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2014年12月31日 (水曜日)

Drone Wars - Transforming Conflict, Law, and Policy

Amazonに注文していた下記の書籍が届いたので読んでみた。

 Drone Wars - Transforming Conflict, Law, and Policy
 Peter Bergen, Daniel Rothenberg (ed.)
 Cambridge University Press (2014)
 ISBN-13: 978-1107663381

法律問題についての検討の部分ではあまり深みがなく若干がっかりした。

しかし,論点は網羅されているように思う。

1冊の書籍で全てについて詳細に論ずることは難しいので,やむを得ないことだろうと思う。

その代わり,この書籍には実に詳細に参照・引用文献が示されている。

より深い研究をしたいと考える者にとっては,とても良いインデックスとして用いることができるのではないかと思う。

概説書としては悪くないので,お勧めの一冊と言える。

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韓国:原子炉の管理システムがワームに感染していたらしい

下記の記事が出ている。

 Low-risk 'worm' removed at hacked South Korea nuclear operator
 REUTERS: December 30, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/30/us-nuclear-southkorea-cybersecurity-idUSKBN0K80J620141230

韓国の原発だけの問題ではない。

また,韓国の原発に関しては,個々の装置・部品等に組み込まれているSCADAの安全性を全部調べる技術的能力を全く有しないし,経営陣はそのようなことをすることによるコスト負担によって自分の利益分配を減らす気が微塵もない。いざとなれば自分とその家族だけ,お金をもって海外に逃げればよいと考えるような人々しかいない。そういうわけで,今回もSCADAについては全く調べていないだろうと思う(実は,日本でもそんなに変わらない。)。

SCADAについては下記のような記事も出ている。

 Can malware and hackers really cause giant physical disasters?
 Naked Security: December 29, 2014
 https://nakedsecurity.sophos.com/2014/12/29/can-malware-and-hackers-really-cause-giant-physical-disasters/

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Lizard SquadはどうやってSONYのサーバをハックしたのか?

下記の記事が出ている。

 Sony hackers 'shared' stolen employee login data
 BBC: 30 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/technology-30632711

 A Q&A with the hackers who say they helped break into Sony’s network
 Washington Post: December 29, 2014
 http://www.washingtonpost.com/pb/blogs/the-switch/wp/2014/12/29/a-qa-with-the-hackers-who-say-they-helped-break-in-to-sonys-network/

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NSAによるVPN通信ハックの詳細

下記の記事が出ている。

 Prying Eyes: Inside the NSA's War on Internet Security
 Spiegel: December 28, 2014
 http://www.spiegel.de/international/germany/inside-the-nsa-s-war-on-internet-security-a-1010361.html

 NSA has VPNs in Vulcan death grip—no, really, that’s what they call it
 ars technica: December 31, 2014
 http://arstechnica.com/tech-policy/2014/12/nsa-has-vpns-in-vulcan-death-grip-no-really-thats-what-they-call-it/

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2014年12月30日 (火曜日)

御穂須須美命

御穂須須美命は,普通は「みほすすみのみこと」と読ませる。

しかし,そのまま読むと「おおすずめのみこと」とも読める。

大雀命なら,仁徳天皇のことになる。

諏訪神社(長野県佐久市大字横根字十二平)のことを調べていて気づいた。

関連する神社として美保神社(島根県松江市美保関町美保関)がある。

元は御穂須須美命を祀っていたのだというが,現在では事代主神を祀っている。

このことから,仁徳天皇が何らかの政治的理由により廃帝となってしまったという歴史的事実が天孫降臨の際の力比べと国譲りの神話に作り替えられて現存しているという仮説をたてることが可能かもしれない。

もしこのような仮説が正しいとすれば,丹波王朝=海神(海部氏)という構図で説明することができるかもしれない。

健御名方命=海神ということについてはほぼ異論がないと思うのだが・・・

いずれにしても,『日本書紀』のような正史には記録されていない歴史上の巨大な政変がいくつかあったように思う。

敗者に歴史はない。

しかし,考古学上の発見等はあり得る。

そして,敗者になっても,生き残った人々は密かに伝承をつなぎ続けるものだ。

なお,下記のようなサイトもある。

 須須神社
 http://www3.ocn.ne.jp/~tohara/noto-susu.html

(追記)

関連資料をまとめておく。

 前之園亮一「神話研究における『粟鹿獄明榊元記』の史料価値-「神」概念の形成と出雲神話を中心に-」
研究年報23輯115~147頁
 https://glim-re.glim.gakushuin.ac.jp/bitstream/10959/3058/1/kenkyunenpo_23_115_147.pdf

 三宅和朗「八岐大蛇神話成立に関する一考察」史学51巻1/2号209~225号
 http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AN00100104-19810600-0209

 出雲神族・海部氏と丹後
 http://www012.upp.so-net.ne.jp/houi/tango.htm

 神部氏/日下部宿禰
 http://www.harimaya.com/o_kamon1/syake/kinki/s_awaga.html

 咋岡神社
 http://jinja.kojiyama.net/%E5%BC%8F%E5%86%85%E3%80%80-%E5%92%8B%E5%B2%A1%E7%A5%9E%E7%A4%BE/

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刀自

「刀自」は,古代の碑文や文献資料等に出てくる。

普通は「戸主」を意味し,女性だという理解をすることになっている。

ところで,諏訪神社(長崎県長崎市上西山町)について調べていたら,その祭神が健御名方命と八坂刀賣命(建御名方命の后神)だということがわかった。

そして,あることに気づいた。

「刀自」の「自」は「賣」の略字ではなかろうか。

もしそうだとすれば「自」は「じ」や「に」とは読まず,「め」または「ま」と読むことになる。

この神社の男性祭神は「健御名方命」で,どの諏訪神社でも同じ。

ところがその妻である女性祭神の名は「八坂刀賣命」。

仮に「刀賣」が「刀自」と同じだとすると,「八坂后命」となる。

そして,この女性は「健御名方命」の妻なので,「健御名方」=「八坂」となる。

ところが「八坂神」=「素戔嗚尊」なので,「八坂后」=「櫛稲田姫命」となり,かつ,「八坂」=「健御名方命」とならざるを得ない。

歴史学の通説からは全く認められそうにないのだが,このようにして名寄せしてみると,いろいろと興味深いことがわかる。

ちなみに「刀賣」は「とめ」とも読めるが,「つま」と読むものだったのではないかと思う。

現代では「ま」の音になっているものを表現するために『大同類聚方』等では「未」の字をあてていることが多い。他の文献でも多数の同様の例がある。「未」だけみると「み」と発音してしまいそうなのだが,実は「ま」と読む。

あるいは,古代においては「ま」と「み」と「め」が不安定な状態にあったのかもしれない。

それは,古代のある時期に相当長い年月にわたり何百回・何千回と中国各地から異なる時代の異なる発音をする人々が日本列島にやってきて混血した結果だろうと推定している。

これと同様に,「め」と読めそうな漢字でも,本当は「ま」と読むべき場合があり得ると考えている。

[追記:2015年1月6日]

その後,更に検討してみた。

「自」のように見える字は,本当は「目」ではないかと思う。眼球の目と区別するために,「目」の上に「点(、)」を付した結果、「自」のように見えるだけなのではなかろうか。「目」なので「め」と読む。

「刀」は「とう(と)」と読むが、「刃」の略字だとすれば「は」または「ひ」と読み得る。

すると、「刀自」=「刃目」=「ひめ」と読めることになる。

ところで,諏訪氏大祝家が神職をつとめていた諏訪大社上社前宮(長野県茅野市宮川)は八坂刀売神を祀っている。八坂刀売神は「やさかとめのかみ」と読ませるが、本当は、「やさかひめのかみ」なのだろうと思う。

結局、健御名方命の妻は「八坂姫(やさかひめ)」で、この「八坂」は名ではなく夫の氏(呼称)を示すものと推定されるから,意味的には「八坂の神の姫」となる。

すると,やはり,健御名方命は素戔嗚神と同一神ということになるのではないかと思う。

いずれにしても、古代においては、「ひめ」と「つま」が同義で用いられていることがあり得るという感じになる。

現代でも,貴人の妻(既婚者)のことを姫(ひめ)と呼ぶ例がある。

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2014年12月29日 (月曜日)

生体認証用の指紋は容易に偽造することができる

下記の記事が出ている。

 Hackers can steal your fingerprint from a PHOTO: Copycat print could be used by criminals to fool security systems
 Daily Mail: 29 December, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2889860/Hackers-steal-fingerprint-PHOTO-Copycat-print-used-criminals-fool-security-systems.html

あまりにも当たり前のことだと思う。相当以前から指摘されてきたことの一つだ。

今後,汎用幹細胞の応用が進むと,指紋に限らず,どんな生体要素でも簡単に偽造できてしまう時代が必ずやってくる。

[追記:2014年12月30日]

関連記事を追加する。

 Politician's fingerprint 'cloned from photos' by hacker
 BBC: 29 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/technology-30623611

 Why fingerprints scans may not be the future of digital verification
 Washington Post: December 29, 2014
 http://www.washingtonpost.com/blogs/the-switch/wp/2014/12/29/why-fingerprints-scans-may-not-be-the-future-of-digital-verification/

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韓国:原子力発電所等に対するサイバー攻撃が続いている

下記の記事が出ている。

 South Korea nuclear operator says cyberattacks continue, reactors safe
 REUTERS: December 28, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/28/us-southkorea-cybersecurity-nuclear-idUSKBN0K603320141228

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2014年12月28日 (日曜日)

血圧測定用アプリの安全性は未確認?

下記の記事が出ている。

 Health warning over blood pressure monitoring apps as doctors warn they are 'untested, inaccurate and potentially dangerous'
 Daily Mail: 26 December, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2887791/Health-warning-blood-pressure-apps-doctors-warn-untested-inaccurate-potentially-dangerous.html

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異人

秦の始皇帝の父は荘襄王なのだが,その諱は2つある。普通は,「子楚」とするが,「異人」との諱もある。

荘襄王は,安国君(孝文王)と夏姫との間の子という。

それにしても「異人」とはかなり変わっている。

夏姫は,夏姓なので華夏のように思えるけれども,実は西域出身のアーリア系の婦人だったのではないだろうか?

例えば,大月氏国に隣接した地にあったという大夏国の姫と考えることができる。

ソビエトロシアの学者の説によれば,月氏は,釈迦族の国だという。

「大夏」の「大」は美称だと考えると,「夏」が真の国名で,実は「迦」または「釈迦」という名の国だったのかもしれない・・・などと想像をめぐらせてみる。

『史記』の「秦始皇本」には,「昭襄王享國五十六年 葬茝陽 生孝文王」とあり,また,「莊襄王享國三年 葬茝陽 生始皇帝 呂不韋相」とある。

「茝」は「芷」と同字だとされる。

そして,「茝陽」は,現在の西安市にあたる。

西安市には「韓森塚」という大きな古墳がある。

円墳に見えるが,「亞」の字形となっているのだそうだ。

実は,造営当初は,「亞」ではなく,「茝」の形をしていたのではないかと想像したりする。

被葬者は不明とされるが,荘襄王の墓所ではないかと推定する見解も少なくない。

「韓森」とは奇妙な名なのだが,これも「蘭神」だったかもしれないと思う。

古代中国においては,「蘭」を「関」と同じく発音していたらしい。つまり,「かん」と発音し,「らん」とは発音しない。

日本人の遺伝子の中にはインドアーリア系の遺伝子がみつかることがあるのだそうだが,実は,こういうあたりにそのルールがあるのではないか・・・などととりとめのないことを考え続けている。

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ISC (Internet Systems Consortium)のサイトがハックされたらしい

下記の記事が出ている。

 Bad, bad Internet news: Internet Systems Consortium site hacked
 ZDNet: December 28, 2014
 http://www.zdnet.com/article/internet-systems-consortium-site-hacked/

 ISC.org website hacked: Scan your PC for malware if you stopped by
 Register: 26 December, 2014
 http://www.theregister.co.uk/2014/12/26/isc_org_hacked/

[追記:2015年1月5日]

関連記事を追加する。

 Malware infection suspected at ISC, providers of the BIND DNS server software
 Naked Security: January 1, 2015
 https://nakedsecurity.sophos.com/2015/01/01/malware-infection-suspected-at-isc/

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民主主義の本質は

国家指導者の選任過程に重点を置いてものごとを考えるのではなく,その退任または追放の過程に重点を置いてものごとを考えるべきだ。

民意を反映して平和的な手段により退任させたり追放したりすることができる場合を民主制といい,そうでない場合を専制という。

欧米流の古典的な型にはまった考え方を堅持する限り,新たな世界を拓くことは絶対にできない。

なお、民主制は平和主義とは必ずしも調和するものではない。場合によっては矛盾することもある。なぜなら,国民の大半が戦争や武力による領土拡張を望むときは,その国の指導者は,そのような者であり続けることができるからだ。

これは,多元的な価値をマルチタスク的に同時思考し,それによって諸価値の調和を実現しようとすることができず,最もトピカルな話題について短絡的に思考・判断することしかできない愚者が多数を占めている国では甚だしい。

それゆえ,国家の指導者は、常に国民の愚民化や情報統制による思考操作を図り続けることになる。表現の自由に対する抑圧は,そのための手段の一つに過ぎない。

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2014年12月27日 (土曜日)

スマートフォンのタッチ画面での操作を続けていると脳の機能が変質する?・・・親指脳

下記の記事が出ている。

 Our brains are being “continuously reshaped” by smartphone use
 ars technica: December 26, 2014
 http://arstechnica.com/science/2014/12/our-brains-are-being-continuously-reshaped-by-smartphone-use/

脳科学者ではないので単なる思いつきの一種に過ぎないのだが,十本の指を使うのをやめて少数の指しか使わなくなると,どんな条件下でも非常に優れた能力を維持し発揮し続けることのできるごく少数の例外的な人々を除き,一般的には,頭が悪くなってしまいそうな気がする。

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このごろ芸能人等の出産報道が増えているのは・・・

どこかから少子化対策としての広報予算がおりているのではないか・・・と考えたくなることがある。

本来,プライバシーに関する事柄なので報道すべきではない。

そういう報道に一喜一憂するファンは,ほとんど存在しないと思うので広報効果は期待できないと思うのだけれども・・・

有名人であろうとなかろうと,それぞれの家庭のプライバシーは守られるべきなので,静かに見守ってあげるのが正しい。

ちなみに,家庭のうちわのことをぶちまける者もあるが,それはそれでプライバシー侵害となるし,将来成長した子供がどのように思うかを想像してみると,親権者としての資格がないのではないかと思う。

客寄せの一種なのかもしれないが,やめるべきだ。

子供は親の所有物ではないし,ペットでもない。

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2014年12月26日 (金曜日)

中村健人・第三者による「ゆるキャラ」の商標登録出願と自治体の対応

下記の論説を読んだ。

 中村健人
 第三者による「ゆるキャラ」の商標登録出願と自治体の対応 
 判例地方自治388号(2015年1月号)97~101頁

この分野は,新聞やテレビニュース等で散発的にとりあげられることはあっても,ちゃんとした論文があまりないものの一つとなっている。

読んでみて,私も考えていなかった論点があることに気づき,とても勉強になった。

いわゆる「ゆるキャラ」は,どれもこれも似たようなもので識別力などないと考えることも全く不可能ではないが,仮にそうだとすれば,現在既に登録されている商標の中に莫大な分量の無効商標が存在することになる。

知的財産法の世界では,そうした微細な相違をとらえて識別力を論ずることがある一方,かなり大雑把な判断が示されることもある。

どうも,審査官や裁判官の知識・経験・感性等によって左右される部分がかなりありそうだ。

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国連:デジタル時代のプライバシー権(The right to privacy in the digital age)

下記の記事が出ている。

 UN Committee Adopts Resolution on Right to Privacy in the Digital Age
 Council Foreign Relations: December 1, 2014
 http://blogs.cfr.org/cyber/2014/12/01/un-committee-adopts-resolution-on-right-to-privacy-in-the-digital-age/

国連の文書は,下記のところにある。

 68/167. The right to privacy in the digital age
 Sixty-ninth session
 Third Committee
 Agenda item 68 (b)
 http://www.un.org/en/ga/search/view_doc.asp?symbol=A/RES/68/167

重要な部分は,下記のとおり。

Reaffirming that States must ensure that any measures taken to combat
terrorism are in compliance with their obligations under international law, in
particular international human rights, refugee and humanitarian law,
1. Reaffirms the right to privacy, according to which no one shall be
subjected to arbitrary or unlawful interference with his or her privacy, family, home
or correspondence, and the right to the protection of the law against such
interference, as set out in article 12 of the Universal Declaration of Human Rights1
and article 17 of the International Covenant on Civil and Political Rights;2
2. Recognizes the global and open nature of the Internet and the rapid
advancement in information and communications technologies as a driving force in
accelerating progress towards development in its various forms;
3. Affirms that the same rights that people have offline must also be
protected online, including the right to privacy;
4. Calls upon all States:
(a) To respect and protect the right to privacy, including in the context of
digital communication;
(b) To take measures to put an end to violations of those rights and to create
the conditions to prevent such violations, including by ensuring that relevant
national legislation complies with their obligations under international human rights
law;
(c) To review their procedures, practices and legislation regarding the
surveillance of communications, their interception and the collection of personal
data, including mass surveillance, interception and collection, with a view to
upholding the right to privacy by ensuring the full and effective implementation of
all their obligations under international human rights law;
(d) To establish or maintain existing independent, effective domestic
oversight mechanisms capable of ensuring transparency, as appropriate, and
accountability for State surveillance of communications, their interception and the
collection of personal data;
5. Requests the United Nations High Commissioner for Human Rights to
submit a report on the protection and promotion of the right to privacy in the
context of domestic and extraterritorial surveillance and/or the interception of
digital communications and the collection of personal data, including on a mass
scale, to the Human Rights Council at its twenty-seventh session and to the General
Assembly at its sixty-ninth session, with views and recommendations, to be
considered by Member States;
6. Decides to examine the question at its sixty-ninth session, under the
sub-item entitled “Human rights questions, including alternative approaches for
improving the effective enjoyment of human rights and fundamental freedoms” of
the item entitled “Promotion and protection of human rights”.

