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2015年2月25日 (水曜日)

ビッグデータ(big data)の問題点とは・・・?

下記の記事が出ている。

 The big deal about “big data”—your guide to what the heck it actually means
 ars technica: February 25, 2015
 http://arstechnica.com/information-technology/2015/02/the-big-deal-about-big-data-your-guide-to-what-the-heck-it-actually-means/

この記事で指摘されていることは,基本的に正しいと思う。

しかし,それ以上に大事なことがある。

それは,「解釈」は主観的なものだということだ。

純粋に数学的に統計処理する場合でさえ,解釈に満ちている。このことは,本当に統計学をちゃんと勉強した人であれば誰でも知っていることで,「そうでない」と主張する者は,本当はちゃんと統計学を勉強していないのだと判断して差支えない。

『荘子』の「內篇・齊物論」には次のようにある。至言だと思う。

既使我與若辯矣 若勝我 我不若勝 若果是也 我果非也邪 我勝若 若不吾勝 我果是也 而果非也邪 其或是也 其或非也邪 其俱是也 其俱非也邪 我與若不能相知也 則人固受其黮闇 吾誰使正之 使同乎若者正之 既與若同矣 惡能正之 使同乎我者正之 既同乎我矣 惡能正之 使異乎我與若者正之 既異乎我與若矣 惡能正之 使同乎我與若者正之 既同乎我與若矣 惡能正之 然則我與若與人俱不能相知也 而待彼也邪

Robert P. MergesのJustifying Intellectual Propertyは,Rawlsの哲学(価値相対主義・公正らしさとしての正義の観念)に依拠する部分が多い。そこで,Rawlsの書籍も読んでいるのだが,Rawlsには荘子(荘周)のような発想はなく,ある種の楽観主義に満ちている。しかし,もしRawlsが『荘子』を熟読してその意図するところを完全に理解したとしたら,その上で,荘子(荘周)自身が「自然」を求め続けることができたのは荘子(荘周)が嫌うような誰かが統治し支配していたからこそ可能だったという物理的必然性を必須の前提としているという自己矛盾については何も述べていないことに想到することができれるとすれば,Rawlsは何も書けなくなってしまうのではないかと思う。その程度のものしかないようなので,Rawlsの著作には哲学的深みはほとんどないと思っている。とはいえ,まだ読んでいない別の書籍には何か「なるほど」と思うことが書いてあるのかもしれないので,更にRawlsの本を探して読み続けている。

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