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2014年12月14日 (日曜日)

スマート家電の脆弱性-自動エスプレッソコーヒー沸かし器もハック可能

下記の記事が出ている。

 How to hack your … espresso machine
 Guardian: 12 December, 2014
 http://www.theguardian.com/technology/2014/dec/12/how-to-hack-your-espresso-machine

電波を完全に遮断する構造になっていない限り,ハック不可能な電子装置は存在しないと考えるべきだろう。ハッキングだけではなく,電磁波砲等による攻撃により破壊することも可能なので,乗っ取りと破壊の両面から電磁波の完全遮断を検討する必要がある。

ところが,世界の大勢はスマート化に向かっている。「スマート」とは,「格好良い」とか「優れている」とかいうことを意味するのではなく,「無線で操作可能」ということを意味する。世間にはこのような現在の用例を全く知らないで不用意に「スマート」を用いる日本人が散見されるけれども心底アホだと思っている。それはさておき,無線で操作可能な装置・機器類では電波遮断すると操作不能に陥ってしまうという自己矛盾を抱えていることになる。

結局,消費者保護の観点からは,家電を含め電波で操作可能な全てのタイプの装置・機器類について,「第三者が電波によって無権限で操作をする可能性を排除することができない」,「第三者が電波によって無権限で破壊する可能性を排除することができない」,「これらの危険性を排除することができないことを十分に理解した上で購入・使用しなければならない」という文言を太く目立つ活字で最も目立つところに表示してできるだけ買わないように強く推奨した上で,それでも買うという人には全て自己責任で利用してもらうということとするしかないのではないかと思う。

なお,記事にある自動エスプレッソコーヒー沸かし器は,調理用ロボットの一種だと理解することが可能だ。それゆえ,この記事は,モデルとしては,ロボットに対するハッキング事例に関する記事として理解することもできる。このように抽象モデルで考えるべき必要性については,先日開催された情報ネットワーク法学会のパネルディスカッションでも強調したとおりだ。

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