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2015年7月18日 (土曜日)

無許諾翻訳の商業出版

私の書いている論説については翻訳物が存在する。

これまで,特に翻訳許諾の対価をもらったことはない。

当該翻訳物の公表が学術目的で無償でなされる場合等には,私がその翻訳の許諾の対価をもらう正当性や合理性もないだろうと考えている。

しかし,事前に許諾を得ないまま翻訳物を商業出版し,高額の報酬を受けている疑いのある行為をみつけると,面白いはずがない。

かつて,某超有名大学の某教授から,私の論説の翻訳物を商業出版したいとの申し出を受けたので,「翻訳の正確性を確認した上で許諾するので,原稿を見せてほしい。出版社から契約書が届けられたら許諾のサインをするので,出版社から契約書を送ってほしい。許諾の対価はいらないが,出版された書籍を1セット寄贈してほしい」と言っておいたことがある。

その後,その某教授からは特に何も連絡がなかった。

ところが,先日,某会社から送られてきた出版物目録の中に,どうもその書籍ではないかと推定される書籍が記載されていることに気づいた。約35万円とかなり高額の書籍だった。

私は現物をみていない。何しろ翻訳物の原稿を送られてきたことがなく,その内容を確認していない。

そもそも,その書籍の中に私の論説の翻訳物が私の論説の翻訳物として掲載されているのかどうかもわからない。

現時点では,推測の域を出ない。

そこで,今後,図書館等で現物を探して閲読した上で,もし私の論説の翻訳物である場合には,しかるべく対処しようと思っている。

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