IBMがニューロン型チップを開発?
下記の記事が出ている。
Could IBM’s brain-inspired chip change the way computers are built?
Washington Post: March 2, 2015
http://www.washingtonpost.com/business/on-it/could-ibms-brain-inspired-chip-change-the-way-computers-are-built/2015/02/28/8cf45e5a-be99-11e4-8668-4e7ba8439ca6_story.html
ずっと以前の第5世代コンピュータでも取り組んだ課題の一つなのだが,今から振り返ってみると,当時は人間の脳のことがぜんぜんわかっていなかった。当時知られていた知識に依拠して開発をしたので,当然のこととして,うまくいかなかった。
現在の知識ではどうだろうか?
私は,文法学における「動詞」というものの考え方を根底から変更しないとブレークスルーはないと考えている。
私は,自然言語には名詞しか存在しないという考えを持っている。その中の幾つかを動詞や形容詞として考えることは言語学者の自由なのだが,私は,動詞や形容詞として機能することはあっても,それらは,本質的には名詞に過ぎないと考えている。正確に言うと,名詞とそれ以外とを区別しないので,名詞という概念も必要なくなる。「語」だけで足りるのだ。したがって,正確には,「動詞として機能する」等という表現も捨てなければならない。別の用語でもって作用を表現するのが適切だろうと思う。
このように考えることによって,動詞や形容詞として機能するためのスイッチのようなものを精密に分析することができる。
「動詞は名詞とは異なる」という命題を絶対的なものとする限り,機能解析が進むことはない。
言語学の領域においても,言語学上の過去の理論を全ていったんリセットし,「全部間違いかもしれない」という前提で,真っ白な頭で考え直してみると良いと思う。
なお,下記のような記事も出ている。
IBM shareholder sues company, alleging it overvalued chip unit
REUTERS: March 2, 2015
http://www.reuters.com/article/2015/03/02/us-ibm-lawsuit-fraud-idUSKBN0LY2JC20150302
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