Monsantoの遺伝子組換え大豆に関する特許の保護期間経過後の世界はどうなるか?
下記の記事が出ている。
Generic Gmos aren't going to bring down Monsanto's Empire
Wired: August 5, 2015
http://www.wired.com/2015/08/generic-gmos-arent-going-bring-monsantos-empire/
遺伝子組換え植物の種子の自由な再利用が特許権によって阻害されなくなると,その種子の購入者が単に播種して種子を再生産するというだけではなく,その種子を用いて他の植物と交配をするようになるかもしれない。
すると,これまで全く認識されていなかったような遺伝子汚染が非常に多くの種類の植物において広範に発生することになるかもしれない。
そして,それによって,人類が最後を迎えることになる可能性を完全に否定し去ることはできない。
同様のことは,特許権の保護期間中でも発生し得ることだし現に発生しているのかもしれないが,権利の付着しない種子であれば交配することについての心理的抵抗は何もなくなる可能性が高い。
ちなみに,遺伝子組換え植物について,植物分類学上の問題があることは既に論文等で述べてきた。しかし,ほとんど理解されていないようだ。誰も興味がないのだろうと思う。わけのわからない世界に突入してしまっているというのに。
[追記:2015年8月7日]
関連記事を追加する。
What do off-patent GM soybeans say about possibilities of open source biotech?
Genetic Literacy Project: February 20, 2015
http://www.geneticliteracyproject.org/2015/02/20/what-do-off-patent-gm-soybeans-say-about-possibilities-of-open-source-biotech/
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