Annelene Henning, Der verfassungsrechtliche Eigentumsbegriff
下記の書籍が届いたので通勤電車の中で拾い読みをした。
Annelene Henning
Der verfassungsrechtliche Eigentumsbegriff: Eine logisch-analytische Rekonstruktion des bundesverfassungsgerichtlichen Modells
Nomos Verlagsgesellschaft (2014/8)
ISBN-13: 978-3848710089
日本の憲法教科書とは全く異なり,非常に興味深い。カテゴリとしては,憲法学や民法学というよりは法情報学に近いのではないかと思う。
論理それ自体と法学上の学説とを明確に分けるアプローチは非常に好ましく,未来の法学の萌芽を見ることができる。
一般に,特定のドグマの枠内だけに居座り,その場に安住して外を見ようとしない議論は,仮にそれがいかに精緻なものであったとしても,要するに訓詁学の一種に過ぎない。別の表現を用いれば,そのような姿勢は,イドラの愚に陥っているとわざるを得ない。この書籍では,そのことが明瞭にされているのではないかと思う。
この書籍の中で,特に39~75頁,343~354頁あたりを丁寧に読んでみた。発想のしかたが何となく私の思考回路と似ているような部分があり,面白かった。
| 固定リンク
« 中国:ベトナム及びフィリピンとの間で深刻な国境紛争のある海域において,人工的な軍事拠点を続々と構築し既成事実化 | トップページ | 邢福武・陳紅鋒・秦新生・張榮京・周勁松主編『中国热带雨林地区植物図鑑-海南植物(全3冊)』 »
コメント