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2015年7月21日 (火曜日)

増刷の印税

出版社の中には誠実なところもあれば,そうとは言えないところもある。

ある出版社は,私の「売れない本」の残部(売れ残り)を在庫として保存してくれていて,ほんの数冊でも売れれば印税を送金してくる。もちろんごく微々たる収入なのだが,お金の問題ではなく,私のような者が書いたつまらない書籍を大事な商品の一つとして扱ってもらえることに感激のような感情さえ覚えることがある。担当者には足を向けて寝ることができない。

他方で,何回増刷しても1円も増刷による印税を支払わないで平気でいる出版社もある。どうなっているのか,苦笑いしかない。

これまでの経験では,退職した従業員が印税分のお金を持ち逃げしたらしいという連絡を受けたままおしまいということもあった。

世間とはそういうものなのだろうと思う。やはり,苦笑いしかない。

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コメント

江藤貴紀さん

「ないようがないよう(内容が無いよ~)」と評するしかないようなつまらない書籍は別として,著者が渾身の力をこめて世に送り出した書籍というものは,内容に関する賛否の別はともかく,それなりに真剣に読まないと著者の意図をきちんと受け止めることができないことがあります。それを正しく受け止めた上でなければちゃんとした書評は書けないので,私は書評を書いたことがありません。

もちろん,書評もどきを書いたことはあります。実質的には簡単な感想文と紹介を兼ねたようなものばかりなので,書評とは言えません。

同じことは,判例評釈にも言うことができます。本格的な判例評釈を書くためにはそれなりの準備をしなければならず,本当に骨が折れます。だから,私は,本格的な判例評釈をほとんど書いておらず,事例の紹介と問題点の指摘くらいを内容とする判例紹介のようなものばかり書いています。

本当はそういうものなのですけれど,世間を見渡してみると,実に安直なものが多いですね。

「一億総白痴化」が相当深刻なレベルにまで進行しているのではないでしょうか?

そういう中でも「これは!」と思う書籍や論評が全くないわけではありません。そういうのを見つけると本当に嬉しくなります。しかし,それが金銭的な利益に結びつているかどうかという点では疑問に思うのが普通です。世間では,軽薄なものを含め「ウケ」の良いものでないと大量に売れないということがありますよね。

出版社の事情もわかりますけど,日本の文化ということを真剣に考えてみると,情けない時代になったものだと思います。

これを促進しているのがアホなSNSであることは間違いのない事実でしょう。

「情報共有」と言えば聞こえが良いですけど,要するにコピペで済ませてしまうような安直な人々を大量生産しているだけではないかと危惧します。

日本の将来が思いやられます。

投稿: 夏井高人 | 2015年7月25日 (土曜日) 13時49分

夏井高人様


兎角この世は難しい、ですね。

文字については読み手の場合も、本当にいろいろで「本の表紙と帯だけ見て、中身は買わずに書評だけはする」ような人がたくさんいるのだなと、きづきました。
(ただしアマゾンのレビューではさすがにそういう人はいないけれど・・・・SNSなどだと発言の敷居が非常に低いように思えます)

「それが当たり前」の世界になると、どういうことでも通用するのがまあ世間なんだと、早くも諦めております。

江藤貴紀

投稿: 江藤貴紀 | 2015年7月25日 (土曜日) 10時46分

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