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2015年1月16日 (金曜日)

Eldor A. Paul (ed.), Soil Microbiology, Ecology and Biochemistry (4th Edition)

下記の書籍を読んだ。

 Eldor A. Paul (ed.)
 Soil Microbiology, Ecology and Biochemistry (4th Edition)
 Academic Press, 2014
 ISBN-13: 978-0124159556

書籍中の表示では2015年発行となっているけれども,実際には2014年の12月に発行されている。Amazonで購入し,熟読した。

とにかく非常にわかりやすい。

土壌学,土壌生物学,土壌生態学に関する教科書としてはベストではないかと思う。

学生には是非勧めたいところなのだが,入試科目として選択していないという理由で高校時代に生物・化学・物理を全く勉強していない学生にとってはちょっと厳しいかもしれない。

私見としては,入試科目と全く関係なしに,常に森羅万象について学び続けている者が最終的には良い結果を出せると信じている。

特殊的技能や能力しかない者を「専門家」と呼ぶ時代は去った。

特殊分野だけではなく森羅万象に精通しているのがデフォルトで,それなしにはそもそもスタートラインに立つことができない。そのような森羅万象に精通しているというデフォルトの能力にプラスして,極めて突出した特殊的能力を発揮できる者(だけ)が真の成果をあげることのできる者として生き残ることのできる時代になった。

つまり,学問分野を隔てている境界のようなものは,もはや何の意味もないどころか,ある種の重大かつ悪質な障害物の一種となってきていると考える。

とはいえ,生まれながらの才能だけだとどうにもならないので(生まれた時点の脳内には何の記憶もない。),日々勉強を重ね続けないと,「スタートラインにつかせてもらうおう」と願うことさえ全く許されないということになるのだろう。

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