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2014年12月 4日 (木曜日)

ロボットは違法行為をなし得るか?

下記の記事が出ている。

 DIY Robots Make Brute-Force Security Hacks Possible
 IEEE Spectrum: 11 September, 2014
 http://spectrum.ieee.org/automaton/robotics/diy/diy-robots-make-bruteforce-security-hacks-possible

ロボットは「人」ではないので,違法行為が成立することはないとするのが現在の刑法学の確たる基本原理の一つだ。その基本原理それ自体が間違っているのだろうと推定しつつ研究を進めている。

・・・というわけなのだが,普通の解釈論では,違法行為をするように設計されたロボットを操作する者が犯罪者として処罰されるべきだということになる。

しかし,自立型ロボットでは異なる。何しろ,究極的なモデルでは「操作している人間」がどこにも存在しない。このような場合,通説では,製造した者について,最も広い意味での概括的・未必的故意を認定し,処罰するという解釈論を採用するしかないと考える。ところが,日本の刑法学では,未必的・概括的故意について,できるだけ確定的故意に近いものだけ処罰しようという解釈論上の傾向が強かった。

時代遅れになっているのだと思う。

さて,このようにして概括的・未必的故意をゆるく解釈する解釈論を採用した場合,大規模なネットサービスの大半が・・・ということになる。

結局,ものごとの本質を見極めることができるかどうかの相違による解釈論上の差異かもしれない。

所与のものとしての「ヒト」の概念にこだわり続ける限り,学問上のブレークスルーはあり得ない。

サイバネティクスを基本とする法学を再構築しなければならない。

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