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2014年6月27日 (金曜日)

ちょっと違和感を覚える

下記の記事が出ている。

 慰安婦問題、失われた正義―日本だけの問題ではない
 Wall Street Journal: 2014年6月25日
 http://jp.wsj.com/articles/SB10001424052702304057704579645890629397988

生きていくためにそれしか選択がなかった女性を極端に侮蔑する部分が含まれている。このような侮蔑は,ナチス撤退後のパリでも実行された。見せしめだ。中国政府の態度が良いとは思わないが,フランス人も同じだということを指摘すべきだ。

日本のRAAが必要となった原因は,占領軍米兵による多数の強姦殺人事件が発生したからにほかならない。米国ではほとんど知られていないが,米兵の中にはかなり多数の性犯罪者が存在していた。強姦殺人ではないが,米軍将校が日本人の高貴な婦女に対して性交を強要した事例は数えきれないほどある。それに応じた婦女は,悲壮な自己犠牲の精神で応じたのだろうと思う。このような高貴な精神は,精神文化レベルの低い人々には理解できないかもしれないが,日本国の古い精神風土の一部をなしていると考えている。その一方,祖国である米国に帰国後には立派な英雄として勲章をもらったかもしれないし,栄誉あるよき父として安楽に人生を送ったかもしれない。しかし,神は,常に真実を見ている。

戦争とは,もともとそういうものだし,敗北した者は常に非難される側にまわってしまう。そこでは公平性を期待することができない。

極限状況の下で起きたことを平時の感覚だけで理解しようとすると,間違いが生ずる。

この記事を書いたAndrew Browne氏には,連合国側(英・仏・蘭・露など)が第二次世界大戦の前後や東南アジア諸国が独立する前の時代に行った数々の大量虐殺や蛮行の歴史についても是非とも明らかにしてもらいたいものだと考える。とりわけ清朝末期の中国において西欧が行った犯罪行為については明確に認識をもってもらいたいと考える。加えて,米国西部開拓時代に行われた先住民に対する虐殺や性的犯罪及び奴隷解放前の時代に黒人奴隷に対してなされた蛮行にも目を向けてほしい。更には,中国の過去において王朝が交代する度に一体どのようなことが起きたのかも是非とも知ってほしい。そのようにして自らの手をじっとみつめれば,決して他国(特に日本)を非難することなどできないということに気づくことができるだろう。

私の理解では,どの国の国民もぜんぶ同じだ。完全無欠で潔癖な種族など世界中のどこにも存在しなかったし,これからも存在しない。

これは,原罪の一種のようなもので,誰がどうやっても拭い去ることのできないものだ。

過去のことをほじくりかえせば,結局,そうしたことがボロボロでてきて収拾がつかなくなってしまう。

だから,歴史上の事実は事実として正しく見極めた上で,お互いに水に流し,責めたり非難したりしないということが世界平和の達成のためには絶対に必要なことなのだ。

責めても非難しても謝罪しても賠償しても,決して過去を変えることはできない。

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