呂大吉・何輝華主編『中国各民族原始宗教資料集成 考古巻』
亜東書店から下記の書籍を購入して読んだ。
呂大吉・何輝華主編
中国各民族原始宗教資料集成 考古巻
中国社会科学(1996/3)
ISBN13:9787500416968
1996年に刊行された書籍なので,最近の考古学上の発見は反映されていない。
しかし,実に詳細だ。
特に発掘された墳墓等の平面図や発掘品の配置図等が多数収録されているので,とても助かる。
一般に,個々の発掘品(壺や刀剣や玉など)を個別に論ずることがしばしばあるし,それはそれでとても重要なことなのだが,実は,どのように埋葬されていたのかということに関する情報のほうがずっと重要なのだ。
精神文化は化石として残されないが,埋葬様式は,過去の精神文化を推測するための重要な手掛かりの一つとなる。
この『中国各民族原始宗教資料集成』の「考古巻」以外の巻は,各民族毎に資料をまとめたもので,特に詳しく調べてみたいと思う民族について何を読んだらよいのかというめぼしをつけるのにもとても役に立つ。
素晴らしいシリーズだと思う。
このシリーズの編集作業はとても大変だったろうと思う。編集者には心から敬意を表したい。
なお,各巻の巻頭にはカラー写真と白黒写真が収録されている。
「考古巻」のカラー写真の中に,上部の口のところに人名土製品のついた彩色土器(壺)の写真があった。甘粛省の遺跡で発掘されたもののようだ。人面の部分だけを見ると,日本の埴輪の顔の中によく似たものがあるように思う。ある種の感慨を覚えた。
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