仮想コンピュータのテンプレートと関連する特許を侵害しているとして富士通を被告とする損害賠償請求を棄却した判決に対する控訴審で,控訴棄却とする判決
裁判所のサイトで,下記の判決が公開されている。
知的財産高等裁判所
平成27年(ネ)第10019号
特許権に基づく損害賠償請求控訴事件
平成27年7月15日判決
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/212/085212_hanrei.pdf
この判決の事案の概要欄の1項には,下記のように記載されている。
本件は,発明の名称を「データ処理システム」とする特許権を有する控訴人が,被控訴人の使用に係る原判決別紙1物件目録記載のクラウド・コンピューティング・システム(以下「被控訴人商品」という。)が同特許権に係る発明の技術的範囲に属すると主張して,被控訴人に対し,不法行為(特許権侵害)に基づく損害賠償金1億1000万円(特許法102条2項による損害額の一部1億円と弁護士費用・弁理士費用1000万円の合計)及びこれに対する不法行為の後の日である平成25年6月26日(訴状送達の日の翌日)から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案である(一部請求)。
原審は,被控訴人製品は同特許権に係る発明の構成要件A及び同Iを充足しないとして,控訴人の請求を棄却した。控訴人は,原判決を不服として,控訴を提起した。
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