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米国:Facebookが利用者のメッセージを読んでおりプライバシーポリシーに反するとして,クラスアクションが提起されるらしい

下記の記事が出ている。

 Facebook To Face Lawsuit Over Scanning Users' Messages
 Huffington Post: December 24, 2014
 http://www.huffingtonpost.com/2014/12/24/facebook-lawsuit_n_6378076.html

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2014年12月25日 (木曜日)

ビデオゲームはスポーツの一種か?

下記の記事が出ている。

 Video games should be in Olympics, says Warcraft maker
 BBC: 24 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/technology-30597623

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2014年12月24日 (水曜日)

非常に多数のSOHOルータに重大な脆弱性?

下記の記事が出ている。

 Misfortune Cookie Vulnerability Affects 12 Million Devices
 eSecurity Planet: December 23, 2014
 http://www.esecurityplanet.com/network-security/misfortune-cookie-vulnerability-affects-12-million-devices.html

この記事の中には,問題の機種のリストへのリンクがある。

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新型シャベル

下記の記事が出ている。

 The spade REINVENTED: Ergonomic Shovel's rotating handle make digging easier and less painful
 Daily Mail: 23 December, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2884990/The-spade-REINVENTED-Ergonomic-Shovel-s-rotating-handle-make-digging-easier-painful.html

日本で売り出されたら買ってみようかと思う。

ただ,偽物が横行しそうだ・・・

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中国:偽造・模造の商品をネットショップ上から排除するためにAlibaba(阿里巴巴)が莫大なコストを負担している?

下記の記事が出ている。

 China's Alibaba spent $160m fighting fake goods
 BBC: 24 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/business-30595150

中国で商売をするのは大変なことのように思う。

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セックス用ロボットの開発が進む

下記の記事が出ている。

 Would YOU sleep with this robot? Artist creates realistic CGI image of what droids that can have sex might look like
 Daily Mail: 22 December, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2883378/Would-sleep-robot-Artist-creates-creepily-realistic-CGI-image-droids-sex-look-like.html

仮にこの種のロボットが完成したと仮定する。

日本で販売するには難しい問題がありそうだ。

なぜなら,「猥褻物」を悪として処罰する国だからだ。

また,ロボットを安全に回収・リサイクルする仕組みが全くできていない。

ロボット,アンドロイド,サイボーグ,クローン等が存在しないこと(空想の産物に過ぎないこと)を不動の大前提として法制度全体が構築されているので,ほぼ時代遅れのものとなっている。

しかも,そのことを正しく理解できる法学者や裁判官があまりいないという悲しい現状にある。

頭が悪いからそうなるのではなく,観念に頼り過ぎて事実を知ろうとしないからそうなるのだろうと思っている。

また,おぼっちゃん・おじょうちゃん育ちの秀才の場合,哲学がなく,勇気も度胸もなく,仁義も徳もなく,頭でっかちで世間を知らないという何とも嘆かわしい結果に陥ることが普通だ。

そうではない真の君子と呼べるレベルの優れた人材は非常に少ない。

古今東西ずっとそうなので,つけるべき藥はないようだ。

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中国:Huawei(華為)対Xiaomi(小米)

下記の記事が出ている。

 Huawei's smartphone sales shoot up after copying Xiaomi's online strategy
 REUTERS: December 23, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/23/us-huawei-tech-mobilephone-idUSKBN0K11QV20141223

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2014年12月23日 (火曜日)

MacBook EFI ブートROMを書き換えるマルウェアによる攻撃

下記の記事が出ている。

 Flaw in MacBook EFI allows boot ROM malware
 ZDNet: December 23, 2014
 http://www.zdnet.com/article/flaw-in-macbook-efi-allows-boot-rom-malware/

よくわからないのだが,どうもMacだけではないように思う。

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銀行の内部システムを内側から汚染し,ATM等の制御を奪うサイバー攻撃

下記の記事が出ている。

 Gang Hacked ATMs from Inside Banks
 Krebs on Security: 22 December, 2014
 http://krebsonsecurity.com/2014/12/gang-hacked-atms-from-inside-banks/

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ドイツ:サイバー攻撃により,製鉄業に大規模な損害発生?

下記の記事が出ている。

 Hack attack causes 'massive damage' at steel works
 BBC: 22 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/technology-30575104

 Cyberattack on German steel mill inflicts serious damage
 RT: December 21, 2014
 http://rt.com/news/216379-germany-steel-plant-hack/

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英国:ドローン(無人航空機)による攻撃に耐えられる原発はないとの指摘

下記の記事が出ている。

 Britain's nuclear power plants could come under attack by DRONES which drop explosives, says expert
 Daily Mail: 21 December, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/news/article-2882425/Britain-s-nuclear-power-plants-come-attack-DRONES-drop-explosives-says-expert.html

私の考えでは,日本の原発のほうがもっと弱いと思う。

日本の場合,原発のすぐそばに普通の市街地が存在しているため,軍専用の場所を確保して防御施設・設備を設置・運用することが困難だ。

そもそも軍が原発を保護したくても,そのような行政権の発動の根拠となる法制度が全くないに等しい。

無理に新法を制定しようとすれば,国内に混乱が生ずる。

日本の原発は,大地震,大津波,火山噴火のリスクと常に直面しているだけでなく,外国やテロリストによる物理攻撃というリスクにも直面しているのにも関わらず,電力会社の経営者達は,そのことを自覚せず,普通の会社だと思って普通の経営を続けている。

このように,ありとあらゆる面でリスク管理が欠如しており,それを解決するための方法がない以上,結局,廃止し,可及的速やかに撤収するしかないと思う。

ちなみに,近隣国による電子兵器攻撃の可能性を過小評価することは,最も愚かなことだろうと思っている。

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北朝鮮のインターネット接続が全て切断されている?

下記の記事が出ている。

 North Korea has Internet outage; hacking may be to blame: U.S. expert
 REUTERS: December 22, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/22/us-sony-cybersecurity-northkorea-idUSKBN0K01WA20141222

 North Korea’s Internet is going suspiciously haywire
 Washington Post: December 22, 2014
 http://www.washingtonpost.com/blogs/the-switch/wp/2014/12/22/north-koreas-internet-is-going-suspiciously-haywire/

 Has U.S. attackws North Korea's internet? State Department suggests it might have as country suffers one of its worst ever outages
 Daily Mail: 22 December, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/news/article-2884065/Is-North-Korea-s-internet-attack-Country-suffering-one-worst-outages-days-Obama-warned-proportional-response-Sony-hacking.html

 North Korea drops off the Internet in suspected DDoS attack
 ars technica: December 23, 2014
 http://arstechnica.com/information-technology/2014/12/north-korea-drops-off-the-internet-in-suspected-ddos-attack/

[追記:2014年12月23日22:24]

関連記事を追加する。

 North Korea's Internet links restored amid U.S. hacking dispute
 REUTERS: December 23, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/23/us-northkorea-cyberattack-idUSKBN0K107920141223

[追記:2014年12月24日]

関連記事を追加する。

 North Korea struggles to stay online
 BBC: 23 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/technology-30591219

 North Korea’s Internet outage was likely the work of hacktivists — but not the ones you might think
 Washington Post: December 23, 2014
 http://www.washingtonpost.com/blogs/the-switch/wp/2014/12/23/north-koreas-internet-outage-was-likely-the-work-of-hacktivists-but-not-the-ones-you-might-think/

[追記:2014年12月26日]

関連記事を追加する。

 North Korea's Cyberattack Capabilities
 Huffington Post: December 25, 2014
 http://www.huffingtonpost.com/2014/12/24/north-koreas-cyberattack-_n_6379076.html

[追記:2014年12月28日]

関連記事を追加する。

 North Korea suffers another Internet outage, hurls racial slur at Pres. Obama
 ars technica: December 28, 2014
 http://arstechnica.com/tech-policy/2014/12/north-korea-suffers-another-internet-outage-hurls-racial-slur-at-pres-obama/

 North Korea blames U.S. for Internet outages, calls Obama 'monkey'
 REUTERS: December 27, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/27/us-northkorea-cybersecurity-idUSKBN0K502920141227

[このブログ内の関連記事]

 北朝鮮対米国のサイバー戦?
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-468b.html

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2014年12月22日 (月曜日)

アフガニスタン政府サイトの訪問者を狙うマルウェア

下記の記事が出ている。

 U.S. firm finds malware targeting visitors to Afghan government websites
 REUTERS: December 21, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/21/us-china-afghanistan-cybersecurity-idUSKBN0JZ0K220141221

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2014年12月21日 (日曜日)

オーストラリア:Bitcoinと関連して多額の納税義務?

下記の記事が出ている。

 Bitcoin hit with tax blow in Australia
 Guardian: 19 December, 2014
 http://www.theguardian.com/technology/2014/dec/19/bitcoin-hit-tax-blow-australia

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HPのAutonomy事件はその後どうなったのか?

下記の記事が出ている。

 U.S. judge rejects HP settlement in Autonomy shareholder case
 REUTERS: December 19, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/20/us-hp-autonomy-ruling-idUSKBN0JX2J820141220

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NTPに重大な脆弱性

下記の記事が出ている。

 Attack code exploiting critical bugs in net time sync puts servers at risk
 ars technica: December 20, 2014
 http://arstechnica.com/security/2014/12/attack-code-exploiting-critical-bugs-in-net-time-sync-puts-servers-at-risk/

 Serious NTP security holes have appeared and are being exploited
 ZDNet: December 19, 2014
 http://www.zdnet.com/article/major-ntp-security-holes-appears-and-are-being-exploited/

[追記:2014年12月23日]

関連記事を追加する。

 ICS-CERT in NTP Flaw Alert
 infoSecurity: 22 December, 2014
 http://www.infosecurity-magazine.com/news/icscert-in-ntp-flaw-alert/

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2014年12月20日 (土曜日)

SONY Picturesに対するクラスアクション

下記の記事が出ている。

 Lawsuits against Sony Pictures could test employer responsibility for data breaches
 Washington Post: December 19, 2014
 http://www.washingtonpost.com/blogs/the-switch/wp/2014/12/19/lawsuits-against-sony-pictures-could-test-employer-responsibility-for-data-breaches/

 Sony Pictures employees file class-action lawsuit amid hacking scandal
 New York Post: December 16, 2014
 http://nypost.com/2014/12/16/sony-pictures-employees-file-class-action-lawsuit-amid-hacking-scandal/

 Sony Pictures hit with class actions arising from recent data breach
 Lexology: December 18, 2014
 http://www.lexology.com/library/detail.aspx?g=5553a4f3-68ed-4206-8411-4e36ee7b35d6

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米国:NSAによる通信傍受の違憲性に関するEFFの意見

下記の記事が出ている。

 EFF: Feds can’t get around Fourth Amendment via automated data capture
 ars technica: December 20, 2014
 http://arstechnica.com/tech-policy/2014/12/eff-feds-cant-get-around-fourth-amendment-via-automated-data-capture/

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地球の地殻内には大量の水がある?

下記の記事が出ている。

 Was Earth formed with giant 'oceans' INSIDE? New theory claims massive internal water stores in rock could solve the mystery of how water arrived on the planet
 Daily Mail: 17 December, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2876765/Was-Earth-formed-giant-oceans-inside-New-theory-claims-massive-internal-water-stores-rock-solve-mystery-water-arrived-planet.html

この学説が正しいのかどうかはわからない。

仮に正しいとした場合,地下には本当に巨大な鯰がいて・・・なんてことはないと思うけれども(笑),少なくとも,従来の地震学説の大部分が再検討を迫られることになるだろうと思う。

頭から批判するのも自由だが,仮にこの学説が正しいとした場合,例えば,地震波の伝達状態をより合理的に説明できるかどうかなど様々な検討をしてみることは無意味なことではないのではないかと思う。

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米国:インターネット上の麻薬密売サイトSilk RoadにBitcoinを送金した者について有罪の判決

下記の記事が出ている。

 Bitcoin backer gets two years prison for illicit transfers
 REUTERS: December 19, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/19/us-usa-crime-bitcoin-idUSKBN0JX2CW20141219

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ISISによるサイバー戦?

下記の記事が出ている。

 Cyber espionage targets Syrian activists, linked to ISIS
 ars technica: December 20, 2014
 http://arstechnica.com/security/2014/12/cyber-espionage-targets-syrian-activists-linked-to-isis/

 ISIS implicated in botched cyberattack
 Daily Star: December 19, 2014
 http://www.dailystar.com.lb/News/Middle-East/2014/Dec-19/281571-isis-implicated-in-botched-cyberattack.ashx

ISIS内での権力関係を含め,既に新しい局面に入っている可能性があるのではないかと疑われる。

仮想敵国はシリア国内の某勢力だけではない。西側諸国及びインドはもちろんのこと,これまでイスラム系少数民族を弾圧してきたとされる中国とロシアもターゲットとなる可能性は否定されない。

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東海

一条兼良『日本書紀纂疏』を精読している。

非常に面白い。

既に原稿を出して印刷中の論文を執筆している段階ではこの書籍をちゃんと読んでいなかったのが悔やまれる。もう少し説得力のある論拠を提供できたかもしれない。

早稲田大学の古典籍データベースで画像が公開されているのを知り,ダウンロードして読み始めた。

複数の異なる版があるようで,近年製本されたものを図書館から借りて読んでみても版の相違が反映されていることがわかる。

献上版と呼ばれているものに特に好奇心を刺激される。

注解の冒頭部分には「日本」の語義についての解釈が示されている。

その中では『説文解字』が多く引用されている。

「東」について,「木」と「日」を合成したものだとしている。つまり,「東」とは「日本」を意味する。

この解釈では,「東海」とは「日本海」であることになる。

そういうわけで,『説文解字』(中国版)とも格闘中。

なお,『日本書紀纂疏』の問題の部分の読解に関しては,下記の論文が参考になる。

 二藤 京「比較文学の視点から見る「日本」-『日本書紀』と『日本書紀纂疏』を中心に」
 高崎経済大学論集 48(3), 189-201, 2006-02
 http://www1.tcue.ac.jp/home1/k-gakkai/ronsyuu/ronsyuukeisai/48_3/nito.pdf

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2014年12月19日 (金曜日)

インターネット利用者の60パーセントはNSAによって通信傍受されている?

下記の記事が出ている。

 More people may be dodging NSA surveillance than you think – Open thread
 Guardian: 17 December, 2014
 http://www.theguardian.com/technology/2014/dec/16/nsa-surveillance-dodge-open-thread

Snowden氏の発言を100パーセント信用してよいかどうかという問題はあるが,仮に正確な内容だとした場合,インターネット利用者の60パーセントの通信を傍受するためには,ある方法を用いることが不可欠となる。

それは,OSそれ自体,ノードとなっているプロバイダ,クラウドの物理サーバ等のデータや通信が集まる場所を集中的に監視可能となっているということだ。

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古尾谷知浩『漆紙文書と漆工房』

Amazonに注文していた下記の新刊書が届いたので早速読んでみた。

 古尾谷知浩
 漆紙文書と漆工房
 名古屋大学出版会 (2014/11/10)
 ISBN-13: 978-4815807832

既によく理解している部分はななめ読みにし,第III部として収録されている「漆紙文書釈文集成の部分を特に丁寧に読んでみた。

これまでは異なる遺跡発掘調査報告書や論文等を図書館や博物館等で探してコピーをとり,個別に読んでいたのだけれど,こうやってまとめて読めるのはとても助かる。

とても有名な漆紙文書も含まれている。

どんな学問研究でも,研究対象となるサンプルを可能な限り多く観察することが大事で,より多くのサンプルについて考察した経験を積むと,次第にマクロ的な全体像がみえてくることがある。ごく少数のサンプルだけだと仏教の教えに言う「像をなでる」の類の現象が生じ,判断を誤ってしまう。

今回も,全く判読不能な多数の断片の存在を知ることによって,この種の研究における研究者のとんでもない苦労を理解することができた。綺麗で完全なサンプルしか見ていないと,そういうことを理解することができない。

良書だと思う。

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SS7に重大な脆弱性-暗号化された通信でも傍受されてしまう危険性

下記の記事が出ている。

 German researchers discover a flaw that could let anyone listen to your cell calls.
 Washington Post: December 18, 2014
 http://www.washingtonpost.com/blogs/the-switch/wp/2014/12/18/german-researchers-discover-a-flaw-that-could-let-anyone-listen-to-your-cell-calls-and-read-your-texts/

 Huge security flaw in mobile phone networks that could let hackers listen in on voice calls and read text messages revealed
 Daily Mail: December 19, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2879977/Huge-security-flaw-mobile-phone-networks-let-hackers-listen-voice-calls-read-text-messages-revealed.html

[追記:2014年12月31日8:15]

関連記事を追加する。

 Cellular Privacy, SS7 Security Shattered at 31C3
 Threat Post: December 30, 2014
 https://threatpost.com/cellular-privacy-ss7-security-shattered-at-31c3/110135

[追記:2016年5月1日]

関連記事を追加する。

 The critical hole at the heart of our cellphone network
 Wired: April 28, 2016
 https://www.wired.com/2016/04/the-critical-hole-at-the-heart-of-cell-phone-infrastructure/

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北朝鮮対米国のサイバー戦?

