最重要インフラに対する攻撃
下記の記事が出ている。
Iraq 'clears' IS from key dam area after US strikes
BBC: 8 September, 2014
http://www.bbc.com/news/world-middle-east-29105505
ダム(水利用,発電用等の河川ダム),発電所(原子力,火力,水力等の発電所),飛行場,港湾,テレビ局,通信施設等の重要インフラが集中して狙われる時代となったようだ。
重要なダムの支配権が奪われた場合,飲料水の供給を人質にしていかなる脅迫や強要も可能となる。いざとなれば破壊したり,毒を入れたりして,下流の都市の人々を物理的に破壊してしまうことも可能となる。このような軍事作戦は,アレクサンドロスの東征伝にも記録されているものなので,都市破壊型攻撃の手法としてはかなり古い時代からあったと推定することができる。
日本は,このような分野に関しては極めて脆弱だ。
日本だけではない。例えば,中国では,揚子江及び黄河上流のダムの支配が奪われ,または,破壊されると,たぶん,極めて短期間で国家が崩壊することになる。対テロという観点からは,かなり多くの脆弱性がある。仮に中国の原発や核兵器施設等の支配が奪われ,または,破壊された場合,東アジア地域で生き残ることのできる者は皆無に近いのではないかと思う。事情はロシアでも中東でも欧州でも基本的に全く同じだ。
問題は,人間によるテロ攻撃等だけにあるのではない。私が理解しているところでは,火山活動や地震を含め,地球上の地殻変動がどうも活発化しているのではないかと思われる。もちろん,非常に長いスパンの問題なので1年や2年くらいの観察結果だけで即断することは誤りだと思う。しかし,「これまで大噴火の兆しがなかったのだから今後も大丈夫」等と言った立論が全く何の根拠もないものだということも同時に言えるのだ。このような簡単な論理を理解することのできない者があまりに多すぎる。人類は,総体として,明らかに白痴化しつつある。
我々は,人類最後の日を見ながら死んでゆくことになるのかもしれない。
| 固定リンク
コメント