慰安婦問題・・・
韓国の大統領が慰安婦問題を解決すべきだと言っている。
そのとおりだと思う。
ちゃんとした証拠が揃っており,韓国内で訴訟が提起されている米軍慰安婦問題をちゃんと解決すべきだ。
韓国内で慰安婦斡旋などの非道に関与して財をなし,現在では財閥となっている人々の財産を全部没収した上で,まだ存命の者があれば訴追すべきだろう。
韓国の大統領は,自分の父や歴代の大統領ががやってきたことを心の底から恥じるべきだと思う。
まず,自らの国の重大な不正をただしてからでなければ,他国を批判する資格など全くない。
このことは,ひとり大統領だけについて言えることではなく,韓国民全員が深く自覚すべきことだと思う。
深く自覚すれば,過去のことを穿り出し,証拠を捏造してでも損害賠償請求することがいかに非道なことであるかを自覚することができるだろう。
「自分だけは例外」などというルールは適用されない。
そういうわけで,私としては,日本も韓国も中国も,もういい加減にして,過去のことでごちゃごちゃと非難するのはやめにすべきだと考えている。
無論,東アジアの国際関係がよくなり,力をもつようになると,その結果として,地球規模でアジア人が発言力を増すことになり,それが甚大な脅威になり得ると考え,東アジア人が互いに罵り合うように意図的に仕向けている誰かがいるかもしれない。このような混乱によって利を得ることになる真の敵は他にいるかもしれないのだ。
しかし,謀略は,常に政治の基本なので,そういうこともあり得るということを当然に予測し,それを計算に入れた上で判断するというのが基本だ。
(追記)
日本では,現役の首相であれ過去の首相であれ,ボロボロにけなされることはあっても,崇拝されることはまずない。
これは,悪い面もあるが,基本的には,表現の自由が尊重されているということを意味し,学問研究の公平さが担保されていることの証拠でもあり得る。
批判を一切許さない国は,単に政府が悪いというだけではなく,それに迎合するマスコミや報道機関が存在しており,公的・私的な暴力集団が抑圧している独裁的な国家だと考えるのが妥当だ。
日本は,かつてはそういう時期を経験した。
今はそうではない。
そうなるために,日本国は,ほとんどすべての財産を失い,非常に多くの人々が死ぬという結果を甘受することにより過去の非を償った。
外地からの引揚者が,国際法に違反して大量に殺され,強姦され,奴隷化されても,そのことについて損害賠償請求をしたことはないし,そのことを責めない戦勝国を非難したこともない。これからも絶対にないと思う。
日本国の海外資産は,全部接収されてしまった。中国の抗議に反して満州に侵攻してきたソビエトロシアが持ち去った旧日本資産の額はおどろくべき巨額になる。その額は,当時の朝鮮半島や中国の経済規模からすると何百年分にも達することだろう。
日本国内の工場地帯や大都市は,空襲によりほぼ全部焼け野が原となり,見渡す限り無残な焼死体が延々と続くという惨状を呈した。
そして,とどめをさすために,2回も原爆が投下された。
日本は,そうやって完全に無一文となり,大幅に人口を減らすことになってしまったのだ。
それでも臥薪嘗胆で頑張ってきた。他人・他国を責めず,自助努力でどうにかこうにかやってきた。
過去のことを非難しても何の解決も得られないどころか,関係を悪化させ,自分にとっても致命的な不利益を発生させる原因となってしまうことを知っている賢い官僚が多数存在したことは日本にとって大いなる幸いだったと考える。
現在の日本国は,そのような過去の上に成り立っている。
日本では,むしろ,自由すぎることからくる弊害を考えなければならないくらいになっている。
しかし,弊害があっても自由は尊重されなければならないと信ずる。
自由があれば,どんな苦境にたっても,何か方法を考え実行することができる。
| 固定リンク
コメント