下記の記事が出ている。

 Washington tries to tackle hackers behind Sony attack
 REUTERS: December 18, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/19/us-sony-cybersecurity-idUSKBN0JW2PE20141219

 America lost the cyberwar over Sony: Now what?
 CNN: December 18, 2014
 http://edition.cnn.com/2014/12/18/opinion/gingrich-america-lost-cyberwar-sony/

 A cyberwar with aftershocks, collateral damage
 Washington Times: December 18, 2014
 http://www.washingtontimes.com/news/2014/dec/18/inside-the-beltway-a-cyberwar-with-aftershocks-col/

 Inside North Korea’s cyberarmy
 New York Post: December 18, 2014
 http://nypost.com/2014/12/18/an-inside-look-at-north-koreas-cyberwar-capabilities/

[追記:2014年12月20日]

関連記事を追加する。

 FBI claims North Korean involvement in Sony Pictures attack
 ars technica: December 20, 2014
 http://arstechnica.com/security/2014/12/fbi-claims-north-korean-involvement-in-sony-pictures-attack/

 Obama: Sony Should Not Have Pulled 'The Interview'
 Forbes: December 19, 2014
 http://www.forbes.com/sites/dorothypomerantz/2014/12/19/obama-sony-should-not-have-pulled-the-interview/

 Sony hack: How cybercrime just got even more complicated
 ZDNet: December 19, 2014
 http://www.zdnet.com/article/sony-hack-how-cybercrime-just-got-even-more-complicated/

[追記:2014年12月21日]

関連記事を追加する。

 North Korea seeks joint probe with US on Sony hack
 BBC: 20 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/world-us-canada-30560712

[追記:2014年12月22日]

関連記事を追加する。

 Sony hack: US mulls putting N Korea back on terror list
 BBC: 21 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/world-us-canada-30568455

[追記:2014年12月23日]

関連記事を追加する。

 North Korea and cyberterrorists won big in Sony hack, researcher says
 ars technica: December 23, 2014
 http://arstechnica.com/information-technology/2014/12/how-north-korea-won-the-sony-cyber-war-even-if-they-didnt-start-it/

[追記:2014年12月30日]

関連記事を追加する。

 U.S. suspects North Korea had help attacking Sony Pictures: source
 REUTERS: December 29, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/29/us-northkorea-cyberattack-idUSKBN0K71FK20141229

[追記:2015年1月2日]

関連記事を追加する。

 Who Really Hacked Sony? Here’s What You Need to Know
 Bloomberg: 31 December, 2014
 http://www.bloomberg.com/politics/articles/2014-12-31/who-really-hacked-sony-heres-what-you-need-to-know

[追記:2015年1月5日]

関連記事を追加する。

 US sanctions North Korea over Sony hack and classifies attack evidence
 ars technica: January 5, 2015
 http://arstechnica.com/tech-policy/2015/01/us-sanctions-north-korea-over-sony-hack-and-classifies-attack-evidence/

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脳波で操作できる2本のロボット義手をつけた男性患者が操作に成功

下記の記事が出ている。

 Watch the incredible moment double amputee uses TWO mind-controlled arms for the first time
 Daily Mail: 18 December, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2879662/Watch-incredible-moment-double-amputee-uses-TWO-mind-controlled-prosthetic-arms-time.html

今後,このような思念コントロール型のドローンがどんどん出てくる可能性がある。

そこで問題になるのは「混信」だ。

脳波のパワーには大きな個人差があるかもしれないし,心身の状態によって大きく左右される可能性がある。

更に,脳波をシミュレートする電磁波によるハイジャックもあり得る。脳波センサーを被覆して電磁波を遮断すると操作できなくなるので,このようなタイプの攻撃に対する防御策は存在しない。

以上のような課題を全部クリアしていれば一応安全だと言えるのかもしれないが,それでもなお,従来型のコンピュータウイルスの感染による普通のサイバー攻撃もあり得る。

[追記:2015年5月21日]

関連記事を追加する。

 Prosthetic Limbs, Controlled by Thought
 New York Timaes: May 20, 2015
 http://www.nytimes.com/2015/05/21/technology/a-bionic-approach-to-prosthetics-controlled-by-thought.html

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米国:Myriadが第2次特許訴訟控訴審でも敗訴

下記の記事が出ている。

 Top patent court shoots down Myriad gene testing patents
 ars technica: December 19, 2014
 http://arstechnica.com/tech-policy/2014/12/top-patent-court-shoots-down-myriad-gene-testing-patents/

 Myriad Loses Appeals Court Bid to Block Breast Cancer Tests
 Bloomberg: December 18, 2014
 http://www.bloomberg.com/news/2014-12-17/myriad-loses-appeals-court-bid-to-block-breast-cancer-tests-1-.html

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中国:Apple製品製造工場の労働環境は,やはり極めて劣悪なまま

下記の記事が出ている。

 Apple 'failing to protect Chinese factory workers'
 BBC: 18 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/business-30532463

 Apple under fire again for working conditions at Chinese factories
 Guardian: 19 December, 2014
 http://www.theguardian.com/technology/2014/dec/19/apple-under-fire-again-for-working-conditions-at-chinese-factories

[追記:2014年12月20日]

関連記事を追加する。

 Apple 'deeply offended' by BBC investigation
 BBC: 19 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/technology-30548468

[追記:2015年2月13日]

関連記事を追加する。

 Apple bans 'bonded servitude' for factory workers
 BBC: 12 February, 2015
 http://www.bbc.com/news/technology-31438699

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韓国:韓国水力原子力(韓水原)の内部インターネット網がサイバー攻撃を受け,機密情報が大量に外部流出?

下記の記事が出ている。

 韓国原発にサイバー攻撃、図面など機密資料が流出
 朝鮮日報:2014年12月19日
 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/12/19/2014121900761.html

どの国の原発施設もロケット弾等の通常兵器による物理攻撃に耐えるような構造をしていない。

また,職員の個人データがほぼ全部漏洩したとみられることから,特定の個人に的を絞った標的攻撃が強化される可能性があり,そのような攻撃には電子的な攻撃だけではなく物理攻撃も含まれる。

韓国の地政学的な特殊状況を考慮に入れると,施設配置図等が奪われたことは致命的な脆弱性を晒してしまったことになる。

日本政府は,韓国の主要な原発が攻撃により破壊され,大量の放射能が漂い続けることを現実的・具体的なリスクとして想定した上で,対韓国政策を慎重に検討しなければならない。

本来,隣国のロシア,北朝鮮,中国も同様の検討をすべきなのだろうが,それらの国々のことは知らない。米国は,韓国が強烈な放射能汚染により全滅し誰一人生存しない状況になったような場合の米国本土に対する影響については,既に検討済みだろうと推察している。

基本的に,韓国に原発を設置することは無茶なことだ。あまりにも危険過ぎる。

[追記:2014年12月23日]

関連記事を追加する。

 South Korean Nuke Plant Begins Cyber Attack Drill
 infoSecurity: December 22, 2014
 http://www.infosecurity-magazine.com/news/south-korean-nuke-begins-cyber/

[追記:2014年12月25日]

関連記事を追加する。

 Korea calls on China for help following hack attempt on nuclear power company
 ars technica: December 25, 2014
 http://arstechnica.com/security/2014/12/korea-calls-on-china-for-help-following-theft-from-nuclear-power-company/

[追記:2014年12月26日]

関連記事を追加する。

 (LEAD) Changes needed to insulate nuclear power plants from cyber terrorism: official
 Yonhap News: 2014/12/25
 http://english.yonhapnews.co.kr/national/2014/12/25/8/
0302000000AEN20141225001651320F.html

[追記:2014年12月27日]

関連記事を追加する。

 South Korea extends cyberattack emergency system for nuclear plants
 REUTERS: December 26, 2014 
 http://www.reuters.com/article/2014/12/26/us-southkorea-cybersecurity-khnp-idUSKBN0K40E020141226

[追記:2014年12月28日]

関連記事を追加する。

 2 reactors closed after deadly gas leak at hacked S. Korean nuclear plant
 RT: December 27, 2014
 http://rt.com/news/217967-korea-nuclear-deadly-leak/

 S. Korea Raises Security after Cyberattack on Nuclear Plants
 Voice of America: December 28, 2014
 http://learningenglish.voanews.com/content/security-is-increased-at-south-korea-power-centers/2574944.html

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2014年12月18日 (木曜日)

米国:ニューヨーク州でフラッキング禁止-全米に拡大か?

下記の記事が出ている。

 Cuomo administration says it won’t allow fracking in New York state
 New York Daily News: December 17, 2014
 http://www.nydailynews.com/news/politics/cuomo-administration-no-fracking-ny-state-article-1.2048538

 New York plans to prohibit fracking
 USA Today: December 17, 2014
 http://www.usatoday.com/story/money/business/2014/12/17/new-york-fracking/20538891/

 New York's Fracking Ban May Spawn Litigation -- Or Maybe Just Despair
 Forbes: December 17, 2014
 http://www.forbes.com/sites/danielfisher/2014/12/17/new-yorks-fracking-ban-may-spawn-litigation-or-maybe-just-despair/

 NY州、シェール開発でフラッキング禁止へ
 Wall Street Journal: 2014年12月18日
 http://jp.wsj.com/news/articles/SB11501383225136704765104580343800439253536

[このブログ内の関連記事]

 地震の中には人間によるガス採掘などの人為的な原因により生ずるものがあるとの見解
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-12b4.html

 フラッキング(fracking)による掘削作業で地下水がメタン汚染?
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/fracking-2d42.html

 AnonymousがShellやBPなどの石油関連企業の電子メールを大量にハックしたようだ
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/anonymousshellb.html

 再生可能エネルギーは存在しない
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-7add.html

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HTTPサイトからHTTPSサイトへの移行が進まないのはコストのせい?

下記の記事が出ている。

 Google considers warning internet users about data risks
 BBC: 17 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/technology-30505970

「顧客はみんな顔見知りばかり」という田舎の小さな雑貨屋ならともかくとして・・・というのが正直な感想だ。

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TorrentLockerランサムウェア

下記の記事が出ている。

 TorrentLocker Ransomware Makes Criminals Up to $500K
 infoSecurity: 17 December, 2014
 http://www.infosecurity-magazine.com/news/torrentlocker-ransomware-criminals/

 98.6% of TorrentLocker Victims Refuse to Pay Bitcoin Ransom
 CoinDesk: December 17, 2014
 http://www.coindesk.com/98-5-torrentlocker-victims-refuse-pay-bitcoin-ransom/

 TorrentLocker ransomware targets 9,415 Australians: report
 Tech World AU: 17 December, 2014
 http://www.techworld.com.au/article/562681/torrentlocker-ransomware-targets-9-415-australians-report/

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謎のユーティリティairgetservice.exe

モバイルをPCにリンクするためのユーティリティのようなのだが,全く使用しない設定にしてある。

しかし,勝手に起動し,バックグラウンドで動作し,どこかにファイルを転送する。

スパイウェアの一種ではないかと疑いたくなる。

とにかくうざいアプリケーションで,しかも常にオープンになっているらしく,管理者権限でも削除することができない。

富士通は,このユーティリティについてどう考えているのだろうか?

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オランダ:データ保護官が,Facebookによる利用者データの商業利用が個人データ保護法に違反しているとして制裁金

下記の記事が出ている。

 Google and Facebook under fire from Dutch government over citizens' privacy
 Naked Security: December 17, 2014
 https://nakedsecurity.sophos.com/2014/12/17/google-and-facebook-under-fire-from-dutch-government-over-citizens-privacy/

 Facebook to Dutch regulators: What's the privacy problem? Nothing's changed
 ZDNet: December 17, 2014
 http://www.zdnet.com/article/facebook-to-dutch-regulators-whats-the-privacy-problem-nothings-changed/

日本国の個人情報保護法それ自体及びその解釈・運用は,一般に,EUの個人データ保護法制における規律に全く適合していない(例外:プライバシーマークの認証を受け,その規律を厳格に遵守している企業)。

ポイントカード等を主体として利用者の個人データをどんどん収集するビジネスが盛んになっているが,どう検討してみても実質的に違法の疑いのあるものが多い。ただし,現行の個人情報保護法を形式的(形骸的)にのみ運用する現在の在り方の下では,事実上許容されているかのうような状態が現出しているのに過ぎない。

このようになってしまった原因としては,悪徳企業による違法行為の横行に適切に対処できていない主務大臣の怠慢に起因するところが最も大きいと言えるが,それだけではなく,きちんと勉強していない法律家による部分があることを否定することができない。

現在の通説等がいかに誤っているのか,どのように解決すべきか等については大学でも講義をすることがあるのだが,誤った屁理屈に洗脳されてしまっている学生の洗脳を解くのにかなり苦労している。

私見だけが正しいなどという傲慢なことを言う気はない。

しかし,通説等が根っから腐り切っていることを理解させた上で,学生各自の自分の見解を形成してもらいたいというのが私の授業の狙いなのだが,なかなかそこまで到達することができない。

苦心の日々が続く。

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火山灰を大量に使用した古代ローマのセメント技術

下記の記事が出ている。

 Why the Colosseum hasn't collapsed: Roman concrete used 'secret' ingredient to stand the test of time - and now engineers want to copy it
 Daily Mail: 17 December, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2877547/Why-Colosseum-hasn-t-collapsed-Roman-concrete-used-secret-ingredient-stand-test-time-engineers-want-copy-it.html

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Blackberryの新型スマートフォン

下記の記事が出ている。

 Blackberry Classic goes 'back to company's roots'
 BBC: 17 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/technology-30521543

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Bitcoinの経営は,今後どうなりそうか・・・?

下記の記事が出ている。

 Bitcoin is the worst investment of 2014. But can it recover?
 Guardian: 17 December, 2014
 http://www.theguardian.com/technology/2014/dec/17/why-bitcoin-is-the-worst-investment-2014

 Why There's Confusion Over Valuing Bitcoin
 WallStreet & Technology: December 17, 2014
 http://www.wallstreetandtech.com/infrastructure/why-theres-confusion-over-valuing-bitcoin/d/d-id/1318209

 The Currency That's Dropped Further Than the Rouble This Year: Bitcoin
 Newsweek: December 17, 2014
 http://www.newsweek.com/bitcoin-worse-investment-rouble-2014-292851

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Internet Corporation for Assigned Names and Numbers (ICANN)従業者の電子メールアカウントがスピアフィッシング攻撃により外部流出?

下記の記事が出ている。

 ICANN e-mail accounts, zone database breached in spearphishing attack
 ars technica: December 18, 2014
 http://arstechnica.com/security/2014/12/icann-e-mail-accounts-zone-database-breached-in-spearphishing-attack/

 ICANN Targeted in Spear Phishing Attack | Enhanced Security Measures Implemented
 ICANN: December 16, 2014
 https://www.icann.org/news/announcement-2-2014-12-16-en

[追記:2014年12月19日]

関連記事を追加する。

 Net overseers hit by phishing attack
 BBC: 18 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/technology-30497392

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2014年12月17日 (水曜日)

米国:UC Berkeleyのサーバがハックされたらしい

下記の記事が出ている。

 UC Berkeley says servers hacked, 1,600 may be affected in security breach
 Contracosta Times: December 16, 2014
 http://www.contracostatimes.com/breaking-news/ci_27148114/uc-berkeley-says-servers-hacked-1-600-may

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イースター島~環太平洋のサツマイモ文化

下記の記事が出ている。

 Was SWEET POTATO to blame for Easter Island's downfall? Fossils in dental plaque reveal that diet of doomed civilisation was dominated by the starchy vegetable
 Daily Mail: 16 December, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2875836/Tiny-fossils-embedded-dental-plaque-human-teeth-reveal-doomed-Easter-Island-civilisation-mainly-ate-sweet-potato.html

古代の日本を知るための鍵の一つがここにもあると考える。

ちなみに,サツマイモの仲間は,気温が摂氏15度を下回ると枯死するのだそうだ。

日本でもサツマイモ文化が大繁栄した縄文時代ころには,気温が相当高かったと考えるのが妥当だ。遺跡等からサツマイモの痕跡探せば,現在では寒冷地になっている土地でも当時はかなり温暖だったと推定することが可能となる。

そして,そのような温暖化が化石燃料の消費とは無関係であることも明らかなので,化石燃料の消費によるCO2温暖化説がいかに誤っているかを証明するための重要な証拠の一つともなる。

加えて,温暖化によって海水面が上昇するという説が正しいと仮定した場合,当時の海水面が相当高かったという推論を支持するものともなり得る。

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米国NSAと英国GCHQによる通信傍受は,世界にどのような影響を与えたか?

下記の記事が出ている。

 Snowden spying leaks prompt millions to protect data
 BBC: 16 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/technology-30492826

NSAとGHHQが行っていたことについてはSnowden氏の暴露により世間の知ることとなった。しかし,同じことは中国とロシアもやっている。暴露されていないというだけのことだ。

このような国家の諜報機関による傍受行為に対して民間のプロバイダが抵抗することのできる手段はほとんどない。

その意味で,インターネット上では機密性がない。これまで何度も書いてきたとおり,機密性は保護されないということを前提に,全ての情報セキュリティ理論を再構築しなければならない。現行のISMS等の基本原理は,根本的なところで無力化されている。

現在の世界は,戦時と平時が常に共存する状況の下にある。

そのことを踏まえて法理論も再構築されなければならない。

平治の法だけを前提に何かを主張しても,ほとんど無意味だと考えている。

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米国:Operation Torpedo-FBIは,Torで匿名化して自動ポルノサイトにアクセスした者を特定するためにハッキングツールを利用している?

