大明神
大明神は「だいみょうじん」と読むのが普通だ。
文献上では,住吉大明神が最も古いとされている。現在でも稲荷大明神を祭神とする神社が存在する。いずれも秦族系と思われる。
「明神」や「権現」は,本地垂迹説の下では,仏が日本国において神として顕現した姿を示す名だとされている。
しかし,そもそも違うのではないかと思っている。
「明神」は「御神」と全く同じもので,別表現に過ぎないではないだろうか。
仮にそうだとすれば,「大明神」は「大御神」と同じということになる。
ただ,当時の政治的状況等の関係で,「大御神」を用いず,別字で表現することになったのではないかと推測するわけだ。
そして,「大神」,「大御神」,「御神」,「明神」,「大明神」等は,すべて,本来は「上」,「御上」,であって,統治者を意味するものだったのだろうと推定している。
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