中国:Windows 8 は情報セキュリティ上の問題があり危険だと主張
下記の記事が出ている。
Windows 8 a 'threat' to China's security
BBC: 5 June, 2014
http://www.bbc.com/news/technology-27712908
クラウドベースのOSとはもともとそういうものなので,利用者の行動やデータの機密性が保証されないのは当然のことだと思う。かれこれ随分以前からそういうことを主張してきたし,現在もその考えは真理だと思っている。
問題は,中国が米国と敵対しているということにある。同盟国であれば我慢の範囲内にあると言わざるを得ないだろう。
また,他面の問題としては,中国が自力ではWindows 8に匹敵するような優れたOSを製造する能力がないことにも原因があると考える。もっとも,将来,中国政府がそのようなOSを製造することができたとすれば,そのときに中国人民の行動が常時100パーセント監視可能となるわけで,それはそれで中国国内における非常に大きな政治的不安定要因となることを避けられない。おそらく,要人だけは国家機関によって監視されないように特殊なスイッチのようなものが設定されることになるだろうが,たちまち人民の中の誰かによってハックされることになるだろう。なぜなら,中国の政治は一枚板ではなく,軍閥等の古代的豪族が割拠しているというのが事実なので,相互に相手の秘密を先に奪いたいと常に思っているからだ。互いにそういうことをし合っている以上,どんなガードも無意味なものとなることだろう。
では,中国政府がWindows 8の利用を単純に禁止したらどういうことになるだろうか。おそらく,Windows 8対応のアプリ等を開発する能力が失われ,その後のOSに対応する能力も喪失し,経済力が相対的に著しく低下して,国際経済世界から退場ということになるに違いない。
それを避けるためには,今後,ますますもって経済的機密情報に対するスパイ行為が強化されることになるだろう。
中国の今後を慎重に見守る必要がある。
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