下記の記事が出ている。

 The FBI Used the Web’s Favorite Hacking Tool to Unmask Tor Users
 Wired: December 16, 2014
 http://www.wired.com/2014/12/fbi-metasploit-tor

 Feds used Adobe Flash to identify Tor users visiting child porn sites
 ars technica: December 17, 2014
 http://arstechnica.com/security/2014/12/feds-used-adobe-flash-to-identify-tor-users-visiting-child-porn-sites/

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林博章『倭国創生と阿波忌部』など

忌部氏のことを調べているうちに,阿波歴史民族研究会という団体があり,その代表者である林博章氏が下記の三冊の書籍を刊行していることを知った。

  林博章『オオゲツヒメと倭国創生』
  林博章『倭国創生と阿波忌部』
  林博章『日本の建国と阿波忌部~麻植郡の足跡と共に~』

  阿波歴史民族研究会
  http://www3.tcn.ne.jp/~aska/

普通の書店では販売されていないようなので,同研究会宛に電子メールを出して注文したところ,早速届いたので読んでみた。

これらの書籍に書かれていることの中には,これまでの私の研究において全く別の資料と全く別のアプローチから考察してきて得た結果と一致している部分が非常に多いので驚いた。

もちろん,文献の解釈等について見解の相違が存在する部分も多々ある。おそらく,天孫降臨の意義についての基本的視点の相違に起因するものではないかと思う(諸般の事情を考慮して意図的に神武東征等についてぼかした表現を採用しているのかもしれない。)。

しかし,忌部の本質に関する理解という点では,ほとんど同じだった。

3冊とも相当時間をかけて自分の足で各地を訪問し熟考した結果を示すもので,その熱意と努力には敬意を表すべきものだと考える。

林氏の見解に賛成でも反対でも,これらの書籍が資料として極めて高い価値を有することは明らかで,日本の古代史研究のために大いに役立つものだと思う。

『倭国創生と阿波忌部』の口絵写真を見ていて,天石門別八倉比売神社の神紋と私の家紋とが一緒だということを知った。ある種の感慨がある。

なお,林氏の見解にも示されているが,古代のワ族とイ族とは同族で,発音の相違があるだけだと思う。長い歴史の中で分家のようなことが起き,現在では別族のように考える人々が少なくないが,基本的には同族だと考えるのが正しい。

私は,いわゆる「倭族説(ワ族説)」に基本的に賛成する立場を採っている。

このイ族(ワ族)のことを,古代中国の王朝は,東方に住んでいる「イ」という名の蛮族としてとらえ,「東夷」と表現したことはほぼ間違いないと考える。

以前の記事でも書いたが,「イロハ歌」にもその歴史が暗号化されて記録されているのではないかとの仮説をもっている。なかなか難しく,はっきりとした結論を得ているわけではないけれども,引き続き研究を重ねたいと思う。

法学部の学生は,日本国が日本国であることを所与の前提として法学を勉強し始める。しかし,そもそも日本国とは何かを全く知らないことが多い。日本国のみならず中国の古代諸王朝の本質についても全く考えようとしない。だから法学の本質を究めることができない。

一般に,当然のことであり説明や定義を要しない事柄のようにみえても,実は全く不明という事柄があまりにも多過ぎる。現代の法学通説の大部分はそのようなあやふやなものを所与の前提としているので,実は極めて脆弱であり,通説を名乗るのもおこがましいというか,羊頭狗肉の一種となっていることを自覚すべきだろうと思う。

法学者は,常に森羅万象に精通することを目標として,疑問があればどんなことでも徹底的に調べ考えるべきだと信じている。

学生には難しいことだろう。しかし,学生は,自分の抱く疑問が正しい疑問であるかもしれないので,何十年かかけて解明するような気持ちをもつと良いと教えている。もちろん、先人が何百年かかってもわからなかったことをちょっと調べてみただけでわかるという可能性は低い。やはり,地道に時間をかけて調査し考え続けることが大事だ。その際には,頭でっかちはよくない。実際に自分の足で歩き,自分の眼で見ながら考え続ける必要性がある。素人でも1つのテーマについて何十年も研究し続ければ,どんなに高名な権威ある学者よりも優れた研究成果を得ることがあり得る。大学では,そのように教え続けている。

私自身,そのようにして40年以上考え続けてきた。

2014年からその研究成果を踏まえ,現在の私の法学研究上のテーマの基礎(大前提)として提示する作業を開始した。通説とは異なる部分が多い。しかし,嘘だろうと思って検証をすれば必ず私の見解と同一または類似の見解に至ることになるだろう。ある程度の納得度を具備する結論に至るには,かなり長期間にわたる文献調査や現地踏査や実験や考察の積み重ねが必須なのだ。

研究室の机上から離れることができず,観念論だけを根拠にせせら笑っているようなタイプの人々については,要するに愚人だと思い軽蔑しているし,そのような人々の意見は完全に無視している。

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2014年12月16日 (火曜日)

英国:近未来の警察官の装備

下記の記事が出ている。

 Cops of the future? British bobbies get a sci-fi makeover
 Guardian: December 15, 2014
 http://www.theguardian.com/uk-news/2014/dec/15/-sp-cops-future-british-bobbies-robocop-sci-fi-makeover

全身を電装する方向に進んでいる。

目に見えず音もしない電磁波攻撃によって電装した警察官をバーベキューにしてしまうような新たな攻撃手法が開発される可能性がある。

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違法に収集され闇市場で売買されている個人IDはなりすましによるDDoS攻撃に悪用されている?

下記の記事が出ている。

 Price Tag Rises For Stolen Identities Sold In The Underground
 dark READING: December 15, 2014
 http://www.darkreading.com/attacks-breaches/price-tag-rises-for-stolen-identities-sold-in-the-underground/d/d-id/1318165

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警察庁:犯罪統計資料(平成26年1~11月分)

警察庁のサイトで,下記の統計結果が公表されている。

 犯罪統計資料(平成26年1~11月分)
 警察庁:2014年12月12日
 http://www.npa.go.jp/toukei/keiji35/hanzai.htm

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SONY Picturesをハックした者らからクリスマスプレゼント?

下記の記事が出ている。

 Hackers promise “Christmas present” Sony Pictures won't like
 ars technica: December 15, 2014
 http://arstechnica.com/security/2014/12/hackers-promise-christmas-present-sony-pictures-wont-like/

なお,次のような関連記事も出ている。

 Sony Pictures cautions press over hacking leaks
 BBC: 15 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-30477257

 Mandiant CEO Calls Sony Data Breach 'Unprecedented'
 eSecurity Planet: December 15, 2014
 http://www.esecurityplanet.com/network-security/mandiant-ceo-calls-sony-data-breach-unprecedented.html

 Sony orders news outlets to stop reporting on stolen data
 Guardian: 15 December, 2014
 http://www.theguardian.com/technology/2014/dec/15/sony-orders-news-outlets-stop-reporting-stolen-data-legal-action

[追記:2014年12月17日]

関連記事を追加する。

 Sony Pictures hackers invoke 9/11 while threatening theaters that show ‘The Interview’
 Washington Post: December 16, 2014
 http://www.washingtonpost.com/blogs/the-switch/wp/2014/12/16/sony-pictures-hackers-invoke-911-while-threatening-theaters-that-show-the-interview/

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米国:コモンローからの脱却か? 新たなコモンローの形成過程か?

下記の記事が出ている。

 US Congress OKs 'unprecedented' codification of warrantless surveillance
 Naked Security: December 15, 2014
 https://nakedsecurity.sophos.com/2014/12/15/us-congress-oks-unprecedented-codification-of-warrantless-surveillance/

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2014年12月15日 (月曜日)

Amazonでサードパーティが作成した計算処理プログラムに起因して計算処理ミスが大量に発生?

下記の記事が出ている。

 Amazon 1p sales bonanza after computer glitch misprices thousands of items, leaving angry retailers 'losing £30,000 overnight'
 Daily Mail: 14 December, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/news/article-2873409/Amazon-1p-sales-bonanza-computer-glitch-misprices-thousands-items-including-headphones-clothes-gifts.html

[追記:2014年12月16日]

関連記事を追加する。

 Derry firm Repricer Express sorry for Amazon 1p glitch
 BBC: 15 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/uk-northern-ireland-foyle-west-30475542

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インド:中国のXiaomi(小米)製スマートフォンが多数の特許侵害をしているとして販売禁止

下記の記事が出ている。

 Xiaomi's India smartphone ban exposes wider patent risk
 REUTERS: December 14, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/14/us-xiaomi-india-idUSKBN0JS08420141214

 Xiaomi's Global Ambition Hits Roadblock In India
 Forbes: December 11, 2014
 http://www.forbes.com/sites/ywang/2014/12/11/xiaomis-global-ambition-hits-roadblock-in-india/

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2014年12月14日 (日曜日)

Android Watchはハック可能

下記の記事が出ている。

 Hacking alert over Android WATCHES: Experts reveal gadgets can be infiltrated to read messages sent to your wrist
 Daily Mail: 11 December, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2870710/Hacking-alert-Android-WATCHES-Experts-reveal-gadgets-infiltrated-read-messages-sent-wrist.html

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孔子家語

『孔子家語』は,以前,文庫本になったものをざっと読んだことがあったのだけれども,まじめに精読したことがなかった。そこで,Amazonで見つけた次の2冊をとりあえず注文していたところ,さきほど届いた。

 宇野 精一
 新釈漢文大系53 孔子家語
 明治書院 (1996/10)
 ISBN-13: 978-4625570537

 吹野 安・石本道明
 孔子全書13 孔子家語(1)
 明徳出版社 (2014/04)
 ISBN-13: 978-4896194432

高校で習う漢文では通説的な解釈しか書いていないし,参考書には嘘が書いてある場合さえある。やはり,地道に複数の異なる注釈書をしっかりと読み,自分なりの見解を形成するしかない。学問にショートカットはないのだ。

今回購入した2冊の中で特に知りたいと思っていた部分に目を通し,解釈者による微妙な相違点なども理解することができた。全篇をきちんと精読したいと思う。

一般に,法の運用とは,事実に法規範を適用して判断結果を得るという思考作用によって構成されていると説明されている。この説明それ自体は一応正しいとして,法の適用対象であるはずの「事実」なるものがすこぶる厄介な存在だ。

事実そのものは,非線形的な存在なので,常に過去の闇の中へと流れ去ってしまう。

だから,人間は,何らかの資料に基づいて過去に起きたかもしれない事実を推測するしかない。言い換えると,人間の脳内の思考の結果として推測される事実は存在し得るが,事実としての事実は存在しないということになる。

あまりにも当たり前のことなので反論はあり得ないと思う。

ところが,非常に多くの人々が,「事実」というもののもつそのような不確実性をちゃんと理解していないように思う。

法学者や裁判官でさえそうだ。

現代の法的課題の検討を進めながら,ある符号の意味するところが曖昧でよくわからないということがあまりにも多い。国語辞典等に書かれている定義の中には妙なものが少なくない。そこで,納得いくまで古い資料に基づき,自分なりの定義を得るために考究を重ねることになる。日本語文献で足りなければ,中国語でもラテン語でも何でも読む。

それでもよくわからないことが圧倒的に多い。

学問は終わることがないのだろうと思う。

そういうことを自覚した上で,いくつかの仮説をたてながら論文を書いてきた。

先人の業績の中には私と同じように悩み苦しんだ形跡のあるものもあるが,一般的には単なるうけうりを前提にしながらも確定的に確実なものであるかの如く断定的に書かれているものが多いように思う。だから論文としての脆弱性がある。

論文は,思考の結果を記録した符号の集合に過ぎないので,そもそも不完全なものというべきで,それ自体で全てを理解することは不可能だ。

更に教養を蓄積し,可能な限り汎用性の高い定義を構築し続けようと思う。

(追記)

大学の講義では,法令の適用の対象となる「事実」をどうとらえるのかが一番難しいのだということをずっと教えてきた。

事実を可能な限り正確にとらえるためには,理系・文系の相違とは無関係に広範な教養の蓄積を要する。

そのため,「教養を強要する教授」を自認してきた。

1つの学年で数名の学生は,私の言いたいことを理解して卒業してくれる。ほんの数人でもとても嬉しい。

そういうことがなければ,大学での教員としての仕事など疲れるだけなので,教育に関して「やる気」を維持することは到底不可能だ。

一般に,教養は学生各自が積むべきもので,私がどんなに勉強しても学生の頭がよくなるわけがない。学生は自分で努力して勉強しなければならない。大事なことは,「よくわからないことのほうが多い」という当たり前のことに気づくことだと思う。それに気づかせるのが私の仕事というわけだ。

今後もそのように気づいてくれる数人を育てるために頑張り続けたいと思う。

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羅新『中古北族名号研究』

下記の書籍を読んだ。

 羅新
 中古北族名号研究
 北京大学出版社(2009/3)
 ISBN-13: 978-7301149850

論文集なのだが,非常に面白い。

特に注目して精読したのは北魏の太武帝の鮮卑族としての実名について考察した166~174頁の部分だ。「佛狸(佛釐)」とする説について詳細な検討が加えられており,とても勉強になった。

中国の皇帝や王の名は中国風の威厳ある漢字で構成された敬称や諡号で史書に記載されている場合が圧倒的に多く,真の姓や名がよくわからないことが普通だ。こういう問題については,日本に伝来している資料から考察することも重要だが,中国の学者がどのように理解しているかを正確に知ることもとても大事なことだと思う。

通読してみて,賛成できない部分もないではなかったけれども,全体として説得的な論証が積み重ねられており,少なくともどのような資料を検討対象とすべきかについては非常に良い道しるべとなっていると考える。

日本の古代史について考える場合,古代中国諸王朝の歴史について可能な限り調べることが必須であり,それなしには日本の古代史観それ自体が客観的に成立し得ないと考えている。

今後も更に入手可能な文献を読み考え続けることとしたい。

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MIT:より人間に近い通信(対話)をすることのできるロボット?

下記の記事が出ている。

 MIT Engineers Trying to Make Computers Communicate More Like Humans
 red Orbit: December 12, 2014
 http://www.redorbit.com/news/technology/1113298320/mit-engineers-trying-to-make-computers-communicate-more-like-humans-121214/

「会話が成立している」と仮定することは可能だが完全な会話が成立可能であることを論証することは不可能なので,どういうことになるのか,注意深く観察を続けたいと思う。

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スマート家電の脆弱性-自動エスプレッソコーヒー沸かし器もハック可能

下記の記事が出ている。

 How to hack your … espresso machine
 Guardian: 12 December, 2014
 http://www.theguardian.com/technology/2014/dec/12/how-to-hack-your-espresso-machine

電波を完全に遮断する構造になっていない限り,ハック不可能な電子装置は存在しないと考えるべきだろう。ハッキングだけではなく,電磁波砲等による攻撃により破壊することも可能なので,乗っ取りと破壊の両面から電磁波の完全遮断を検討する必要がある。

ところが,世界の大勢はスマート化に向かっている。「スマート」とは,「格好良い」とか「優れている」とかいうことを意味するのではなく,「無線で操作可能」ということを意味する。世間にはこのような現在の用例を全く知らないで不用意に「スマート」を用いる日本人が散見されるけれども心底アホだと思っている。それはさておき,無線で操作可能な装置・機器類では電波遮断すると操作不能に陥ってしまうという自己矛盾を抱えていることになる。

結局,消費者保護の観点からは,家電を含め電波で操作可能な全てのタイプの装置・機器類について,「第三者が電波によって無権限で操作をする可能性を排除することができない」,「第三者が電波によって無権限で破壊する可能性を排除することができない」,「これらの危険性を排除することができないことを十分に理解した上で購入・使用しなければならない」という文言を太く目立つ活字で最も目立つところに表示してできるだけ買わないように強く推奨した上で,それでも買うという人には全て自己責任で利用してもらうということとするしかないのではないかと思う。

なお,記事にある自動エスプレッソコーヒー沸かし器は,調理用ロボットの一種だと理解することが可能だ。それゆえ,この記事は,モデルとしては,ロボットに対するハッキング事例に関する記事として理解することもできる。このように抽象モデルで考えるべき必要性については,先日開催された情報ネットワーク法学会のパネルディスカッションでも強調したとおりだ。

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Snowden氏が,Amazonが利用者の行動履歴を暗号化していないことは反倫理的だと批判

下記の記事が出ている。

 Why Edward Snowden thinks Amazon is “morally irresponsible.”
 Washington Post: December 13, 2014
 http://www.washingtonpost.com/blogs/the-switch/wp/2014/12/13/why-edward-snowden-thinks-amazon-is-morally-irresponsible/

企業の立場で考えると,全ての通信を暗号化すると処理に時間がかかりレスポンスが悪化するということを恐れることになる。

Snowden氏の立場では,暗号化されていない通信が傍受された場合,利用者がどのような書籍や商品の情報を閲読したかが判明し,思想調査につながるから良くないということになる。

もちろん,暗号化されていても国家機関が本気でとりかかれば暗号化されたデータの解読は容易だろうし,もし解読できないときはサイトを破壊する攻撃をすることになるだろう。リアルな世界とはそういうものなので,理想論やきれいごとなど一切通用しない。

この世界は,戦時と平時が常に共存する状況の下にある。

妥協策としては,国家の諜報機関の手にかかれば解読されてしまうけれども,普通のサイバー犯罪者には解読できないレベルでの暗号化をすべきだというあたりで落ち着けるしかないのではないかと思う。

無論,Amazonのある米国の諜報機関だけは読めるようにするという解決策もあり得るのだけれども,中国やロシアの諜報機関の能力は非常に高いので技術的に意味があるわけではなく,そもそもSnowden氏は米国の諜報機関の行動が米国連邦憲法に定める人権保障に反するというところから批判をしているので,米国諜報機関だけを例外とすることは許されないことになるだろう。

以上のように,この課題を技術的対応で解決しようとしても結局徒労ということになるしかないので,そもそも利用者の行動履歴を収集しないというポリシーを採用するほうが無難だということになる。それによって,利用者の個人データを売却する利益は得られなくなるし,従来のマーケティング手法が否定されることになるけれども,よく考えてみれば,複雑なセキュリティシステムを維持するだけの莫大なコストの支出を不要とすることになるので,利用者行動履歴データを収集しないポリシーのほうが全体としては大幅な黒字増加につながることになるのではないかと思う。

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米国:テキサス州にドローン(無人航空機)専用の飛行場を建設

下記の記事が出ている。

 The secret airport that will never see a pilot: Army set to build $33 million base where only DRONES will take off and land
 Daily Mail: 11 December, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2869423/The-secret-airport-never-pilot-Army-set-build-33-miilion-base-DRONES-land.html

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英国:人工知能ロボットによって人類が支配されないようにするための研究プロジェクトが始動

下記の記事が出ている。

 How to prevent robot world domination: Project is launched to ensure AI can follow rules and make ethical decisions
 Daily Mail: 10 December, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2865728/How-prevent-robot-world-domination-Project-launched-ensure-AI-follow-rules-make-ethical-decisions.html

日本で同様のプロジェクトを開始しようとすると,たちまち睨まれ,貧窮問答歌の世界になってしまうので,誰もやらない。公的な予算がつかないので,まともな成果をあげることもできない。それに付随して様々な問題が生ずる。

英国でこのような研究プロジェクトが可能なのは,ロボットの問題を意識している宗教団体や人権団体等からの資金援助があるからではないかと想像する。

日本の場合,特定の宗教団体から資金を受けることができるのは当該宗教の信徒である研究者だけだ。そして,日本の人権団体には研究資金提供能力がない。

[このブログ内の関連記事]

  ホーキング「人工知能により種としての人類は絶滅する」
  http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-2460.html

 ロボットは人類を破滅させるとのケンブリッジ大学研究者の研究結果
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-7c6d.html

 ロボットのほうが人間よりもマシ?
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-725c.html

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ベルギー:Belgacomで発生したハッキングは英国諜報機関GCHQとReginマルウェアによるもの?

