スカートめくり
私も普通の人間なので,普通に性欲がある。現在では老いてしまったし,そういうことよりも勉強しているほうがずっと快感を得られるので,勉強さえしていれば愉しい日々を送ることができるのだが,若い頃には人並みに性欲があった。私が聖人君子であるはずがなく,ごく普通の人間だったと思うし,今でも並の「オジサン」だろうと思っている。
しかし,人生の中でそういうことに最も興味をもった時期でも「スカートめくり」に興味をもったことが一度もない。何が面白いのか全く分からない。当然,そういうことをしたことも全くない。何の意味があるのか全くわからない。要するに,自分の感性の中にはそういうことから刺激を受けるような要素が欠如しているのだろうと思う。
私は,他の人と比較して,性的な事柄に関する好奇心が旺盛なほうだったと思う。しかし,女性が嫌がることを無理やり実行したことは一度もないし,そうしようと思ったこともない。性的な事柄は,あくまでも個人の趣味・嗜好の問題なので,双方が合意しており,それをよしとしているのでなければ意味がないという信念のようなものをもっている。
スカートめくりに関しては,私が格別異常な人間だとも思わない。大概の男性は,スカートめくりなどしたことがないだろうと思う。
ところが,ある議員の秘書が「少年時代は、たいがいの男の子がスカートめくりをしたことがあると思います。そのような事実を書いただけで、深い意味があるわけではないです。過去にやっていた悪ふざけを肯定してもいません。あくまでも、過去からの流れの中で出てきたことです」と述べているらしい。
この議員とそのとりまきの人々は,「たいがいの男の子がスカートめくりをしたことがあると思います」という感性と経験の持主なのかもしれない。
決して多数派だとは思われない。
ちょっと変わった人々なのではないだろうか?
論理的には,私も「たいがいの男子」に含まれ得ることになるのだが,勝手に決めつけてほしくない。
日本国民である全男性に「スカートめくりをしたことがありますか?」とのアンケートでも実施してからものを言うべきではなかろうか。
| 固定リンク
コメント