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2015年1月17日 (土曜日)

鈴木正崇『中国南部少数民族誌 海南島・雲南・貴州』

下記の書籍を読んだ。Amazon経由で古書店から購入したものだ。

 鈴木正崇
 中国南部少数民族誌 海南島・雲南・貴州 
 三和書房, 1985/8/25

古い本なのだが,だからこそ逆に非常に高い価値がある。著者が現地調査した時点は更に古い時点ということになるのだが,現在では失われてしまったものが多いだろうと推定される。

葬祭・祭祀に関して勉強になる部分が多かった。

私は,日本の古墳の中で縦抗で埋葬してあるものは中国流で被葬者は渡来人だと思っている。

ただし,古墳の頂上付近に埋葬してあるものは別に考察する必要がある。

横穴式のものは,なかなか面倒なのだが,仏式によるものが多かったのではないかと推定している。仏式と言っても古代の様式を伝えるもので,石室が閉鎖されず,代々祭祀の場所として用いていたのではないかと思われるものがある。

そのようなことを考える上でも,この書籍から得られた補強資料がいっぱいある。

古代の祭礼について考える場合,国学の通説(物故者の説)にみられるような固定観念を完全に捨ててかかる必要がある。

(追記)

この書籍の中には龍船節のことが書かれている。日本でも沖縄や長崎等ではこの行事が行われる。

中国少数民族が用いる龍船のことを読んでいると,『楚辞』の「湘君」に出てくる船の構造がまさにこれだということを理解することができる。

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