下記の記事が出ている。

 Alleged UK hacking of Belgian telecoms firm was far-reaching-reports
 REUTERS: December 13, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/13/us-belgacom-spying-idUSKBN0JR0JP20141213

 NSA-Skandal: Wie der GCHQ Belgacom hackte
 Heise: 13 December, 2014
 http://www.heise.de/newsticker/meldung/NSA-Skandal-Wie-der-GCHQ-Belgacom-hackte-2489400.html

 Operation Socialist - The Inside Story of How British Spies Hacked Belgium's Largest Telco
 Intercept: 13 December, 2014
 https://firstlook.org/theintercept/2014/12/13/belgacom-hack-gchq-inside-story/

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ウイルスが繁殖すると寄生先の生体内の鉄分が奪われる-奪われないようにする技術

下記の記事が出ている。

 Yarr! Humans evolving to escape from bacterial iron piracy
 ars technica: December 13, 2014
 http://arstechnica.com/science/2014/12/yarr-humans-evolving-to-escape-from-bacterial-iron-piracy/

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2014年12月13日 (土曜日)

アダルトコンテンツの閲覧を介して従業員のスマートフォンに感染し,更に上司のデバイスをウイルス感染させる手法

下記の記事が出ている。

 Looking at porn on your work phone could lead to a nasty virus for your boss
 Mirror: December 8, 2014
 http://www.mirror.co.uk/news/technology-science/technology/looking-porn-your-work-phone-4769355

[このブログ内の関連記事]

 ポルノウイルス(トロイの木馬ダイヤラー)がスマートフォンで復活
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-f6e9.html

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SONY Picturesに対するサイバー攻撃の真の狙いは何か?

下記の記事が出ている。

 Sony hack would have challenged government defences – FBI
 Guardian: 12 December, 2014
 http://www.theguardian.com/technology/2014/dec/12/sony-hack-government-defences-fbi

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英国:航空管制用コンピュータシステムのトラブルで欠航

下記の記事が出ている。

 Computer failure causes chaos at UK airports
 Guardian: 13 December, 2014
 http://www.theguardian.com/uk-news/2014/dec/12/heathrow-london-air-space-closed-computer-failure

 UK flights CRIPPLED by system outage that shut ALL London airspace
 Register: 12 December, 2014
 http://www.theregister.co.uk/2014/12/12/all_london_airspace_down_due_to_major_outage/

 Server failure clears skies over London as flights are grounded
 Naked Security: December 12, 2014
 https://nakedsecurity.sophos.com/2014/12/12/server-failure-clears-skies-over-london-as-flights-are-grounded/

もう何年も前のことになるが,英国出張中に同じようなトラブルに遭遇したことがある。同様のトラブルでは日本国内でもときどき起きる。

コンピュータも人間がつくった機械装置の一種なので,もちろん完全無欠なはずがない。

しかし,コンピュータによる業務処理になれてしまうと,トラブルがあったときの合理的な解消方法がなくなってしまうという問題がある。

現在の社会におけるリスク管理の基本は,システムの復旧が可能だということを前提にしている。しかし,社会内のシステム全部が全滅するような事態を想定するのが正しいリスク管理というものだ。

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太陽光パネルの大量盗難事件

下記の記事が出ている。

 発電所建設現場、太陽光パネル531枚盗まれる
 読売新聞:2014年12月13日
 http://www.yomiuri.co.jp/national/20141212-OYT1T50145.html

しつこく売り込みを続けていた某社が関係しているのではないかと疑いたくなる。

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世界中のフィッシングサイトの85パーセントは中国と関係している?

下記の記事が出ている。

 China Responsible for 85% of Global Phishing Domains – APWG
 infoSecurity: December 12, 2014
 http://www.infosecurity-magazine.com/news/china-85-of-global-phishing/

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ATMにスキミング装置を仕掛けるための非常に荒っぽい手口

下記の記事が出ている。

 More on Wiretapping ATM Skimmers
 Krebs on Security: 9 December, 2014
 http://krebsonsecurity.com/2014/12/more-on-wiretapping-atm-skimmers/

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Comcastに対するクラスアクション

下記の記事が出ている。

 Comcast Faces Class Action Lawsuit Over Xfinity Wi-Fi Hotspots
 eSecurity Planet: December 12, 2014
 http://www.esecurityplanet.com/wireless-security/comcast-faces-class-action-lawsuit-over-xfinity-wi-fi-hotspots.html

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ジャック・ヘラー『大麻草と文明』

下記の書籍を読んだ。

 ジャック・ヘラー(エリック・イングリング訳)
 大麻草と文明
 築地書館 (2014/10/15)
 ISBN-13: 978-4806714842

なぜ大麻草が国際条約により処罰対象とされてきたのかについては,謎が多い。現在でもなお闇の世界だ。

この書籍では,処罰推進の理由として,音楽産業(マフィア)の利権保護を重要な要素として重視している。

確かに,音楽家の中でマリファナが普及すれば,マフィアが仕切ってきたヘロインやコカイン等の麻薬によるしのぎが減る。

また,この書籍では,大麻草抑圧の契機として,石油化学工業の存在を示唆している。大麻草の繊維は非常に良質であるため,もしそれを禁圧しなければ,石油から合成された化学繊維産業が伸びる余地がない。

どちらにしても,ごく一握りの強欲な人々によって,世界中で広く行われていた大麻草の栽培が禁圧されてしまったことになる。

では,そのようにして世界中で栽培されていたことによって,世界中で精神異常者が多発し,凶悪事件が多発したという証拠はあるのかと考えてみると,そのような証拠はない。

私は,古くは宗教戦争的なもの,すなわちゾロアスター教とそれから派生したオリエントの諸宗教に対する観念的な嫌悪感に根差すものだと考えている。そして,日本国の皇室や神社が神草として大麻草を用いてきたことが決定打となっている,すなわち,日本に対する制裁としてこのようなことが起きているのだと理解している。

しかし,その抑圧の大元となっていた米国においては,驚くべき勢いで大麻草が合法化されつつある。

大麻草については,既に「植物分類体系の変化が法制度に与える影響-大麻規制法令を中心とする考察-」法律論叢84巻4・5号91~112頁で詳論したとおりなのだが,最高裁判決の上告趣意書に書いてあることは正しい。この最高裁判決は,最高裁判事全員が無知により騙されてしまった事例として長く記憶されるべきだろうと思う(陰謀説の立場では,米国諜報機関のエージェントとして虚偽内容の判決を書いた事例ということになるのかもしれないが,事実を証明するための証拠はない。なお,米国公文書館で関連資料が公開されるようになるまでにはもう少し年月を要する。公開されれば真実が明らかとなる。)。事件を担当した最高裁判事及び最高裁調査官がまだ生存しているのなら,国民全員に対して心からのお詫びをし,懺悔すべきだと思っている。

なお,悪法も法なので,「大麻取締法違反行為をしても良い」という趣旨ではない。根本的な部分で改正または廃止すべきであり,その前提として条約から脱退すべきだと考えている。条約が存在する限り,廃止はできない。そして,国連の中で条約を現在でも強く支持している一部の人々を国連から排除すべきなのだが,現実にはそんなことは不可能なことだ。したがって,処罰されたくなければ悪法でも従うしかない。

同様のことは,実はタバコについても存在しており,深く研究を進めている。

私の若いころには,天皇陛下から賜る菊の御紋の入った「恩賜の煙草」をありがたく頂戴したものなのだが・・・

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米国:FBIが,イランによる重要施設に対するサイバー攻撃の可能性を警告

下記の記事が出ている。

 Exclusive: Iran hackers may target U.S. energy, defense firms, FBI warns
 REUTERS: December 12, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/12/us-cybersecurity-iran-fbi-idUSKBN0JQ28Z20141212

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恐竜は大規模な火山噴火活動によって絶滅した?

下記の記事が出ている。

 Massive volcanic eruptions set the stage for dinosaurs' demise
 ars technica: December 13, 2014
 http://arstechnica.com/science/2014/12/massive-volcanic-eruptions-set-the-stage-for-dinosaurs-demise/

私も大規模な地殻変動が主な原因だろうと考えている。恐竜に限らず,古い時代の大絶滅のほぼ全てが地殻変動と太陽の活動によるものだろう。

人類の活動(CO2排出)によると主張されている近時の気象変動も,本当は大規模な地殻変動と太陽の活動によって惹起されているものに違いない。

CO2地球温暖化説は,金儲けのための偽学説だと考えている。

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2014年12月12日 (金曜日)

ハイスコアガール事件

下記の記事が出ている。

 「ハイスコアガール」は著作権侵害? 福井健策弁護士は二次創作への影響を懸念
 Huffington Post (日本語版): 2014年11月30日
 http://www.huffingtonpost.jp/2014/11/27/hiscore-girl-copyright_n_6230434.html

 【ハイスコアガール裁判】著作権侵害の証拠、提出せず SNKプレイモア側「1000件の不法行為で時間かかる」
 Huffington Post (日本語版):2014年12月2日
 http://www.huffingtonpost.jp/2014/12/02/hiscore-girl-judgment_n_6252490.html

コミックそのものを読んでいなかったので何とも判断しようがない状態が続いていた。

ところが,たまたま某氏からお借りすることになり,読んでみた。

率直な感想として,SNKが著作権を有すると主張しているキャラクタそれ自体が過去の別のキャラクタの二次的著作物(模倣または派生品)ではないかと思われるので,SNKが著作権者だとの立証ができるかどうか,かなり難しいのではないかと思った。

著作権者でなければ,もちろんSNKを被害者とする著作権侵害は発生しないし,告訴はできない。

これまでのところ,ネット上でこういう観点からの探索はなされていないように思うのだけれども,きちんと調べればそういうことになるだろうと思う。

ただ,完全な創作なるものはそもそも神様が微笑んでくださった超天才にのみ許されることで,圧倒的多数の非天才は模倣によって二次的な著作物を生成し,飯を食っていくしかない。これが現実だ。

真実としては,真の創作物は滅多に誕生しない。

だから,少なくとも娯楽作品に関する限り,「お互いにあまり堅苦しいことを言わない」というのが世間的には穏当なところだというべきではないかと思う。

一般に,裁判官は,著作権の成立それ自体(=作品の創作性)については意外と無頓着なので,念のために書いておこうと思う。

(追記)

偶然の「写りこみ」ではなく意図的な他者の作品の挿入が常に許されないとすれば,映画でも小説でも回想シーン等の非常に多くの部分が違法とされてしまいかねない。音楽でも基本的には同じだ。

完全無欠の創作物は,滅多に誕生するものではない。

逆に,世界は,圧倒的多数の他者の作品で埋められているので,そのようなものを一切構成要素としない全く新たな作品を創造することは,ごくごく例外的な天才の実験的な作品を除いては,ほとんど不可能なことではないかと思う。

(追記2)

告訴権に関しては,黒澤睦先生の下記の論文が参考になる。

 「告訴権の濫用的行使と民事不法行為責任(一)」法律論叢84(6),43-112頁
 「告訴権の濫用的行使と民事不法行為責任(二)」法律論叢85(1),53-105頁
 「告訴権の濫用的行使と民事不法行為責任(三)」法律論叢85(2=3),91-153頁 
 「告訴権の濫用的行使と民事不法行為責任(四・完)」法律論叢85(4=5),1-55頁

(追記3)

米国ならばフェアユースの範囲内のものとして対処可能な事案であるかもしれない。

しかし,一部業界団体等の反対により日本国の著作権法にフェアユース条項を追加しようという案は常に圧殺されてきた。

ここにきて,そのような反対論が自らの業界の首を絞める結果を招き得るという事例が提供されたことになるのかもしれない。

ある作品が完全に創作的である確率は非常に低く,何らかのかたちで過去の作品の模倣または派生的要素を含まざるを得ない以上,一定の範囲で社会的に許容するのでなければ,逆に社会的不安定をもたらすことになる。

真実はそうではないのに「自分(だけ)がオリジナルだ!」と思いこみ,世間に向かってそのように大声で主張するといった類の自己過信は,周囲からみていると,とてつもなく愚かにみえることが多々ある。

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Matthias Berberich, Virtuelles Eigentum

下記の書籍を読んだ。

 Matthias Berberich
 Virtuelles Eigentum
 Mohr Siebeck (2010)
 ISBN 978-3-16-150276-7

特に,134~139頁,253~265頁のあたりを興味深く読んだ。巻末の文献目録が充実しており,更に専門的な文献等へのリンクとなっている。

出版年度がやや古いけれども,その後,ちゃんとした本があまり出ていないので,この点に関する支障は比較的少ないのではないかと思う。

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Ino Augsberg, Informationsverwaltungsrecht

下記の書籍を読んだ。

 Ino Augsberg
 Informationsverwaltungsrecht
 Mohr Siebeck (2014)
 ISBN 978-3-16-152810-1

日本の情報法ではあまり深く検討されていない領域について多くの示唆を与える書籍だと思う。

どうにもこうにもインチキくさい偽学者(or 御用学者)が多すぎる領域なので,うんざりしているのだけれども,学問として成立しないということではなく,ただ日本には情報法に関するまともな人材が少ないというだけのことだ。

日本では,まともな人材は,一般に,迫害される傾向にある。また,左右両派から誘惑されやすい。

そのため,それなりの覚悟を決めてからでないと,情報法を正しく深く考究することができない。

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外国に物理サーバが所在する場合にも自国の法令が適用可能であることから生ずる他国の法令との抵触問題

下記の記事が出ている。

 Microsoft: US would be outraged if another nation ransacked its servers
 Naked Security: December 11, 2014
 https://nakedsecurity.sophos.com/2014/12/11/microsoft-us-would-be-outraged-if-another-nation-ransacked-its-servers/

現状のままではこの問題を解決する方法はない。

国家主権を否定し,世界統一国家を構築すれば,理論的には問題が解決しそうなのだが,政治的には不安定要素を増大させ,結果的に人類の破滅へと直結することになるだろう。

次善の策としては条約による解決ということになるのだが,それでも,様々な法律の間で相互に矛盾する関係が存在するので,全ての課題を簡単に解決できるというわけではない。

どの規範に優先権を認めるべきかという議論は,基本的には政治学の問題に属するもので,法解釈学に属するものではない。それゆえ,ぎりぎりの問題に関しては,法律家は常に無力だ。

結局,「可能な限り使わない」という防衛策しかない。

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米国:レーザー砲を実戦配備

下記の記事が出ている。

 US Navy reveals boat mounted laser that can shoot down drones, boats and even doubles as a 'Hubble telescope on the water' laser surveillance system - and it is ALREADY in use
 Daily Mail: 10 December, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2868925/US-Navy-reveals-boat-mounted-laser-shoot-drones-boats-doubles-hubble-water-laser-surveillance-use.html

敵のドローン破壊用ということなのだが,核弾頭ミサイルや爆撃機等を含め,従来型の飛行兵器等の大部分が無効化されたということもできるのではないかと思う。

問題は,強力なレーザー兵器を装備した艦船等が交戦を開始した場合,どういうことになるかということに尽きる。

「矛と楯」の関係は永久に続く・・・

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エボラワクチンの副作用?

下記の記事が出ている。

 Ebola vaccine trial 'interrupted' due to joint pains
 BBC: 11 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/health-30432079

基本的に,副作用のない薬品は存在しないと考えた方がよい。そもそも個人差というものがあるので,特定の薬品に対する感受性は個人によって異なる。

副作用の全くない薬品は存在しないからこそ,副作用情報が非常に重要となる。その情報提供が不適切な場合,薬害訴訟の原因となる。

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血圧値等の生体データを送受信可能なスマートデバイスは容易にハック可能?

下記の記事が出ている。

 Data sent between phones and smartwatches wide open to hackers
 ars technica: December 10, 2014
 http://arstechnica.com/security/2014/12/connections-between-phones-and-smartwatches-wide-open-to-brute-force-hacks/

小さなデバイスではセキュリティが十分でないことが多いだろうし,暗号化処理もすぐに古くなって役に立たなくなる。そこで,ファームウェアをリモートで書き換えることができるようになっている場合が多いのだが,その機能もまたハック可能なので,結局,ハックされないデバイスは存在しないという結論になりそうだ。

身体に装着するデバイスを無条件で無線化(スマート化)することによるリスクをもっと強く認識すべきだろうと思う。

ただし,日本の経済産業省や総務省は事業者の味方なので,国民は自己防衛するしかない。

つまり,「使わない」というのが一番良い。

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2014年12月11日 (木曜日)

Sebastian Haunss, Conflicts in the Knowledge Society

下記の書籍を読んだ。

 Sebastian Haunss
 Conflicts in the Knowledge Society - The Contentious Politics of Intellectual Property
 Cambridge University Press (May 2013)
 ISBN: 9781107036420

情報財の国際取引ないし国際経済を考える上での基本的な事項が要領よくまとめられている。

どうやら学生に読ませる教科書的な書籍のようで,専門的な事項についての詳細な検討はやや乏しい。

しかし,極めて平易で理解しやすく,日本の法学部の学生ならちゃんと通読できるレベルのものではないかと思う。

日本で出版されている書籍では,このようにわかりやすいものは1冊もない。

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藤井秀之「ビッグデータ時代における米国のデータ保護規則の動向」

下記の論説を読んだ。要領よくまとめてあり,読みやすい。

 藤井秀之
 ビッグデータ時代における米国のデータ保護規則の動向-FTCによる最近の法執行事例から-
 ImfoCom Review no.64 pp.54-69

以下は,上記の論説とは直接関係のない一般論。

インチキ評論家のような人々の中には,米国の法制動向を全く調べることなくとんちんかんなことを雑誌等に書いている場合があるが,恥ずかしいことだと思う。ちゃんと考えたらそういう記事は絶対書けないだろうと思うのだが,まあ何と言うか「お金」のためには何でも書くということなのだろう。あるいは,内容をチェックしないでゴーストライターの書いた文章をそのまま掲載しているのかもしれない。

その手のくだらない文章を読むと,日本のレベルのあまりの低さに涙が出そうになる。

しかし,今後そのような傾向は強まることはあっても衰退することはないだろう。デマゴーグや商業宣伝広告だけあって学術や知性の存在しない世界になる危険性はある。

個人情報保護に関しては,特にその傾向が強いかもしれない。

そういう中で,新保先生はよくがんばっていると思う。最近,下記の論説を大学のゼミの演習課題としてみた。よい論説だと思う。

 新保史生
 ネットワーク社会における個人の行動履歴-利便性の享受と弊害
 都市問題2011年8月号56~64頁

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総務省:「情報提供ネットワークシステムの運営に関する事務を対象とする特定個人情報保護評価書」等の公表

総務省のサイトで,下記のとおり公表されている。

 「情報提供ネットワークシステムの運営に関する事務を対象とする特定個人情報保護評価書」等の公表について
 総務省:2014年12月4日
 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kanbo05_02000067.html

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1987年からあったX Windowの重大なバグ

下記の記事が出ている。

 'Critical' security bugs dating back to 1987 found in X Windows
 Register: 10 December, 2014
 http://www.theregister.co.uk/2014/12/10/x_window_system_bugs/

[追記:2014年12月12日]

「X Windows」が「X Window」と修正されたので,この記事のタイトルを修正した。

 'Critical' security bugs dating back to 1987 found in X Window
 Register: 10 December, 2014
 http://www.theregister.co.uk/2014/12/10/x_window_system_bugs/

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世界中の学術サイトや大学サイト等がRed Octoberマルウェアに汚染されている?

