海野敦史「米国における通信記録の保管のあり方に関する法規律とその含意-日本国憲法上の通信の秘密不可侵の法規範に対する示唆-」
下記の論説を読んだ。
海野敦史
米国における通信記録の保管のあり方に関する法規律とその含意-日本国憲法上の通信の秘密不可侵の法規範に対する示唆-
infoCom Review 65号28~51頁
2015年7月31日
米国の法制を理解する上での参考資料としては貴重なものだと思う。
しかし,日本国の民間における電気通信事業者について,日本国憲法の定める通信の秘密条項が直接適用されるとの前提での論述部分は,旧電電公社時代の法解釈論を前提とするものなので,かなり奇妙だ。古い誤った憲法理論を前提としない限り,現時点では全く通用しない。
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