日露戦争
しばやんさんのブログに日露戦争関連の記事が連載されている。
日露戦争の原因となったロシアの朝鮮侵略をけしかけた国はどこの国か
しばやんの日々:2014/06/24
http://shibayan1954.blog101.fc2.com/blog-entry-328.html
なぜ米国は日露戦争開戦当初から日本の勝利を確信したのか
しばやんの日々: 2014/06/19
http://shibayan1954.blog101.fc2.com/blog-entry-327.html
日露開戦を決定したわが国の首脳に、戦争に勝利する確信はあったのか
しばやんの日々: 2014/06/14
http://shibayan1954.blog101.fc2.com/blog-entry-326.html
義和団による暴動を、満州占領のチャンスととらえたロシア
しばやんの日々: 2014/06/09
http://shibayan1954.blog101.fc2.com/blog-entry-325.html
「日露戦争の原因となったロシアの朝鮮侵略をけしかけた国はどこの国か」の末尾のところに「どこの国も自国の国益を中心に動いているという普通の国ではあたりまえの視点が、戦後のわが国では欠落してしまってはいないだろうか。」との感想が述べられている。
同感だ。
国内の身近なところでも,利他的な人をみかけることはほとんど皆無に近い。みんな自分の利益のことしか考えていない。国際関係だって同じだ。なぜなら,利己的な人間が国家の指導者になっているからだ。利己的でなければ政治的野心など起きるはずがない。
「みんななかよく」あれば理想的なのだが・・・現実を無視することは愚かなことだと思う。
[追記:2014年7月4日]
続きの記事がアップされている。
乃木将軍は「愚将」であったのか
しばやんの日々:2014/06/29
http://shibayan1954.blog101.fc2.com/blog-entry-329.html
乃木に対する評価はいろいろと別れるところだろうと思う。
それはさておき,旅順要塞のような戦術上の考え方は,現在ではほとんど無意味なものとなっている。強力な艦砲射撃を集中的に与える攻撃や航空機によく爆撃によって,防御力を著しく低下させることができるようになったからだ。それでも,地下施設を完全に破壊することはできないから,硫黄島の決戦等にみられるように,最終的には血みどろの白兵戦みたいなことが起きる。そこで死闘を繰り返す兵士はみんな普通の人間だ。士官は職業軍人かもしれないが,兵隊は単なる国民に過ぎない。
私は戦争を記録したノンフィクションの書物を読むことが大好きで,小学生の頃から現在まで随分と読み漁ってきた。そして,将軍や士官の感覚と末端の兵士の感覚とがいかにずれているかを常に感じてきた。
もともと,ほぼ全ての国家は,軍事的侵略と征服により軍事的貴族が特権階級として支配層を形成し,それ以外の者を奴隷として支配するという方法で形成されてきた。それは,現在まで続いている。そのような支配を可能としているのは,「血の優越性」という観念だ。一部分は正しいと思う。遺伝子特性はあり得る。しかし,たまたま勝利した軍事貴族とたまたま敗北した軍事貴族のどちらが優秀かと問われれば,優劣など全くないだろうと考えるのが妥当だと思う。もちろん,個体差はあるので,その時点で相対的に最も優秀な軍人が誰だったのかを評価することは可能だ。しかし,それは個体差に過ぎず,また,時の運のようなものもあるので,血統とか遺伝子とかとは無関係のものだ。それゆえ,「血」に対する信仰が失われると,たいていの国家における政治体制が崩壊することになる。古代から現代まで続く国家の興亡について考えるにつけ,いろいろと部分がある。
天才と高貴さは遺伝しない。
天才は,神がほほ笑んだときにのみ光彩を放つ。人間によってコントロールできるものではない。
高貴さは,生活習慣などの環境条件によって決定される。それゆえ,支配層は,高貴さを維持できるようにするために環境条件を固持することを絶対的な目的として存在することになる。それが硬直化すると,その支配層や国家は滅びる。
新井白石の『読史余論』を読み,ますますもってその感を強めている。
[追記:2014年7月10日]
しばやんの日々に続きがアップされていた。
世界は乃木率いる第三軍が旅順要塞を短期間で落城させたことを賞賛した
しばやんの日々:2014/07/05
http://shibayan1954.blog101.fc2.com/blog-entry-330.html
なかなか説得力がある。
文中で引用されていた文献を全部読んでみようと思う。読んでみてからのことになるが,もしかすると,乃木に対する評価を変えることになるかもしれない。
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