下記の記事が出ている。

 Nation-backed malware targets diplomats’ iPhones, Androids, and PCs
 ars technica: December 11, 2014
 http://arstechnica.com/security/2014/12/nation-backed-malware-targets-diplomats-iphones-androids-and-pcs/

 Red October Attackers Return With CloudAtlas APT Campaign
 Threat Post: December 9, 2014
 https://threatpost.com/red-october-attackers-return-with-cloudatlas-apt-campaign/109806

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2014年12月10日 (水曜日)

新型戦車・VT4

どう見ても米国製の某戦車のパクリだと思う。

よって,米国連邦軍はその弱点を熟知している。

こういう戦術もあるものだとつくづく米国に感心してしまう・・・

まさに,「肉を切らせて骨を断つ!」。

[追記:2015年2月13日]

関連記事を追加する。

 韓国K2戦車は5キロ先の99式戦車7両を貫通できる?韓国メディアの報道に「妄想が救いようのないところまで…」―中国ネット
 Record China: 2015年2月13日
 http://www.recordchina.co.jp/a102452.html

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ロボットに置き換えられる可能性の高い職業は何か?

下記の記事が出ている。

 Robots could replace half a million jobs: report
 BRW: 10 December, 2014
 http://www.brw.com.au/p/tech-gadgets/robots_could_replace_half_million_dB5TDtYQxJq2KdURIlyjFM

単純労働だけではない。知的労働もどんどん自動化されている。例えば,UBSによる人工知能の応用例として下記のような記事が出ている。

 UBS Turns to Artificial Intelligence to Advise Clients
 Bloomberg: December 8, 2014
 http://www.bloomberg.com/news/2014-12-07/ubs-turns-to-artificial-intelligence-to-advise-wealthy-clients.html

[このブログ内の関連記事]

 ホーキング「人工知能により種としての人類は絶滅する」
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-2460.html

 ロボットは人類を破滅させるとのケンブリッジ大学研究者の研究結果
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-7c6d.html

 ロボットのほうが人間よりもマシ?
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-725c.html

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鑑真和上は征服者?

下記の書籍を入手した。

 中国南方回族古籍叢書編委会編
 中国南方回族古籍資料選編(上・下)
 広西人民出版社
 2013年12月 
 ISBN: 9787219087480

膨大な資料がまとめられており,全部読みとおすには相当時間がかかりそうだ。とりあえず必要なところだけ拾い読みした。

その中に鑑真の渡来についての記録として知られている『唐大和上東征伝』も収録されていた。

鑑真は回族出身ということなのだろうか?

また,唐の和尚の「東征伝」とは勇ましい(笑)。

真実の歴史は,これまで日本で認識されてきたものとは相当異なるものかもしれないと思う。

最近,『今昔物語』を読み返している。徹底した精読につとめているのだが,これまでどの論文にも書かれていないような新たな発見が多い・・・というよりも,私の脳内で他の知識等との不思議なリンクが確立されつつあるように思う。

『今昔物語』は,重要な史書の一種だと理解している。

(追記)

単なるダジャレというか語呂合わせのようなものに過ぎないが,「唐大和上」は「唐のやまとのかみ」と読める(笑)。

白村江の戦における敗戦後,第二次世界大戦敗戦後のGHQによる統治のようなことがあったのかもしれない。統治者として天下った唐の官僚の中にはそのまま日本国に定着した者も多数あり,それらの者が古代から日本に存在していたかのようにみせかけるための統一教本として『古事記』等が編纂された可能性はある。ただし,全くの作文(空想の産物)ではなく,もっと古い時代の事績を適宜つくりかえて収録したものではないかと思う。それを憎々しく思う人々によって,多数の不思議な書籍が編纂され,今日まで伝承されている。処罰されないようにするため巧妙な偽装工作がなされているけれども,しっかりと読むといろんなことがわかってくる。『今昔物語』等にしても意図的な削除による欠字部分が多数あるが,そのことが逆に真の歴史への道しるべともなっていると考える。その最も完成されたかたちが『扶桑略記』であり,上代に関する部分が抄の形式でしか残されていないが,そのような形式をとっていることそれ自体に重要な意味があると理解している。「上代」は「かみよ」であり,天下った「かみ」によって統治されていた時代という意味なのだろうと思う。

日本国がやっと独立を回復したのは,遣唐使が廃止されたころということになるのだろう。

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オンラインの医療費支払システムは患者の個人データを収集するためにある?

下記の記事が出ている。

 Online medical bill site tricked people to hand over health records
 Naked Security: December 8, 2014
 https://nakedsecurity.sophos.com/2014/12/08/online-medical-bill-site-tricked-people-to-hand-over-health-records/

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バイキングは女性の略奪者?

下記の記事が出ている。

 Raping and pillaging? Viking conquests were more like 'romantic breaks': DNA reveals warriors brought their women when raiding British Isles
 Daily Mail: 8 December, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2865229/Raping-pillaging-Viking-conquests-like-romantic-breaks-DNA-reveals-warriors-brought-women-raiding-British-Isles.html

たぶんそうだったのだろうと思う。

古代ローマの建国時にも同様のことがあったと推定されている。

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絹の繊維で被覆した体内埋め込み用電波チップ

下記の記事が出ている。

 A silk casing enables long-lasting, implantable Wi-Fi medical devices
 ars technica: December 9, 2014
 http://arstechnica.com/science/2014/12/a-silk-casing-enables-long-lasting-implantable-wi-fi-medical-devices/

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Appleの元役員Paul Shin Devineが企業秘密侵害の罪で有罪

下記の記事が出ている。

 Ex-Apple executive jailed and fined for selling secrets
 BBC: 8 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/technology-30379825

 Former Apple exec jailed for fraud and selling trade secrets
 Inquirer: December 9, 2014
 http://www.theinquirer.net/inquirer/news/2385693/former-apple-exec-jailed-for-fraud-and-selling-trade-secrets

 Appleの企業秘密を外部に売った元役員に懲役1年と5億円超の罰金
 Gigazine: 2014年12月9日
 http://gigazine.net/news/20141209-ex-apple-executive-jailed/

単なる個人犯罪ではないのかもしれないと思う。

仮にそうだとして,そのようなタイプの犯罪については,もともと企業倫理も内部統制も情報セキュリティマネジメントも全く機能しない。

可能な限り重い厳罰主義とある種の報復が必要になる。

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2014年12月 9日 (火曜日)

SpoofedMe攻撃

下記の記事が出ている。

 IBM Reveals 'SpoofedMe' Attack Leveraging Social Login Vulnerability
 DARK Reading: December 5, 2014
 http://www.darkreading.com/vulnerabilities---threats/ibm-reveals-spoofedme-attack-leveraging-social-login-vulnerability-/d/d-id/1317934

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世界中の多数のWebサイトにプードル攻撃を受ける脆弱性?

下記の記事が出ている。

 Meaner POODLE bug that bypasses TLS crypto bites 10 percent of websites
 ars technica: December 9, 2014
 http://arstechnica.com/security/2014/12/meaner-poodle-bug-that-bypasses-tls-crypto-bites-10-percent-of-websites/

[このブログ内の関連記事]

 SSLを破るプードル攻撃
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/ssl-d334.html

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米国:ドローン(無人航空機)による配送計画をめぐるAmazonとFAA間の議論-国際的な優位性を確保するためには米国内での飛行搬送承認が不可欠?

下記の記事が出ている。

 Amazon threatens to move its drone research overseas
 Washington Post: December 8, 2014
 http://www.washingtonpost.com/blogs/the-switch/wp/2014/12/08/amazon-threatens-to-move-its-drone-research-overseas/

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Appleの三次元的監視用技術の特許

下記の記事が出ている。

 Apple is developing an iPhone that fires LASER BEAMS to map surroundings, patent reveals
 Daily Mail: 8 December, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2865481/Apple-developing-iPhone-fires-LASER-BEAMS-map-surroundings-patent-reveals.html

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SONY PlayStation Networkがハックされたらしい

下記の記事が出ている。

 Sony's PlayStation hit by hack attack
 BBC: 8 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/technology-30373686

 "It's the internet's fault." PlayStation Store downed amid hacking claims
 Naked Security: December 8, 2014
 https://nakedsecurity.sophos.com/2014/12/08/its-the-internets-fault-playstation-store-downed-amid-hacking-claims/

[追記:2014年12月10日]

関連記事を追加する。

 Lizard Squard Hackers Hit Sony PlayStation Network
 eSecurity Planet: December 9, 2014
 http://www.esecurityplanet.com/network-security/lizard-squard-hackers-hit-sony-playstation-network.html

[追記:2015年1月8日]

関連記事を追加する。

 FBI says Sony hackers 'got sloppy,' posted from North Korea servers
 REUTERS: January 7, 2015
 http://www.reuters.com/article/2015/01/07/us-northkorea-cyberattack-usa-fbi-idUSKBN0KG1V220150107

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NSA対EU

下記の記事が出ている。

 NSA's surveillance a 'trade barrier' for EU companies: EU official
 REUTERS: December 8, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/08/us-eu-privacy-nsa-idUSKBN0JM1M220141208

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2014年12月 8日 (月曜日)

英国:ヒースロー空港付近で旅客機とドローン(無人航空機)とのニアミス事故

下記の記事が出ている。

 Heathrow plane in near miss with drone
 BBC: 7 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/uk-30369701

 Drone in near miss scare at 700ft with Heathrow airliner: Fears that this year's Christmas must-have gadgets could cause disaster in the skies
 Daily Mail: December 7, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2864691/Drone-near-miss-scare-700ft-Heathrow-airliner.html

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Anika Reum, Cybermobbing

下記の書籍を読んだ。

 Anika Reum
 Cybermobbing - Zur strafrechtlichen Relevanz der Schikane in den neuen Medien
 Kovac (2014/)
 ISBN: 978-3-8300-7949-1

具体的事例が豊富に収録されており,とても参考になる。

この課題について日本で書かれたものを読んでいると,若干情緒に流れ過ぎているのではないかと感ずるものが散見する。

感情移入は徹底して避け,あくまでも即物的な観察を行った上で,考察を深めるべきだろうと感じたものもある。

情緒だけでは何も解決できない。

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ダブルディグリー

昨日,東京電気大学北千住校舎で情報ネットワーク法学会の研究大会があった。

楽しかった。

主に法情報学関連のセッションに参加してきたのだが,その中でダブルディグリーの話題が出ていた。

いろんな課題があると思うが,その中で最も深刻だと思ったのは,現行の学位授与制度が全く対応できてきないということだ。

通常,ダブルディグリーは,複数の異なる学位を順次受けることによって成立するとされている。これは,単に大学への在学日数を増やして学費収入を増やすための措置に過ぎない。

あるべき姿は,1本の論文で複数の異なる学位を得ることができるような制度を確立することだと思う。

例えば,1本の論文を提出して理学博士と農学博士の2つの学位を取得できるような制度が望ましい。

真に天才的な論文であるというのであれば,1本だけで十分なはずだ。

しかし,現実にはそうなっていない。

そういう制度上の問題点を踏まえない議論は,かなり嘘くさく聞こえてしまう。

なお,海外の提携校等の間で,同一の論文で同時に学位を与えることにより名目上2つ学位を取得したようなかたちにすることもダブルディグリーと呼ばれている。例えば,同一の論文について,日本の甲大学で法学博士を授与し,同時に,英国のA大学でも法学博士を授与するような例がそうだ。

しかし,これは,真のダブルディグリーとは異なる。真のダブルディグリーは,全く別分野の学位を複数取得していることを意味する。そして,真に学際研究といえるためには,その研究内容が同一の論文の中でいかんなく示されていることを要する。更に,論文審査員が,その内容を正しく理解し価値を評価できるだけの極めて高度な頭脳を有していることを要する。

これらの前提条件の全てが世界中のいかなる大学でも用意されていないと考える。

だから実現できない。

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2014年12月 6日 (土曜日)

ドローン(無人航空機)の開発・利用が進むと,スポーツ中継番組に関する独占権が崩壊するのではなかろうか?

現在のところ,オリンピックを含め各種スポーツ競技大会の状況を撮影した映像コンテンツには独占権が認められており,かなり高額の収益源になっていることは事実だと思う。

しかし,ドローンが安価に利用可能になると状況が一変する。

素人が空中から撮影した映像を無料で実況中継する事態が発生する。しかも,テレビ局が型にはまった発想で構成する出来合いの番組(コンテンツ)よりもはるかに質のよいものがどんどんできてしまう可能性が高く,そのために,スポーツに関しては誰もテレビを見なくなる可能性が著しく高い。

いわば,「とり鉄」の空中版といったところだ。

そのとり鉄もまたドローン化する可能性が高い。飛行中のドローンと列車が衝突することによるトラブルも増えることになるだろう。

窃盗団やテロリストは既に利用しているかもしれない。下見をするには最適の道具だ。今後は,かなり強力なジャミング装置が防犯用具として普及することになるかもしれない。

講談の世界では,石川五右衛門が大凧に乗って金鯱を盗もうとしたとか言われているが,まさにその電子版と言ったところ。

(追記)

一般に,利益の源泉は需要なので,意図的にボトルネックをつくり人為的に需要を生成することに成功した者が利益をあげることができる。

従来,特殊な物的装置・設備や人員等を要する分野では,自然とこうしたボトルネックができあがっていた。

しかし,今日の状況は異なる。物的要素は,どんどんボトルネックではなくなってきてしまっている。独占が難しい状況にあるのだ。そして,人的要素については,素人と思われている人々の中に相当多数の非常に優秀な人材が含まれており,ただギルドに加盟していないために排除されていたり,肩書きや経歴によって差別されている状況になっているだけだというのが真実なので,専門組織の中にしか優秀な人材が在席しないという理屈は一切成立しない。偶然の作用と結果に過ぎないのだ。

そういうわけで,現在では素人の貧乏人と考えられている人々の中から将来のエリートや金満家のような人々が,学校や組織とは全く無関係の経路で出現し成功する可能性はある。

当然,既存の組織としては,そのような動きを阻止しないと,大富豪から大貧民に転落し二度と這い上がれないことを知っているから,阻止のためにありとあらゆる手段を講ずることになるだろう。

また,各国政府としては,独占的メディアを管理することによる情報統制,思想工作,洗脳工作,情報工作のようなものを実施することが非常に困難となる。

そこで,リアルバージョンのサイバー戦や電子戦のようなものが勃発する可能性はあり得ると考えている。

このような近未来の問題はあるのだが,ドローンの開発と安価な普及が止まることはないだろうと思う。

それは,インターネットが始まったころのことを思い出せば容易に想到することのできることだ。例えば、かつては1メガバイトのハードディスクが何万円もしたものだが,今では数ギガバイトのUSBメモリやSDカードを非常に安価に購入することができる。

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新手のRansomware

下記の記事が出ている。

 Notes from SophosLabs: Ransomware with a difference - this one is a true virus!
 Naked Security: December 5, 2014
 https://nakedsecurity.sophos.com/2014/12/05/notes-from-sophoslabs-ransomware-with-a-difference-this-one-is-a-true-virus/

Ransomwareについては,「サイバー犯罪の研究(六)」で述べた。

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北朝鮮のサイバー戦部隊

下記の記事が出ている。

 In North Korea, hackers are a handpicked, pampered elite
 REUTERS: December 5, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/05/us-sony-cybersecurity-northkorea-idUSKCN0JJ08B20141205

要員の数の上では明らかに中国の人民解放軍情報戦部隊のほうが勝っている。しかし,個々の要員の能力という点では北朝鮮のサイバー戦部隊員のほうが優秀だという見解もある。ただし,不明な点が多すぎて,よくわからない。これもまた情報戦の一部ということなのだろう。

[追記:2015年1月8日]

関連記事を追加する。

 South Korea says North Korea doubled size of its “cyber forces,” can nuke US
 ars technica: January 8, 2015
 http://arstechnica.com/tech-policy/2015/01/south-korea-says-north-korea-doubled-size-of-its-cyber-forces-can-nuke-us/

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2014年12月 5日 (金曜日)

台湾:スマートフォン等を製造する中国企業に対し,利用者の承諾なくしてサーバを中国大陸に設置していたことが個人情報保護法に違反するとして制裁措置

下記の記事が出ている。

 Taiwan probe finds 12 smartphone brands violate privacy rules
 Reuters: December 5, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/05/us-taiwan-cybersecurity-mobilephone-idUSKCN0JJ0DO20141205

このような例は,他にも山ほどある。ハードウェアだけではなく,通信サービスやコンテンツサービスでもそうだ。

そもそもクラウド環境とはそのようなものなのだ。

極論的には選択者は2つしかない。

現代社会では国家の実定法という社会統制手段が全く機能しないと理解して全て諦めるか,または,自国企業以外を全部締め出すか,そのいずれかしかだ。

しかし,それではどの国のビジネスも成立しなくなってしまう。

結局,明確な説明に基づき,完全な同意を得ることを条件とした上で,完全なオプトアウトとデータの削除を保証することといった要件を検討せざるを得ないのではないかと思う。

ただし,どのみち実効性はあまり期待できない。

[追記:2014年12月31日]

関連記事を追加する。

 Taiwan clears Xiaomi, other smartphone brands of breaching data privacy
 REUTERS: December 30, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/30/us-taiwan-mobilephone-idUSKBN0K80CL20141230

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Appleの第1号機はガレージで作られたのではなかった!

