ロボットとの婚姻を認める法制は必要か?
下記の記事が出ている。
Would YOU have sex with a robot? Intimate relationships with machines will be the norm in 50 years, claims expert
Daily Mail: 4 August, 2015
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3185066/Would-sex-robot-Intimate-relationships-machines-norm-50-years-claims-expert.html
この問題と関係する映画としては,『アンドリューNDR114』という映画があった。ロビン・ウイリアムズが主演していた。
そもそも「結婚」の定義が問題になるのだが,生物・非生物を問わず,何らかの方法を用いて性的快感を得ることを目的とする行動は多様だ。現在でも人形としかセックスできない人々は存在するかもしれないし,普通は異常として扱われるような行動でないと満足しない人々は現に存在する。性的情報の氾濫により,逆に性欲がゼロになってしまう人もいるだろう。
Couples having LESS sex... for fear it'll be a let down: Internet, movies and books putting couples under pressure
Daily Mail: 5 August, 2015
http://www.dailymail.co.uk/news/article-3186509/Couples-having-sex-fear-ll-let-Internet-movies-books-saying-sex-ought-putting-couples-pressure.html
他方で,人間を構成する臓器そのたの器官がパーツとしてどんどん置き換えられるようになることはほぼ間違いないし,現在でも既にそうなっている(心臓ペースメーカーなど)。今後,人工的に製造されたパーツ(汎用幹細胞等により製造された有機質のパーツ等を含む。)の部分が圧倒的に多いような人間が普通という時代が到来するのはかなり近い将来のことだろうと思う。
そのような時代になった場合,人間のように見えても身体のパーツの大半が人工物なので,既に人間ではなくロボットに近似した存在(サイボーグ等)として理解すべきものだろう。現時点で既に存在するかもしれない。
見かけや建前論ではなく,実質で考えた場合,従来の倫理規範や法規範の多くが既に全く意味のないものとなっていることを承認せざるを得ないのではないかと思う。
ロボットというと誰からみても機械装置のようにしか見えないものだけを「ロボット」だと勝手に決めつけている人が多いけれども,本当の定義は異なる。
要するに,サイバネティクスなのだ。
そういうわけで,新たに定義し直した上で新たな「サイバー法」の探究を進めている。
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