萩原秀三郎『目でみる民俗神』(全3巻)
Amazon経由で古書店から購入した下記の書籍を読んだ。
萩原秀三郎
目でみる民俗神第1巻 山と森の神
東京美術 (1988/1/25)
ISBN-13: 978-4808703837
萩原秀三郎
目でみる民俗神第2巻 境と辻の神
東京美術 (1988/2/25)
ISBN-13: 978-4808703974
萩原秀三郎
目でみる民俗神第3巻 境と辻の神
東京美術 (1988/4/15)
ISBN-13: 978-4808703981
私が小さい頃に実際にみた光景の幾つかがその中に含まれていた。
現在でも残っているものはほんのわずかではないかと思う。
たった30年ほど前のことなのだが・・・
現代の研究者は,その30年前の日本の姿を知らないで育っている。だから想像できなくなる。
タイムマシンは存在しないのだけれども,古い資料はタイムカプセルの一種のようなものだと思う。
温故知新は本当だと思う。
この書籍は,写真資料として極めて貴重なものを多数収録しているだけではなく,写真に添えられた解説と考察には「なるほど~~」と唸らせるものが多数あり,大変勉強になった。
勉強すればするほど自分の未熟さと無知さが極めて鮮明になってくる。
更に勉強を重ねなければならない。
ほんの少しのプライドも消滅し,「自分は誰よりも無知だ」との心境に達して,しかも,それを自然体として動じない状態になっても,それでもきっと,とんでもなく勉強不足のままなのだろうと思う。
『荘子』は理想像を示してはいるが,荘子(荘周)が現実に理想に達したとは全く思われない。だからこそ荘子(荘周)は『荘子』を書いたのだ。
勉強は死ぬまで続く。
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