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2014年11月22日 (土曜日)

Brian Krebs, Spam Nation

Amazonに注文していた下記の書籍が届いたので,早速読んでみた。

 Brian Krebs
 Spam Nation: The Inside Story of Organized Cybercrime-from Global Epidemic to Your Front Door
 Sourcebooks Inc (2014/11)
 ISBN-13: 978-1402295614

Krebs氏は情報セキュリティ関連の非常に有名なブログを公開しており,私のその愛読者の一人だ。

  Krebs on Security
  http://krebsonsecurity.com/

Krebs氏のこれまでのブログ記事の中で重要なものはだいたい頭に入っていたので,かなり短時間で読破することができた。

面白い。

スパム問題は単純に違法な商業宣伝広告という時代をとっくの昔に終えており,基本的には国家機密や企業秘密と関連するスパイ類型の社会問題または犯罪の一種となっている。しかも,国家機関がその背後には存在している。

現象的には全く同じようにみえても,その本質が過去と現在とでは全く異なる。

常に本質を見誤らないようにするための努力が必要だ。

その意味でも,この書籍はとても参考になるのではないかと思う。特に,過去からの流れを全く知らないで育っている若い人々にはお勧めの一冊だと言える。

なお,スパム形式でのサイバー攻撃については,「サイバー犯罪の研究(二)」,「サイバー犯罪の研究(三)」,「サイバー犯罪の研究(五)」,「サイバー犯罪の研究(六)」で研究成果を示した。まだ論じ足りない部分があるので,後の連載で研究成果を明らかにしようと考えている。

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