下記の記事が出ている。

 Steve Wozniak: Apple starting in a garage is a myth
 Guardian: 5 December, 2014
 http://www.theguardian.com/technology/2014/dec/05/steve-wozniak-apple-starting-in-a-garage-is-a-myth

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EU:欧州人権裁判所が,GCHQは人権侵害をしていないとの判断

下記の記事が出ている。

 GCHQ does not breach human rights, judges rule
 BBC: 5 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/uk-30345801

[追記:2014年12月6日]

関連記事を追加する。

 Spying techniques exposed by Snowden not unlawful: UK watchdog
 REUTERS: December 5, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/05/us-britain-security-privacy-idUSKCN0JJ18H20141205

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サイバーでクールな語彙の発明者ウィリアム・ギブソンの今

下記の記事が出ている。

 William Gibson: ‘We always think of ourselves as the cream of creation’
 Guardian: 16 Novembre, 2014
 http://www.theguardian.com/books/2014/nov/16/william-gibson-interview-the-peripheral

代表作『ニューロマンサー』等の翻訳がハヤカワから出ている。

現在では現実のものとなったロボットやアンドロイド等の問題は,ほぼ全てギブソンの小説の中で題材化されている。

ある程度の年齢の人々であれば愛読者が多数あるのではないかと思うが,若い世代には知られていないので,「サイバー」という語彙の歴史も忘れ去られつつあるということになろうか・・・

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NSAによる全世界の携帯電話通信網傍受

下記の記事が出ている。

 Exposed: NSA program for hacking any cell phone network, no matter where it is
 ars technica: December 5, 2014
 http://arstechnica.com/tech-policy/2014/12/exposed-nsa-program-for-hacking-any-cellphone-network-no-matter-where-it-is/

 Operation Auroragold - How the NSA Hacks Cellphone Networks Worldwide
 The Intercept: December 4, 2014
 https://firstlook.org/theintercept/2014/12/04/nsa-auroragold-hack-cellphones/

 NSA accused of intercepting emails sent by mobile phone firm employees
 Guardian: 4 December, 2014
 http://www.theguardian.com/us-news/2014/dec/04/nsa-accused-intercepting-emails-mobile-phone-employees

 NSAの盗聴活動、世界中のキャリアの情報を収集か
 IT Pro: 2014/12/05
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/14/120502137/

普通の電話網に対する傍受は昔からあった。

海底ケーブルによる通信は,その入口と出口で常に一網打尽となる。

 Snowden documents: UK spy agency hacked Reliance cables, accessed data
 Hindustan Times: 4 December, 2014
 http://www.hindustantimes.com/india-news/new-snowden-documents-british-intelligence-hacked-into-reliance-cables/article1-1293345.aspx

衛星通信が発達するとエシュロンが構築された。

携帯電話やスマートフォン等による短距離無線通信もこれでカバーされているということになるのだろう。

戦時と平時が常に共存する状況の中で我々は生きている。

そして,近い将来,思念通信が可能になると同時に,人間の思考を直接に傍受するための仕組みが構築されることになるだろう。

このようなタイプの問題については,「サイバー犯罪の研究(四)」及び「サイバー犯罪の研究(五)」の中でちょっとだけ触れておいたのだが,ちゃんとした論文を書く前に事実のほうがどんどん進んでしまっているようだ。あまりにも速すぎる!

(追記)

下記のような記事も出ている。

 Live from The Logan Symposium: secrecy, surveillance and censorship
 Guardian: 5 December, 2014
 http://www.theguardian.com/technology/live/2014/dec/05/the-logan-symposium-surveillance-censorship

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宍倉佐敏『和紙の歴史-製法と原材料の変遷』

ユネスコの無形文化遺産に「和紙」が登録されるそうだ。以前買っておいた下記の書籍を読み直してみた。

 宍倉佐敏
 和紙の歴史-製法と原材料の変遷
 印刷朝陽会 (2006/11/15)
 ISBN-13: 978-4900175167

中学~高校の日本史では,和紙の原料といえばコウゾ・ミツマタと習う。

しかし,この本を読んでみると,そんなに単純なものではないようだ。少なくとも古代の中国及び日本においては麻の重要性を再認識することができる。

日本の古代において麻が非常に重要な植物だったことは言うまでもない。私の推定では,おそらく羽鳥氏が主に麻を栽培し麻布を織ったのではないかと考えているのだが,布だけではなく紙も製造していたかもしれない。

従来想像されているよりも相当古い時代,例えば,漢の時代に日本国に渡来していたのではないかと考える。あるいは,共通の文化圏にあったと考えることも可能だろう。

よい機会なので,紙の読みが「上」,「神」,「守」等と同じで「かみ」となることも含め,古代の紙についても徹底的に調べてみようかと思う。

中国語では,どう読んでも「紙」を「かみ」とは発音しない。

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警察庁:治安の回顧と展望(平成26年版)暫定版

警察庁のサイトで,下記の資料が公開されている。

 治安の回顧と展望(平成26年版)暫定版
 警察庁:2014年12月4日
 http://www.npa.go.jp/keibi/biki/kaiko_to_tenbou/H26/honbun.pdf
 http://www.npa.go.jp/keibi/biki/kaiko_to_tenbou/H26/betten.pdf

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インターネットの自由

下記の記事が出ている。

 In the ‘global struggle for Internet freedom,’ the Internet is losing, report finds
 Washington Post: December 4, 2014
 http://www.washingtonpost.com/blogs/the-switch/wp/2014/12/04/in-the-global-struggle-for-internet-freedom-the-internet-is-losing-report-finds/

欧州では「インターネットへアクセスできること」を基本的人権の一種だと考える見解もある。

しかし,インターネットも通信手段の一種に過ぎないので,契約その他の相互関係の複雑な集合体として理解するのが正しい。

そうである以上,完全な自由は最初から存在しないし,無限定のものとしてのアクセスの権利も成立し得ない。

この問題は,「生存権」に関する再検討の余地を認識させるのに十分なもので,明治大学では既にそのことを前提に授業を実施している。

もっと限定的には,物権法上の権利の存在性・確実性の問題と直結する。

ただし,学生が私の講義の目的を理解できているかどうかはかなり怪しい。

そこで,この問題にちょっとだけ触れた論説を書いてみた。年度内に刊行されることになるだろう。

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経済政策

下記の記事が出ている。

 11月の円安倒産は過去最多の42件、年初来では2.7倍=帝国データ
 REUTERS: 2014年12月4日
 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0JI0IE20141204

 円安急落、マイナス面顕在化 企業倒産も増加
 産経ニュース:2014年12月5日
 http://www.sankei.com/economy/news/141205/ecn1412050003-n1.html

多数の国々の経済現象の相互作用の結果として現在の現象が発生するので,1国の経済政策だけでどうにかできるようなものではない。しかし,経済政策を論ずる者の多くは,それが可能だという前提で経済政策を論ずる。まるで「1国社会主義」の政治・経済理論のような印象を受ける。

アベノミクスに限らず,どのような経済政策論についても実は成功する保証など全くない。

仮に一時的にでも成功すれば,世界のどこかにはその影響を受けて経済状況が悪化する国が出てくるので必然的に対応策を講ずることになる。そうやって,常に効果を相殺し合うことになるので,誰がどうやっても顕著なプラスの効果を出すことが絶対にできない状況の中にあると認識するのが一番正しい。

だから,期待も失望も意味がない。なるようにしかならないのだ。

ただ,「**政策は成功だ!」との主張が常に一定の嘘を含むことになることが不可避だということだけは理解しておく必要がある。

単なる偶然の出来事かもしれないのだ。そのような場合を牽強付会という。

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ドイツ:米国で有罪判決を受ければ拘禁刑250年となる可能性のある罪の容疑で拘束されているトルコ人サイバー犯罪容疑者の国際的な犯罪者引渡しに関する連邦憲法裁判所の判断

下記の記事が出ている。

 German court blocks US extradition for "number two" hacker
 Naked Security: December 4, 2014
 https://nakedsecurity.sophos.com/2014/12/04/german-court-blocks-us-extradition-for-number-two-hacker/

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安全だという認証のある電子商取引サイトの情報セキュリティが保証されているという保証はなく,実際には脆弱との研究結果

下記の記事が出ている。

 Sites certified as secure often more vulnerable to hacking, scientists find
 ars technica: December 5, 2014
 http://arstechnica.com/security/2014/12/sites-certified-as-secure-often-morevulnerable-to-hacking-scientists-find/

同じような問題は,心臓ペースメーカーのような体内埋め込み式のロボットを含む全てのロボット型自動装置についても言えるだろうと思う。

このことは情報セキュリティ上の安全性という観点からだけではなく,危険な化学物質の有無等についての家電としての安全性認証についても言うことができる。何しろ,装置部品はブラックボックス化されており,個々の装置部品内にどのような化学物質が含まれているかについて検査官が調べるようにはなっていない。全ての部品をバラバラにして細かく検査するような体制も存在しない。

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Appleの音楽コンテンツ配信ビジネスは独占禁止法に違反するか,についての議論

下記の記事が出ている。

 Apple 'deleted' rivals' music from iPods, court hears
 BBC: 4 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/technology-30328309

知的財産権保護と独占禁止の問題は常にペアにして考えなければならない問題で,日本の知的財産権法の本当の専門家であれば常識的かつ日常的にそのような問題と取り組んでいる。

ところが,世間でウケるタイプの評論家的な人々ではそうではない。

そういうわけで,学生の中にはものごとの一面だけをとらえて「知財の専門家になりたい!」と考える者が出てくることにもなる。

しかし,複雑な利害関係を私法・公法の両面において利害調整するのが法執行の基本なので,一面的な利益保護だけというような結論は最初からない。

私としては,「法律家になろうとする者にとって経済学・政治学・社会学・歴史学の素養と豊富な教養は必須だ」と教えるようにしているのだけれども,そこまで余力のある学生はあまりいないようだ。時間がなくてもまとめて素養を身につけることができるような書籍をときどき紹介する。すぐに食いついて読み,どんどん成長する学生もいるのだけれど,中には全く興味を示さない学生もいる。学問には近道など存在しないということがわかっていないようだ。何とも・・・

[追記:2014年12月5日21:43]

下記の記事が出ている。何とも奇妙な終わり方をしそうな様相となった。

 Apple's $1bn anti-competition trial might collapse
 BBC: 5 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/technology-30343686

[追記:2014年12月11日]

関連記事を追加する。

 Apple's 'unwritten rules' spark discontent for some app developers
 Guardian: 11 December, 2014
 http://www.theguardian.com/technology/2014/dec/11/apple-ios-app-developers-discontent-rules

[追記:2014年12月17日]

関連記事を追加する。

 Apple defeats $1bn court case alleging anti-competition
 BBC: 16 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/business-30507891

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2014年12月 4日 (木曜日)

警察庁:平成26年10月の特殊詐欺認知・検挙状況等について

警察庁のサイトで,下記の統計結果が公表されている。

 平成26年10月の特殊詐欺認知・検挙状況等について
 警察庁:2014年12月1日
 http://www.npa.go.jp/sousa/souni/hurikomesagi_toukei.pdf

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手のひらサイズの小型ドローン(無人航空機)

下記の記事が出ている。

 Palm-sized Zano drone has selfies in its sights
 gizmag: December 1, 2014
 http://www.gizmag.com/palm-sized-zano-drone-selfies/35013/

そう遠くない将来,昆虫サイズのものが安価に大量生産されるようになるだろう。

機密事項の多い事業所では,ドローンよけのハエ取り紙(粘着テープ)等が売れるようになるかもしれない(笑)。

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米国:対人攻撃用ドローン(無人航空機)の適法性に関する議論はその後どうなったのか?

下記の記事が出ている。

 Defending the Predators: The Argument for the Killer Drone
 Huffington Post: December 3, 2014
 http://www.huffingtonpost.com/brian-glyn-williams/defending-the-predators-t_b_6248922.html

 The problem with hating killer drones
 The Week: December 3, 2014
 http://theweek.com/article/index/272948/the-problem-with-hating-killer-drones

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トリクロサン(Triclosan)の発がん性に関する議論

下記の記事が出ている。

 Triclosan, found in antibacterial soap and other products, causes cancer in mice
 the Age: November 27, 2014
 http://www.theage.com.au/lifestyle/diet-and-fitness/triclosan-found-in-antibacterial-soap-and-other-products-causes-cancer-in-mice-20141127-11vb5v.html

 In a Lather Over Triclosan? Thumbs Down to Fear-Mongering Soap Operas
 Scientific American: November 20, 2014
 http://blogs.scientificamerican.com/absolutely-maybe/2014/11/20/in-a-lather-over-triclosan-thumbs-down-to-fear-mongering-soap-operas/

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William Dross, Droit civil - Les choses

フランス民法(財産法)の中でちょっとわからない部分があり,自分で書籍や論文を探してみたけれどもなかなか見つからず困っていたら,たまたま大学の階段踊場のようなところでフランス法の吉井啓子先生とばったり出会った。相談してみたところ,下記の書籍を勧められたので,Amazon経由で早速注文した。その本が本日国際便で届いた。

 Droit civil - Les choses
 William Dross
 L.G.D.J (2012/08)
 ISBN : 978-2-275-03893-3

フランス語はひどく苦手だ。

届いた本の中のある章をひどく苦労しながらとにかく読んでみた。

大凡の意味しかわからない。

しかし,知りたかったことがびっしりと書いてある。

まさにこういう書籍が欲しかった!

脚注にある判例や参考論文等を更に漁りながら研究を深めようと思う。

吉井啓子先生に感謝。

(追記)

昨年,「情報財-法概念としての意義」という論文を書いた(刊行は2014年3月)。

こんなことを書くのは私くらいしかいないだろうと密かに己惚れていたら,Dross氏のDroit civilに同じようなことがちゃんと書いてあった。

私の調査不足としか言いようがない。

かなりがっかり・・・

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ネットショップでの注文確認メールを装う偽メールによるマルウェア感染

下記の記事が出ている。

 Be Wary of ‘Order Confirmation’ Emails
 Krebs on Security: December 3, 2014
 http://krebsonsecurity.com/2014/12/be-wary-of-order-confirmation-emails/

アメリカでは1年の中で最も買い物が行われる月となっているので,日本とは少し状況が異なるが,程度の差こそあれ,同様の攻撃はあり得ると考えられる。

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54万年前の人類は,現在の人類とほぼ同じ容姿?

下記の記事が出ている。

 Shell engraving has 'rewritten human history': 540,000-year-old mollusc reveals early man was smarter than we thought
 Daily Mail: 3 December, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2859438/Shell-engraving-rewritten-human-history-540-000-year-old-mollusc-reveals-early-man-smarter-thought.html

 50万年前の人類最古の「掘り刻んだ跡」発見
 AFP BB: 2014年12月04日
 http://www.afpbb.com/articles/-/3033416

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アメリカは本当に頼りになるという物的証拠

少し古い記事だが,下記の記事が出ている。

 日本政府にない福島第1事故の議事録、米国が保有 アメリカ情報公開法で公開
 エコーニュース:2013年11月19日
 http://echo-news.net/japan/usnrc-disclosed-fukushima-criss-proceedings

日本の情報公開法は,もちろん欠陥品なのだが,欠陥のあることを違憲だと判断すべき裁判所まで欠陥を是認する合憲判決ばかり出しているのでどうしようもない。

しかも,どういうわけか,重要な機密書類に限って,間違って焼却処分とされてしまい残されていないことが多い。そういう国なのだろうと思う。こういうことなども,私見である律令国家説の基礎の一つとなっている。

やはり,米国のほうが頼りになると言うしかない。

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ロボットは違法行為をなし得るか?

下記の記事が出ている。

 DIY Robots Make Brute-Force Security Hacks Possible
 IEEE Spectrum: 11 September, 2014
 http://spectrum.ieee.org/automaton/robotics/diy/diy-robots-make-bruteforce-security-hacks-possible

ロボットは「人」ではないので,違法行為が成立することはないとするのが現在の刑法学の確たる基本原理の一つだ。その基本原理それ自体が間違っているのだろうと推定しつつ研究を進めている。

・・・というわけなのだが,普通の解釈論では,違法行為をするように設計されたロボットを操作する者が犯罪者として処罰されるべきだということになる。

しかし,自立型ロボットでは異なる。何しろ,究極的なモデルでは「操作している人間」がどこにも存在しない。このような場合,通説では,製造した者について,最も広い意味での概括的・未必的故意を認定し,処罰するという解釈論を採用するしかないと考える。ところが,日本の刑法学では,未必的・概括的故意について,できるだけ確定的故意に近いものだけ処罰しようという解釈論上の傾向が強かった。

時代遅れになっているのだと思う。

さて,このようにして概括的・未必的故意をゆるく解釈する解釈論を採用した場合,大規模なネットサービスの大半が・・・ということになる。

結局,ものごとの本質を見極めることができるかどうかの相違による解釈論上の差異かもしれない。

所与のものとしての「ヒト」の概念にこだわり続ける限り,学問上のブレークスルーはあり得ない。

サイバネティクスを基本とする法学を再構築しなければならない。

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Sony Picturesに対するサイバー攻撃から得られる教訓

下記の記事が出ている。

 The cyberattack on Sony Pictures made employees collateral damage
 Washington Post: December 3, 2014
 http://www.washingtonpost.com/blogs/the-switch/wp/2014/12/03/the-cyberattack-on-sony-pictures-made-employees-collateral-damage/

「誰でもいつでも丸裸社会」と名付けようかと思う。

ところで,一般に,不正競争防止法に定める営業秘密の秘密性についての判断では,比較的妥当なものが少なくなく,情報セキュリティ上の措置なるものが完全ではないことを理解した上での判決がみられる。

しかし,別の類型の訴訟では必ずしもそうではないことがある。

この温度差は一体何に由来するのか,極めて興味深い社会的病理現象の一種なのではないかと考察を続けている。

[追記:2014年12月4日22:23]

関連記事を追加する。

 Sony Got Hacked Hard: What We Know and Don’t Know So Far
 Wired: December 3, 2014
 http://www.wired.com/2014/12/sony-hack-what-we-know/

 Sony Hacked: Confidential Information, Including Details Of Senior Executives' Salaries, Leaked
 International Business Times: December 3, 2014
 http://www.ibtimes.com/sony-hacked-confidential-information-including-details-senior-executives-salaries-1732441

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ビッグデータでは従来の情報セキュリティ手法がそのままでは機能しないかもしれないとの指摘

下記の記事が出ている。

 Cyber Security's Big Data Problem
 eSecurity Planet: December 3, 2014
 http://www.esecurityplanet.com/network-security/cyber-securitys-big-data-problem.html

私もそのとおりだと思う。

基本的な考え方を根本から変えなければならないということは何度も指摘してきた。今後,どうしたらよいかについても検討してきた。しかし,誰も聞きに来ない。専門家としてのプライドのようなものが許されないのだろう(笑)・・・しかし,そんなものは百害あって一利なし。さっさと捨ててしまったほうが良い。

