/aug/24/twitter-blocks-access-political-transparency-organisation-politwoops

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コメント

江藤貴紀さん

「平凡であること」は幸せなことだと思います。

投稿: 夏井高人 | 2015年8月26日 (水曜日) 19時08分

夏井高人様

観念的な中立性や廉潔性の観念が横行しているのには、それなりの理由があるのだろうと思っています。

どこかの学校で、あるとても高名な学者の受け持っていた授業の後任者が3人いたのに、全員がとてもヒドいというので「人事の基準はどうなっているんだ」と学生の間で話題になったことがあるそうです。

まさしくその分野で、本当に深そうな研究をしていた方は、交通事故にあったため、その責任をとられるのに大変な思いをされたと聞いています。。(この事故の故意や過失があったのかは、私は知りませんが、とにかく事故が起きたのは事実です。)。

なおいまは、他の職場におられると伺っています。

智恵の木の果実とやらは、単なる神話ではなく、たぶん実人生でもあるように見えます。

投稿: 江藤貴紀 | 2015年8月26日 (水曜日) 17時48分

江藤貴紀さん

私は,最初からTwitterを好きになれないので,これまで1度もツイートしたことがありません。もし私の名前で誰かが発言したことがあったとすれば,それは100%間違いなく,なりすまし等による偽者です(笑)。

同様の理由により,Twitterだけではなく,他の有名なSNSも使っていません。

あくまでも一般論なのですが,「無知であること」は幸福感のようなものを維持するためには必要悪のようなものなのかもしれません。

ちなみに,私企業である以上,政治的に中立などということは絶対にあり得ません。米国では,公務員でもそうです。選挙で選ばれる裁判官でさえ,民主党支持か共和党支持かを明確に説明しないと1票も得られません。

日本では,観念的な中立性や廉潔性の概念が(少なくとも建前論上では)横行していて,ナマの人間というものの本質を無視しているように思います。

投稿: 夏井高人 | 2015年8月26日 (水曜日) 11時41分

夏井高人様

基本的に、仰られる通りだと思います。

>>それが「けしからん」という場合には,利用者がいなくなると>>いうだけのことではないかと思う。

ただ、SNS利用者の多くはビジネスモデルについて、気づいていないんじゃないでしょうか。すると多くの利用者にとって「けしからん」と気づく端緒がない、ということになりそうです。

日本でミクシイが出てきたとき、大体の友人は「無料でラッキー」としか考えていませんでした。

また現在も、無料通話アプリは盛んに使われていますよね。

あと、ツイッターは完全に私企業ですが、政治的に中立に振る舞うのか、という問題もありそうです。

ツイッターの経営陣も人間なので、政治的信念などはあるでしょう。

そしてあくまで理論上の話ですが、彼らが自己の政治的信念などに基づいて、政治家をえり好みして一部の外国政治家についてだけ「忘れられる権利」を付与しなかったり、あるいは過去の書き込みを再表示することもないことはないのではないでしょうか。

(仮に、上記のような行為を行ったとしてそれに気づくユーザーがどれだけいるのか、というとかなり少ないでしょう。そして、大多数のユーザーも放れないだろうと思われます。)

投稿: 江藤貴紀 | 2015年8月26日 (水曜日) 11時07分

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