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2015年8月16日 (日曜日)

ロシア

しばやんの日々に下記の記事が出ていた。

 戦勝国による「歴史の書き替え」が始まった
 しばやんの日々:2015年8月15日
 http://shibayan1954.blog101.fc2.com/blog-entry-406.html

日本の左翼勢力にとっては「不都合な事実」が含まれている。

東西冷静の時代は去ったが,その時代に洗脳されてしまった人々はまだ生きている。

私が中学生のころ,ある教員が「北朝鮮は王道楽土だ」と言って生徒を洗脳しようとしていた。私は冷ややかな目でそれをみているしかなかった。なにしろ中学生だ。

日本の過去のそうした人々の中には何百回切腹しても罪を償いきれないほどの大罪がある者が含まれていると思っている。そのような観念は,私が小学生~中学生のころに次第に形成され,高校生のころにはほぼ確定的なものとなった。大学生の頃には,「稀にみる保守反動青年」と評されたことさえある。

しかし,私は,頑迷な保守主義者ではないし,右翼論者というわけでもない。

私にとって興味があるには常に「事実」であり,「観念」ではない。しかし,観念によって脳内を占領されてしまっている人々にはそのことを理解することができないのだと思う。

それはさておき,「正義」なるものは「勝者でなければ主張できないものだ」ということをこれまでの人生の中で嫌と言うほど思い知らされてきた。

勝者が述べるところが正義であり,敗者に正義はない。

このことは,世界のグローバルなレベルでもそうだし日本国内のローカルなレベルでもそうだ。

その結果,現在の私は,そういう世界を嫌って,隠遁者のような学究生活に入りこみ,そこから出ようとしないというのが正直なところだ。

たぶん,過去何千年もの間,人類の中には同じような気持ちをもち,著述に集中することで生きる活力を得ようとした者が多数いたのだろうと思う。その中でも特に優れた著述が今日まで伝えられている。

私自身はゴミのようなものだから自分の著述が後世に伝わるとは全く思っていないが,優れた先人の気持ちは何となくわかる。

いろいろと考えるのだが,近未来のことを考えてみると,仮に「理屈で事実を捻じ曲げること」が秀才の得意技だとすれば,未来の完成された人工知能は,秀才なるものを真っ先に抹殺することになるだろうと思うようになった。

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コメント

しばやんさん

コメントありがとうございます。

「第二次世界大戦が革命を起こすチャンス」という思想は,戦前の軍部の中に存在した思想等と同じようなものですね。ここでいう「思想」とは,右翼思想のことではなく共産主義思想の一種のことです。

最近では,このような視点から戦前の軍というものを見直すという立場で書かれた書籍が多くなってきたように思います。そのような立場が100%正しいかどうかはわかりませんけど,戦前の軍部が全て右翼思想で凝り固まっていたと考えるのは明らかな誤りだと思います。

なにしろ現代における貧富の差と比較するととんでもなく大きな貧富の差があり,公式に身分上の差別もあったので,共産主義思想が流行るのはむしろ必然だったのではないかと想像されます。今後,日本国における貧富の差が更に拡大すれば,「歴史は繰り返す」ということになるでしょう。

ただ,共産主義の理論はともかくとして,実際にそのような思想に基づいて行動するのは生身の人間ですので,当然のことながら野望も欲望もあり,要するに「自分も支配者になりたい」という欲望が特に強い者がリーダーになると,あとはお決まりの歴史上のコースをたどることになるのでしょう。

中国の古い歴史をひもといても,反乱軍の頭目となり,革命を遂行する際の大義名分はとても立派なのに,現実に前の王朝を倒すと自分が新たな皇帝になり,結局,同じことを繰り返すという感じになる例が多いです。

人間なので,理想どおりに生きることのできる者など存在するはずはないし,誰でもそれをわかっていて「自分も権力の側について利益分配を受けよう」という野心で徒党を組むというのが普通なのだと思います。

歴史や政治に関する思考過程は,常に過去に発生したと推定される事実に対する評価という主観的判断を基礎とするものなので,恣意が混じるし,錯誤や錯覚も常にあり得ます。非常に難しいです。しかし,「偉い学者」が言っていることに盲従することはより悪いことだと思います。主体的立場・批判的立場で原資料を丹念にあたり思索し続けるということが大事なのでしょうね。

今後も勉強になる記事を期待しています。

投稿: 夏井高人 | 2015年8月17日 (月曜日) 00時26分

夏井高人様

いつも拙ブログのことを採り上げていただきありがとうございます。

私の大学時代に複数の教官が生徒を前にして、「第二次大戦が革命を起こす最大のチャンス」だったと授業で語ったことを今も忘れません。

当時は学生運動はとっくに下火になっていましたが、私の同級生でも社会主義や共産主義に憧れる者は少なからずいましたし、そういうメンバーの何人かは教職やマスコミや官公庁などに就職していきました。彼らの考えは、今も変わっていないかもしれません。

「勝者が述べるところが正義であり,敗者に正義はない。」私もそんなことを何度か味わいましたが、今の歴史叙述も同様であることに気が付いて、ブログに書き始めてもうすぐ6年になります。

これからも時々覗いてみてください。

投稿: しばやん | 2015年8月16日 (日曜日) 22時09分

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