民主主義の本質は
国家指導者の選任過程に重点を置いてものごとを考えるのではなく,その退任または追放の過程に重点を置いてものごとを考えるべきだ。
民意を反映して平和的な手段により退任させたり追放したりすることができる場合を民主制といい,そうでない場合を専制という。
欧米流の古典的な型にはまった考え方を堅持する限り,新たな世界を拓くことは絶対にできない。
なお、民主制は平和主義とは必ずしも調和するものではない。場合によっては矛盾することもある。なぜなら,国民の大半が戦争や武力による領土拡張を望むときは,その国の指導者は,そのような者であり続けることができるからだ。
これは,多元的な価値をマルチタスク的に同時思考し,それによって諸価値の調和を実現しようとすることができず,最もトピカルな話題について短絡的に思考・判断することしかできない愚者が多数を占めている国では甚だしい。
それゆえ,国家の指導者は、常に国民の愚民化や情報統制による思考操作を図り続けることになる。表現の自由に対する抑圧は,そのための手段の一つに過ぎない。
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