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2014年11月 5日 (水曜日)

中国本草学及び医学に対する印度~アラビア医学の影響に関する書籍

下記の書籍を購入し,一気に読み切った。

 陳明
 『中古医療與外来文化』
 北京大学出版社(2013)
 ISBN: 9787301220818

 馬世林/毛継祖訳注
 『蔵伝医薬経典叢書・月王薬診』
 上海科学技術出版社(2012年) 
 ISBN: 9787547809297

非常に面白い。

シルクロード等や海路を経由して流れてきた西方の文化が中国の医学・薬学の基礎の一つとなっていることを明瞭に見てとれる。

日本の古代史を理解する上で,中国の古代医学・薬学を徹底的に研究することは決して欠かすことのできない思索路程の一つだ。だからその長い道をずっと歩いてきた。

そして,日本に限らず,どの国においても,社会というものは古代の延長上にあるので,現代の日本を知るためにも重要なことだ。

日中間では政治的に様々な問題があり,また両国とも面倒な国内問題をかかえている。しかし,これは歴史上いつでもそうだったので現代だけの問題ではない。私が着目したいのは,紆余曲折を経ながらも,先人の素晴らしい業績の断片がどちらの国にも残存しているということだ。

どちらの国の国民も,平和で安全な社会を望んているだけで,戦争など誰も望んでいない。

また,どちらの国にも権力の亡者と犯罪者は存在するし,これからも出現する。

ものごとは公平に考えなければならない。

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