米国:iCloudからヌード写真等が漏れた事件について有名女優らがGoogleに対して巨額の損害賠償請求訴訟を提起
下記の記事が出ている。
Celeb lawyer takes on Google over hacked, nude photos
CNN: October 2, 2014
http://edition.cnn.com/2014/10/02/showbiz/celebrity-news-gossip/nude-celeb-photos-google-hack/
Google Threatened With $100 Million Lawsuit Over Hacked Celebrity Pictures
eWeek: October 2, 2014
http://www.eweek.com/security/google-threatened-with-100-million-lawsuit-over-hacked-celebrity-pictures.html
「iCloud」のセレブ画像流出問題がGoogleに飛び火
IT Pro: 2014/10/03
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/14/100301199/
この事件の発生により,クラウドビジネスの基本的なやり方が確定したと言えるのではないかと考えている。被害者のパスワード管理ミスや内部犯行等も含めると,クラウドの安全性は絶対的なものではない。とりわけ機密性は保証されない。それゆえ,今後,クラウドサービスベンダは,「機密性は保証されません。利用者各自が自分自身で安全性を確保してください。」と明示してサービス提供すべきことになるだろう。
なお,国防上の目的で諜報機関や捜査機関がアクセスすることがあり得ることや,国家の軍隊による極めて強力な攻撃や国際的テロ等が日常的に発生し得る状況にあることも考えると,「インターネット上では機密性が保証されない」という前提で全てのものごとを考えるべき時代が到来したものと考える。
なお,今回の提訴は,Googleが画像検索結果を迅速に削除しなかったことを原因とするものだ。現実問題として,データが膨大すぎてGoogleにはそのような対処をする能力はない。そこが問題となる。つまり,問題に適切に対応できないようなサービスを提供していることそれ自体が問題とされているわけだ。同様のことは,ほぼ全てのタイプのビッグデータについても該当する。ビッグデータサービス企業の経営はかなりリスキーだということが言える。
[追記:2014年10月4日]
関連記事を追加する。
Google deletes 'tens of thousands' of celeb nude pics
BBC: 3 October, 2014
http://www.bbc.co.uk/newsbeat/29473557
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