山王信仰(山伏)
しばやんの日々に下記の記事が出ていた。
明治5年の修験道廃止で17万人もいた山伏はどうなった
しばやんの日々:2015年7月9日
http://shibayan1954.blog101.fc2.com/blog-entry-399.html
現代では,観光化され俗化されたイベントの一種ようなものとしてしか目にする機会がなくなってしまったかもしれないのだが,それでも連綿として信仰は続いている。
明治政府が山岳信仰や山王信仰などを禁圧して国家神道に統一した根本原因は,主として政治的目的に基づくものだったと解される。ただ,それだけではなく,日本の真の歴史を隠蔽・抹殺するという目的が濃厚だったのではないかと思っている。なぜなら,神武東征以前の国王の流れを汲むものが含まれていたと推定されるからだ。そのことが国家神道にとっても明治政府にとっても極めて邪魔なものだったことは疑うべき余地が全くない。
このような流れは,現代でも変わらない。
神武東征以前の日本の「國」を示す遺跡は情け容赦なく破壊され続け,粉々にされ続けている。
例えば,下記の古墳の重要性は誰の目にも明らかなのだが,現実には風前の灯のような状態となっている。存在それ自体が極めて邪魔なのだろう。私個人としては,墳丘を構成する土壌やその地下部の土壌に含まれる微量な物質を解析することによって大きな発見があると確信している。
沼津市高尾山(辻畑)古墳
http://sgkohun.world.coocan.jp/archive/index.php/nmadu_takao/
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コメント
しばやんさん
いつも勉強になる記事を提供していただき,ありがとうございます。
前方後方墳に興味をもち,東日本に残されている大型の前方後方墳をずいぶんと見て回りました。共通点があるように思います。
なお,下記にもちょっとだけ書いておきました。
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/post-a9a5.html
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/1200-cahokia-f5.html
投稿: 夏井高人 | 2015年7月16日 (木曜日) 22時57分
夏井様。いつも拙ブログの記事を紹介いただきありがとうございます。とても励みになります。
ご指摘の通りで、明治政府が天皇を中心とする国家を作り上げる上で、修験道や山伏は邪魔な存在であったことは間違いありませんね。
高尾山古墳のことは初めて知りました。貴重な情報をありがとうございます。
それにしても、ひどい話ですね。まるで文化財を破壊するために道路工事をやるようなものです。
投稿: しばやん | 2015年7月16日 (木曜日) 22時28分