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2014年11月15日 (土曜日)

François Terré, Philippe Simler, Droit civil Les biens (9e édition)

いろいろと考えている間に,こういう本も読むことになった。

 Droit civil Les biens (9e édition)
 François Terré (Auteur), Philippe Simler (Auteur)
 Dslloz (07/2014)
 ISBN 978-2-247-13728-2

フランス語はあまり得意ではない。しかし,英語とラテン語の知識だけで大部分をそのまま読むことができる。あとは辞書をひきひき・・・

感想として,とても面白い。

日本で出版されている物権法の書籍は,とにかく面白くないものが圧倒的に多いのだが,この本のような物権法の本が日本でも出版されれば,物権法の世界に興味をもつ学生が増えるのではないかと思った。

それにしても,明治時代の民法典論争は不毛だったという感を強めつつある。

そして,フランス法のよい部分を全部削ぎ落してしまった点は大失敗だったと思う。

梅氏が富井氏に妥協しなければよかったのだが,そういうわけにはいかなかったのだろう。同情できる部分がある。世間とはそういうものだ。

しかし,現代は,明治時代ではない。

根本から考え直すべきことがいっぱいある。

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