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2014年12月 1日 (月曜日)

英国:SNSの個人データ保護指針明確化に関する議論

下記の記事が出ている。

 MPs say they need 'serious discussion' with social networks over users' data
 Guardian: 28 November, 2014
 http://www.theguardian.com/technology/2014/nov/28/social-networks-personal-data-mps

日本の国会議員からは,こういう議論がほとんど出てこない。政府主導でこのような議論がなされたこともない。逆に,「もっと利用しよう!」ばかりだ。

財産権は基本的人権の一種なので,営利を追求することも法理論的には基本的人権の一種だ。しかし,悪徳は良くない。

政治学・経済学的に考察しても,圧倒的多数の者の正当な権利を踏みにじりながら特定少数者だけが法の適用を受けずに莫大な利益をあげ蓄財し続けるような事態が継続すると,社会の不安定化を招き,国家が転覆する契機となり得る。

個人情報保護法の解釈・運用においても,多数説によれば,第三者提供を上手に使うことによって,事実上何でもできてしまう。

そのため,現在の多数説の下においては,個人情報保護法の解釈・運用上,個人データが全く保護されていないのと同然の状態にある。

何とも嘆かわしい・・・

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コメント

江藤貴紀さん

近隣国でかなり重大な裏切りが進行中のようです。

注意深く見守っております。

なお,裏切られるほうに正義があるとは限りません。

投稿: 夏井高人 | 2014年12月 3日 (水曜日) 20時53分

夏井高人さま

お返事ありがとうございます。
政治の世界で、裏切りというのは難しい問題ですね。国際政治でも国内政治でも、場合によっては部下などから確信犯的に裏切り行為に踏み切られる場合がままあります。

もちろん、ふつうの民間人が行う場合はもろもろの種類の裏切り行為なら何らかの刑事法上の処罰対象になることが多いです。けれどまれに、治外法権にあるかのように、刑事訴追の恐れなしに行動できる組織や企業も存在してそれが巨大な影響力を行使することも多いのが現実です。

非常時などを考えると、政治家にとって必要な資質は、単なる人気者というだけでなく、用心深さも含まれると思うのです。ただ、残念ながら民主主義の制度上ではこういった資質や想像力は政治家の得票や、組織での出世などにあまり結びつかないようです。

投稿: 江藤貴紀 | 2014年12月 3日 (水曜日) 14時36分

江藤貴紀さん

コメントありがとうございます。

関係のないものを購入している悪い研究者は存在すると思います(笑)。

売却についてはなかなな面倒な問題があります。非常に高価な書籍でも図書館に既に収蔵されているものについては,寄贈しても受け入れてもらえません。収蔵場所に物理的な限界があるからです。そこで,私的に売ってしまうこともあります。ごみとして捨てるよりは,誰か欲しい人が入手できるよう古書の流通にのせたほうが財の効果的な再利用という点ではずっと良いことでしょう。

明治大学の場合には,売却益を個人所得とせず大学に戻して奨学金等の資金とするため,流通窓口を一本化する制度が実現しています。

資料の内容と研究テーマとの関係については,なかなか面倒な問題があります。資料を大量に購入しても読みこなせずにゴミとするだけの人もいるでしょう。しかし,全く関係なさそうな資料でも研究にとって必須のものとして精読・熟読玩味する人もいるでしょう。特に基本的なところから全面的に再検討するといった真に意味のある研究をしている人ではそうです。小手先のことしか考えられない人には全く理解できないことかもしれませんが・・・遺伝子によって完全に規律されてしまっている能力差というようなものは明らかに存在しますので,仕方のないことだと思っています。例えば,私の場合,何万年がんばって研究を続けても,決してノーベル賞を受賞することはありません。そのような能力を全くもっていないからです(笑)。

政治家の場合,学者ではないので,ダメ人間であることはあり得ると思います。しかし,投票する人がいるところをみると何らかの政治家としての資質をもっているということなのでしょうね。人間は万能ではないので,必要な能力をもっている人材を適切に使いこなせる者というのが理想なのだろうと思います。それゆえ,政治家がそのような人を使いこなせる能力を兼ね備えている場合,その政治家はやはり有能な政治家なのだろうと思います。単なるカリスマだけでは人は動きません。金や武力だけだと常に裏切りがあります。

投稿: 夏井高人 | 2014年12月 3日 (水曜日) 10時22分

夏井高人さま

タイミングが被るのですが、ちょうど、個人情報の第三者提供その他の問題を先週脱稿いたしました。

問題意識自体が、かなりここのブログの以前からの記事に負うところの多い内容というか単なるそれのアダプテーションで、オリジナリティはその意味でないものです(iCloudが利用者の知らないうちにファイルを保存してしまうワシントンポストの話は、事例自体がここの記事経由で気づいたもの)。

余談:研究者が、研究費などの名目で関係の無い物品を購入〜売却している事例について調べてみようかと思う〜と以前書かせていただきましたが、あれは不毛なので止めました。

ある専門の人間ということになっている人間が何をどの分野から学ぶかというのは、属人的な要素が強すぎて、他人が調べても判断しきれない場合があるという当たり前なことに気づいたためです。

ただそれでも、「この人がこういう物に支出をしたって、その人物のこれまでの業績や論理性その他の資質に照らすと、どう考えても研究に還元されてないだろう」、という例はやまのようにあると思いますが。

それにしても、国会議員やその候補などには発想のバラエティ(というかごく普通の推論を積み重ねる能力)がなぜないのかが判らない問題です。

総選挙だけでまあ4桁は立候補するのが普通なのに、1000人以上の中に一人もそれを言いだしている人が見つからない(おられたら、すいません)というのは??となります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/第46回衆議院議員総選挙

投稿: 江藤貴紀 | 2014年12月 3日 (水曜日) 10時06分

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