森田悌・金田久璋『田の神まつりの歴史と民俗』
下記の書籍を読んだ。
森田悌・金田久璋
田の神まつりの歴史と民俗
吉川弘文館(1996/3/10)
ISBN-13: 978-4642074834
比較的薄い書籍なのだが,内容は極めて濃密で専門性が高く,読了するのに時間がかかった。
何をおいても勉強になる。特に古代の文献を読む場合の留意点のようなものが随所に書かれており(異なる見解もあるだろうと推定される点はさておく。),古文献読解のための手引書としても使えるような気がする。
民俗学としての田の神に関する論述は,しばらくあとのほうに出てくる。これまた緻密・詳細な検討結果を示すもので,とても勉強になる。
類書を10冊以上読むのと同じような重みがある。
日本の古代史に興味のある人にとっては,もっていると非常に便利な1冊なのではないかと思う。
(追記)
本居宣長の見解について同じように疑問をもつ学者がいると知って,かなり心強い思いをした。
更に専門論文を探して読み,勉強を深めようと思う。
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