現代社会では,「専門家」なるものは,たちまち有用性や優位性を失い,分刻みで,いわば使い捨ての粗大ごみのようなものになる。

過去の遺産で飯を食っていける時代は既に終わった。

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生体脳内のナビゲーション機能

下記の記事が出ている。

 Do our brains have a built-in GPS? Cells common to all mammals found that help us navigate in 3D
 Daily Mail: 3 December, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2859496/Do-brains-built-GPS-Cells-common-mammals-help-navigate-3D.html

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2014年12月 3日 (水曜日)

拜根興『唐代高麗百済移民研究-以西安洛陽出土墓志為中心』

亜東書店に注文していた下記の書籍が届いたので,通勤電車の中でざっと読んだ。

 拜根興
 唐代高麗百済移民研究-以西安洛陽出土墓志為中心
 中国社会科学出版社
 ISBN13: 9787516109502

検討の部分が若干甘いような気がするが,とても興味深く読めた。著者は『資治通鑑』を重視しているように思う。

巻頭に多数の墓碑の写真が掲載されており,巻末に附録として読解が収録されている。

墓碑の中には既に日本でも知られているものも多数含まれている。しかし,今回改めて読んでみて,ますます興味をもったものもある。例えば,「大唐故右威衛將軍上柱國禰公墓誌銘并序」の冒頭には,「公諱軍 字温 熊津嵎夷人也」とある。その少し後には「于時日夲餘噍 拠扶桑以逋誅」「風谷遺甿 負盤桃而阻固」とあり,白村江の戦直後の様子と推定される状況が示されている。ここに「日本」と「扶桑」の名があることで話題となった。仮に白村江の戦が朝鮮半島のどこかで起きた出来事だとすれば,扶桑国は朝鮮半島にあったこととならざるを得ない。しかし,白村江が通説の考えている場所よりももっと北方にあったと仮定すると,扶桑国は現在の北朝鮮東方の国だったことになるかもしれない。更に,仮に現在の西日本が「日本」であり現在の東日本が「扶桑」だとすれば,何やら天孫降臨の際の幾つかのストーリーとだぶってくるような気がする。

また,「大周故冠軍大將軍行左豹韜衛翊府中郞將高府君墓誌銘并序」の冒頭には,「君諱玄 字貴主 遼東三韓人也 昔唐家馭曆 幷呑天下 四方合應 啓顙來降 而東夷不賓 據靑海而成國」とある。「大唐勿部將軍功德記」として知られる墓碑中の「勿」とされる部分は,写真で見る限り欠けているようで明瞭ではなく,判読できない。意味深だ。

三韓国は遼東にあったと考える。三韓国に関する通説は,客観的な根拠がない。

他の墓誌の記載内容から推定して,百済と扶余とは同一であり,また,高句麗の南には倭があったと考えるのが合理的ではないかと思う。

ちなみに,「黒歯常之」の墓誌を読んでいると,日本人なのだろうという気がしてくる。「黒歯國」とは日本国のことを指すという説に賛成したい。そして,「黒歯」は,何となく,高向玄理(黒麻呂)を連想させる名だと思った。

「大唐故冠軍大将軍行右威衛将軍上柱國金城郡開国公李公墓誌銘并序」すなわち「仁徳」の墓誌も興味深い。金城郡は,甘粛省蘭州市近辺または遼寧省金州(大連付近)を指し,前者であれば本草と密接な関連を有する。後者であれば,やはり三韓の地が遼東半島周辺にあったという証拠となり得る。

それにしても,唐の有力な将軍の多くが中国東北部出身だという事実には注目すべきだろうと思う。唐の本質は,(反対説・漢族説もあるが)鮮卑族の後裔により建国された国家と理解するのが正しいのではないかと思う。

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ホーキング「人工知能により種としての人類は絶滅する」

下記の記事が出ている。

 Stephen Hawking warns artificial intelligence could end mankind
 BBC: 2 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/technology-30290540

私もそのとおりだと思う。

かつて第5世代コンピュータ関連の研究に関与したことがあるが,その当時のコンピュータは処理能力が低すぎて,人類の脅威となることはないと思っていた。基本理論の多くはどれもこれも粗雑で荒唐無稽で使いものにならないものだと思っていたので,正直に言うと,内心で,その理論それ自体だけではなくその理論を真に受けている研究者等を冷笑してたような部分がある。ただ,どうしてダメなのかについて丁寧に説明したことが何度かある。その全ての場合において,軽蔑するような視線を受けることになった。その後,そのような人々のほぼ全員が落胆の日々を送ることになった。当然の末路だろうと思う。地位や学位や経歴等は一切無意味で,真理を理解する能力があるか否かだけが大事なのだ。そのことを理解できない者には,立派な研究成果など出せるはずがない。

そういうわけで,人工知能ブームは,いったん消滅した。

しかし,その後,コンピュータの処理能力が向上し,単純な処理を多数結合して即時に実行できる超並列的処理が極めて安価な装置により実行できる環境が整った。ここでは,難しい人工知能理論は不要で,人間の脳内の生体シナプス結合と同様,かなり単調な処理の多重結合によって脳内の処理と似たようなことも実行可能となる。もともと難しい理屈など必要なく,単に生体の生理機能の解明だけが必要だったのだが,そのような機能の解明がどんどん進んでいる。そして,認知工学やナノテクノロジーの驚異的な進歩がある。

私は,結論的にホーキング氏の説に賛成だ。

ただ,それは,人工知能の理論が進化したからではなく,単純でつまらない装置の多重的・超並列的利用が上手になったからだと理解している。

いずれにしても,この分野では,理学ではなく工学が優位な世界となっている。

工学にはそもそも哲学が存在しない。

その結果,人類がロボットによって絶滅させられる日はかなり近い。

私は,1997年に刊行した『ネットワーク社会の文化と法』でもこの点について触れていたし,この書籍を教科書として実施した「情報文化論」という科目でも,映画「ターミネーター」のコンピュータの判断(人類絶滅命令)がなぜ論理的に正しいのかについて授業を実施した。その授業では,論理必然的なことなので,結論として,コンピュータに判断を任せる社会にしてはならないということになるのだが,それを阻止する方法がないこともまた真実だと説明した。その後,情報文化論は別の教授に任せることにした。

現在の私は,絶滅するかもしれない日が来る前に一人の学者としてやるべきことのために全精力を注いでいる。

その研究は,実証的でなければ誰も信用しないので,研究素材として多種多様な植物を大量に栽培し続けた。データを蓄積し続けている。

本当は,動物を素材にしたかったのだが,いかんせん理解者が誰もいないので,資金を得られない。

逆に貧窮の中で深刻に苦しみながら研究を続けるという状況が長く続いた。

それゆえ,安全に研究を遂行するために必要な人的・物的資源を確保し運用することができない。そのような状況の下では,動物を素材として研究を遂行するための法令に定める諸許可を得られるはずがない。

次善の策として,今後も植物を素材として研究を続けることにする。

[追記:2015年2月18日]

関連記事を追加する。

 Artificial Intelligence could make us extinct, warn Oxford University researchers
 Naked Security: February 17, 2015
 https://nakedsecurity.sophos.com/2015/02/17/artificial-intelligence-could-make-us-extinct-warn-oxford-university-researchers/

[追記:2015年2月22日]

関連記事を追加する。

 What will happen when the internet of things becomes artificially intelligent?
 Guardian: 20 February, 2015
 http://www.theguardian.com/technology/2015/feb/20/internet-of-things-artificially-intelligent-stephen-hawking-spike-jonze

[このブログ内の関連記事]

 ロボットは人類を破滅させるとのケンブリッジ大学研究者の研究結果
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-7c6d.html

 ロボットのほうが人間よりもマシ?
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-725c.html

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ボーイング787の電池には設計上の重大な欠陥がある?

下記の記事が出ている。

 NTSB blames bad battery design—and bad management—in Boeing 787 fires
 ars technica: December 3, 2014
 http://arstechnica.com/information-technology/2014/12/ntsb-blames-bad-battery-design-and-bad-management-in-boeing-787-fires/

製造物責任を問う訴訟が提起された場合,米国では原告勝訴となることが確実ので,電池製造会社は損害賠償金の支払に耐えられずに倒産が必至となる危険性がある。

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イランが狙った重要インフラシステム

下記の記事が出ている。

 Critical networks in US, 15 other nations, completely owned, possibly by Iran
 ars technica: December 3, 2014
 http://arstechnica.com/security/2014/12/critical-networks-in-us-15-nations-completely-owned-by-iran-backed-hackers/

韓国の原発システムは何度もセキュリティ上の問題を露見し,手抜きと欠陥だらけだということも明らかになっている。韓国での報道による限り,基本的には,設計・施行・運用のいずれにも深刻な問題があるので,まともな原発は1基も存在しないと推定したほうが良い。

イランが本気で韓国の原発にサイバー攻撃を仕掛けていた場合,原発が暴走・爆発し,韓国民も日本人も死滅していた可能性がある。

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2014年12月 2日 (火曜日)

EU:YahooとMicrosoftの検索エンジンは忘れ去られる権利(right to be forgotten)に対応?

下記の記事が出ている。

 Microsoft and Yahoo respond to European 'right to be forgotten' requests
 Guardian: 1 December, 2014
 http://www.theguardian.com/technology/2014/dec/01/microsoft-yahoo-right-to-be-forgotten

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米国:Sony Picturesに対する攻撃に用いられたと推定されるマルウェア

下記の記事が出ている。

 Exclusive: FBI warns of 'destructive' malware in wake of Sony attack
 REUTERS: December 2, 2014
 http://www.reuters.com/article/2014/12/02/us-sony-cybersecurity-malware-idUSKCN0JF3FE20141202

 Hackers release malware that can wipe your hard drive, FBI warns
 Telegraph: 1 December, 2014
 http://www.telegraph.co.uk/finance/newsbysector/mediatechnologyandtelecoms/digital
-media/11266981/Hackers-release-malware-that-can-wipe-your-hard-drive-FBI-warns.html

[追記:2014年12月4日]

関連記事を追加する。

 Inside the “wiper” malware that brought Sony Pictures to its knees
 ars technica: December 4, 2014
 http://arstechnica.com/security/2014/12/inside-the-wiper-malware-that-brought-sony-pictures-to-its-knees/

[追記:2014年12月11日13:55]

関連記事を追加する。

 Sony Pictures malware tied to Seoul, “Shamoon” cyber-attacks
 ars technica: December 4, 2014
 http://arstechnica.com/security/2014/12/sony-pictures-malware-tied-to-seoul-shamoon-cyber-attacks/

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韓国:原発を大幅に増設する計画?

下記の記事が出ている。

 South Korea eying 11 nuclear plants by 2024
 Press TV: November 21, 2014
 http://www.presstv.ir/detail/2014/11/21/386923/s-korea-eying-11-nuclear-plants-by-2024/

経営危機に瀕している韓国財閥に対する救済策であることはほぼ間違いない。

財源が全くないので,日本に対する賠償金請求が更に加速すると予測されるし,韓国民に対する大規模増税が不可避と思われる。

かくして,韓国は,民主主義国であることをやめ,平民はすべて極貧の奴隷で,ごく少数の貴族だけがまともそうな生活のできる李氏朝鮮時代の国家体制に完全に戻ることができる。

現在の大統領はその初代皇帝となる日を夢見ているのだろうと思う。

慶賀の至りである。

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シュレーディンガー『生命とは何か-物理的にみた生細胞』

何度読んでも味わい深い書籍だと思う。

 シュレーディンガー(岡 小天・鎮目恭夫訳)
 生命とは何か-物理的にみた生細胞
 岩波文庫(2008)
 ISBN-13: 978-4003394618

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米国:Uberに対してサイバー攻撃?

下記の記事が出ている。

 Is Uber's rider database a sitting duck for hackers?
 Washington Post: December 1, 2014
 http://www.washingtonpost.com/blogs/the-switch/wp/2014/12/01/is-ubers-rider-database-a-sitting-duck-for-hackers/

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EU:偽造商品販売サイトに対する一斉捜査

下記の記事が出ている。

 'Counterfeit' domains seized by Europol
 BBC: 1 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/technology-30276056

 UK helps in operation to shut down websites selling counterfeit goods
 Computer Weekly: 1 December, 2014
 http://www.computerweekly.com/news/2240235626/UK-helps-in-operation-to-shut-down-websites-selling-counterfeit-goods

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ウォールストリートの投資専門家を狙ったフィッシング攻撃?

下記の記事が出ている。

 Hackers With Wall Street Savvy Found To Be Stealing M&A Data
 Financial Advisor: December 1, 2014
 http://www.fa-mag.com/news/hackers-with-wall-street-savvy-found-to-be-stealing-m-a-data-20043.html

 Phishing scam that penetrated Wall Street just might work against you, too
 ars technica: December 2, 2014
 http://arstechnica.com/security/2014/12/phishing-scam-that-penetrated-wall-street-just-might-work-against-you-too/

[追記:2014年12月4日]

関連記事を追加する。

 Cyber espionage ring seeking to game stock market by stealing corporate secrets, researchers say
 Guardian:1 December, 2014
 http://www.theguardian.com/technology/2014/dec/01/cyber-espionage-ring-stock-market-stealing-corporate-secrets

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2014年12月 1日 (月曜日)

エボラ感染が他国に拡大する深刻なおそれ

下記の記事が出ている。

 Ebola crisis: Huge risk of spread - UN's Tony Banbury
 BBC: 1 December, 2014
 http://www.bbc.com/news/world-africa-30270997

[追記:2014年12月2日]

関連記事を追加する。

 North Korea says U.S. created the Ebola outbreak
 Washington Post: December 1, 2014
 http://www.washingtonpost.com/blogs/worldviews/wp/2014/12/01/north-korea-says-u-s-created-the-ebola-outbreak/

 The war on HIV is another casualty of the Ebola crisis
 Globe and Mail: December 1, 2014
 http://www.theglobeandmail.com/globe-debate/the-war-on-hiv-is-another-casualty-of-the-ebola-crisis/article21841428/

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モイセズ・ベラスケス=マノフ『寄生虫なき病』

ネットで評判になっていたので,Amazonで注文していた下記の書籍が届いた。早速,読んでみた。

 モイセズ・ベラスケス=マノフ(赤根洋子訳・福岡伸一解説)
 寄生虫なき病
 文藝春秋 (2014/3/15)
 ISBN-13: 978-4163900353

私が購入したものは第2刷となっているから,この厳しい出版環境の中では売れている書籍だと言えるのではないかと思う。

内容的には,既にだいぶ以前から類書があり,知っていることばかりで特に新味はなかった。日本人が内容の一部をパクって書いたのではないかと疑いたくなる新書版の書籍も何冊かある。

しかし,生物としての人間を理解するための論点をまとめて読むのには良い書籍ではないかと思う。

私は,大学の「植物と法」という講義の中で,生物としての人間というものを認めるか否かの選択は,宗教観によるという趣旨のことを教えている。

『旧約聖書』の神は,人間を他の動物とは全く異なるものとして創造した。この価値観の下では,人間は,他の生物に対する管理者なのであり,連続性がないことになる。

私見は異なっている。

人間の生体内環境と生体外環境との間には境界など全くない。全て連続している。あたりまえのことだが,人間は,外界で生ずる様々な現象の影響をもろに受ける。その影響による打撃が大きければ,人間は生命活動を維持・継続することができなくなる。

宗教観の問題なので,他人に向かって変更を求めることはできない。

したがって,解決不可能な問題ではある。

しかし,生体内環境と生体外環境とは連続していて切れ目がないという観念を共有できる人々の間では会話が成立可能だ。そのような人々が,何かを考え,解決策を探すしかないように思う。

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英国ロンドン~米国ニューヨーク間の大西洋上で米軍最新機密兵器の飛行実験?

下記の記事が出ている。

 Were mysterious bangs heard all over Britain and in New York caused by U.S. stealth jet? Expert claims noises mimicked 'pulse detonation engine' - which could power rumoured Aurora project
 Daily Mail: 30 November, 2014
 http://www.dailymail.co.uk/news/article-2854551/What-loud-bangs-heard-Britain-Twitter-bombarded-reports-mysterious-noises-military-denies-RAF-jets-cause.html

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インド:コンテンツの著作権侵害が横行?

下記の記事が出ている。

 India to US: Tech companies violating copyright law
 Times of India: November 26, 2014
 http://timesofindia.indiatimes.com/tech/tech-news/India-to-US-Tech-companies-violating-copyright-law/articleshow/45277212.cms

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英国:SNSの個人データ保護指針明確化に関する議論

下記の記事が出ている。

 MPs say they need 'serious discussion' with social networks over users' data
 Guardian: 28 November, 2014
 http://www.theguardian.com/technology/2014/nov/28/social-networks-personal-data-mps

日本の国会議員からは,こういう議論がほとんど出てこない。政府主導でこのような議論がなされたこともない。逆に,「もっと利用しよう!」ばかりだ。

財産権は基本的人権の一種なので,営利を追求することも法理論的には基本的人権の一種だ。しかし,悪徳は良くない。

政治学・経済学的に考察しても,圧倒的多数の者の正当な権利を踏みにじりながら特定少数者だけが法の適用を受けずに莫大な利益をあげ蓄財し続けるような事態が継続すると,社会の不安定化を招き,国家が転覆する契機となり得る。

個人情報保護法の解釈・運用においても,多数説によれば,第三者提供を上手に使うことによって,事実上何でもできてしまう。

そのため,現在の多数説の下においては,個人情報保護法の解釈・運用上,個人データが全く保護されていないのと同然の状態にある。

何とも嘆かわしい・・・

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ドイツ:諜報機関BNDは,ドイツ国外で就労しているドイツ国民の通信を監視している?

下記の記事が出ている。

 German spy agency can monitor its own citizens via technicality
 ars technica: December 1, 2014
 http://arstechnica.com/tech-policy/2014/11/german-spy-agency-can-monitor-its-own-citizens-via-technicality/

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韓国:河川で多数の超耐性菌が発見されたらしい

下記の記事が出ている。

 “スーパー細菌”に汚染された韓国の河川、抗生物質の利用が原因―中国メディア
 Record China: 2014年11月30日
 http://www.recordchina.co.jp/a98254.html

なお,中国の河川も同様だろうと推定される。古い記事だが,下記のような記事が出ている。

 中国の川や湖「158種の薬物汚染」、垂れ流し社会のツケは将来に
 Searchina: 2014-05-08
 http://news.searchina.net/id/1531786

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