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2014年12月14日 (日曜日)

羅新『中古北族名号研究』

下記の書籍を読んだ。

 羅新
 中古北族名号研究
 北京大学出版社(2009/3)
 ISBN-13: 978-7301149850

論文集なのだが,非常に面白い。

特に注目して精読したのは北魏の太武帝の鮮卑族としての実名について考察した166~174頁の部分だ。「佛狸(佛釐)」とする説について詳細な検討が加えられており,とても勉強になった。

中国の皇帝や王の名は中国風の威厳ある漢字で構成された敬称や諡号で史書に記載されている場合が圧倒的に多く,真の姓や名がよくわからないことが普通だ。こういう問題については,日本に伝来している資料から考察することも重要だが,中国の学者がどのように理解しているかを正確に知ることもとても大事なことだと思う。

通読してみて,賛成できない部分もないではなかったけれども,全体として説得的な論証が積み重ねられており,少なくともどのような資料を検討対象とすべきかについては非常に良い道しるべとなっていると考える。

日本の古代史について考える場合,古代中国諸王朝の歴史について可能な限り調べることが必須であり,それなしには日本の古代史観それ自体が客観的に成立し得ないと考えている。

今後も更に入手可能な文献を読み考え続けることとしたい。

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