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2015年3月28日 (土曜日)

服部有希「フランスにおける書籍デジタル化の動向」

国立国会図書館のサイトで,下記の論説が公開されている。

 フランスにおける書籍デジタル化の動向
 調査及び立法考査局海外立法情報課 服部有希
 http://current.ndl.go.jp/ca1844

フランス語が苦手なこともあってちゃんと調べていなかったので勉強になった。

一般に,ある目的を達成するためには手順(手筋)というものが大事だ。若い頃,囲碁に熱中した時期があり,ある有段者の方からアマチュア初段くらいの力はあると誉めていただけるまでにはなったのだが,夢の中にも棋譜が出てきて!」と思って完全にやめてしまった。当時は,武宮宇宙流みたいな全部まるどり布石が好きだったのだが,うまくいったことは一度もない(笑)。それはさておき,制度改革をする場合には,利害関係者に不満があってもそこそこ利益を得ることもできるような「根回し」が最も大事なことだと思う。「根回し」は日本だけの専売特許であるはずがなく,政治のあるところ世界中至る所にある。英語ではネゴシエイションの一種ということになるだろう。

この論説を読んでみて,フランス流のエレガントにして耽美的かつ抜け目なく狡猾なやり方に感服した。こういうのもエスプリの一種なのかどうかはフランス文学について疎いのでよくわからないのだが・・・とにもかくにも日本人も少しは見習ったらよいのではないかと思う。

出版社は,既存のやり方だけで従来の権益を守ることなど絶対に不可能なことだ。悟りを開き,新たな共調による新たな利益獲得プロセスの構築を考えるべきだろうと思う。大きなソファにふんぞり返っていれば銀行の口座が自動的に増えていくような時代は,もう来ないだろうと思う(大学教授が必修科目の教科書を出版すれば,料亭で芸者をあげて宴席の日々などということも絶対に来ない。)。日々,額に汗して働くしかない。

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