Marriotホテルが私的Wifi Hotspot構築機器類の使用を禁止
下記の記事が出ている。
Marriot hotels do U-turn over wi-fi hotspot blocks
BBC: 15 January, 2015
http://www.bbc.com/news/technology-30827706
この種の問題が生ずる場合,施設管理者の責任の範囲・程度について大きな問題が発生し得ることについては,先日,講義で学生に説明したばかりだった。
一般に,施設管理者が統御できないローカルなネットワークが多数存在し,同一の周波数帯を奪い合う結果となると,接続障害や電波障害等の問題が生じ得る。
それだけではなく,同時に使用されている通信機器とプロトコル,ネットワークの使用形態,セキュリティ設定の状況次第によっては,事実上,性質の異なるネットワークがシームレスに連続しているようになってしまうことがあり,そのような場合,どこにセキュリティホールが存在するのかを施設管理者が容易に把握・検出できないまま悪い結果だけを引き受けるということも発生し得る。
実は,基本的に同一の原理から生ずる問題がごく普通のネットワークでも発生し得る。そちらのほうがずっと深刻な問題を含んでいる。
しかし,現実にはより悪い方向へと向かっているように思う。
悪い結果が発生しても,誰も責任をとらないで済んでいるからだろうと思う。
それゆえ,事態が改善する見込みはない。
[追記:2015年1月17日]
関連記事を追加する。
Marriott Won't Block Guest Wi-Fi Devices After All
infoSecurity: 16 January, 2015
http://www.infosecurity-magazine.com/news/marriott-wont-block-guest-wifi/
Marriott's stopped blocking your Wi-Fi hotspots
Naked Security: January 16, 2015
https://nakedsecurity.sophos.com/2015/01/16/marriotts-stopped-blocking-your-wi-fi-hotspots/
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