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2014年11月27日 (木曜日)

サンゴ濫獲

報道からは文字しか伝わってこない。

報道機関の怠慢だと思う。安直にネットや都会での取材のみに頼って記事を書こうとするからこういうことになる。

事実を直視することが大事だ。直接に納得いくまで取材を重ね,よく考えて記事を書かなければならない。それが報道機関の責務だと思う。

そして,詳細な多数の写真を撮影し,それを世界に公開すべきだろう。

抗議の記事を書くのは自由だが,それよりも「生の事実」を中国に人民に知ってもらうことのほうがよほど大事なことだと思う。

そのような方法を用いることによって,中国の人民にも冷静に考えてもらうべきだと思う。

中国人のことは中国人自身が考え,裁くべきときは中国の裁判官が裁くというのが最も良い。

無論,日本領海の美しい自然を破壊したことについて日本国政府としてしかるべき対応をすべきことは言うまでもない。

しかし,中国の漁民自身の心に何も変化が生じない限り,問題が解決することはない。

現状を放置すれば,日本の領海内の海が完全に無生物になってしまうまで続くことになりかねない。

日本の領海内の海が無生物となってしまった次には,他の国の領海で・・・ということになりそうだが,日本のように武力的な解決を望まない国ではないところがむしろ多いので,多数の中国人漁民が帰らぬ人となってしまいかねない。そのような未来は避けるべきだ。

日本人は,非常に古い時代の「植物を育てる種族」の子孫だと思われる。はるか西方から長い時間をかけて移動してきた「植物を育てる種族」の子孫が更に複雑な混血を経て形成された種族だ。

「植物を育てること」は,日本人の得意技の一つで,古い伝統がある。中国にもかつてはあったし,園芸植物については日本もそれを見習った時期がある。

魚介類は,植物だけではなく動物によっても構成されるが,「生き物を育てる」という点では同じで,日本人は,濫獲を防ぐという方法で自然の増殖を期待する漁法を伝統的に採用してきた。

もちろん,近年のコンピュータ技術の発達により,根こそぎ濫獲してしまう漁民も出てきている。しかし,結局は,自分で自分の首を絞め,廃業へと自分を追い込むことになるだろう。実は,伝統漁法以上の最適解はないのだ。

狩猟民族でさえ,森の動物を根こそぎ捕獲してしまうと自滅することになるという当たり前のことを知っている。米国でハンティングにより絶滅した動物が多数存在するのは,わけもわからない人々が移民として多数やってきてしまったためなので,現在は,その反動として過度に保護し過ぎるという時代の中にある。米国民の多くがバランスのとれた最適解を知るようになるまでにはまだまだ年数を要する。

中国の少数民族の中には,日本人と同じように自然の産物を利用するための最適解を知っている種族が存在する。

中国は,古き良き文化を思い出すべきだ。そして,漁業については「育てる漁業」へと転換すべきだと思う。

そうしなければ,非常に多数の中国人民が飢えに苦しむ時代が到来することになる。そして,中国において古代から何度も繰り返されてきたように,人民の飢えは,大規模な反乱を発生させ,王朝の消滅など政治体制の根本的な転換の契機となる。

(追記)

写真報道についても,ある種の警戒感を常にもっている必要がある。

かつて,沖縄の珊瑚について虚偽報道(記事の捏造)がなされたことがある。この事件は,某新聞社の度重なる記事捏造史の一部を構成している。

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