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2014年5月12日 (月曜日)

人工知能を応用したコンピュータソフトウェアが進化しビジネスの世界で応用されると,経営者がコンピュータを制御することができなくなる?

下記の記事が出ている。

 Self-learning Humanoid Amelia poses existential threat to BPOs
 ZDNet: May 9, 2014
 http://www.zdnet.com/self-learning-humanoid-amelia-poses-existential-threat-to-bpos-7000029286/

人間だけで構成されている組織を考えてみても,組織のトップが間抜けで,ナンバー2が異常に優れている場合,当然のことながら,クーデターのような出来事の発生を阻止することができない。要するに,能力が誰よりも優れている者でない限り,トップに立ってはならない。

その誰よりも優れた者よりもコンピュータのほうが優れている場合,当然のことながら,同じようなことが起きる。

あるいは,集団的意思のような総合的な脳機能のようなもののほうが組織のトップ個人の単体としての脳機能よりも優れている場合があるから,コンピュータの判断のようにみせかけた集団的ハッキングに基づく内乱や革命のような出来事が生ずる可能性もあるだろう。

人間は,現象面から推論して判断しているだけで,現象それ自体を直接に認識しているわけではないので,こういうことが起きる。

小学生でも理解可能な道理なのだが,固定観念にとらわれた人々には全く理解できない。

更には,真の意味でのサイバネティクスを考えなければならない。理解できる人は更に少ないのだが,大学の講義ではときどき解説を試みる。また,『ITビジネス法入門』の第6章の冒頭数頁では,この問題に対する私見のダイジェストを示したのだが,現在のところ,その重要性を認識できる研究者は存在しないようだ。本質論をつきつめて考える訓練を日々自分の義務としていない生活を送っているからだ。だから,問題が現実化・顕在化するまでは誰も認識しようとしない。あと10年はかかるかもしれない(笑)。

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