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2014年5月 5日 (月曜日)

神格化

あるピアニストが演奏を中断して帰ってしまったらしい・・・

以前,別の音楽家でも似たようなことがあった・・・

このことについては,様々な意見があると思う。

音楽家の演奏作品をCDやDVDに録音した物体は商品なので,その購入者がどのように扱うかは購入者の自由だろう。

しかし,生きた音楽家は違うのだ。

特に神経質な音楽家の場合,集中力が継続しないと演奏できなくなる。

これは,音楽を真に愛する者であれば誰でも知っていることだ。

私は,その演奏家には全く責任はなく,演奏家の精神力の集中を妨げる結果となった者が全面的に損害賠償責任を負うべきだと考えている。

これを神格化と呼ぶかどうかは各人の自由だ。

私は神格化だとは思わない。

そういうキャラの音楽家だということを熟知した上でお付き合いするのでなければ,良い生演奏を楽しむことなどできない。

そういうことを嫌悪するならチケットを購入してコンサート会場に行かなければ良い。CDやDVDのほうが(デジタル編集されているので)ノーミスの演奏を楽しむこともできる。

一般に,一口にジャズと言っても非常に広いカテゴリーで,しかも,演奏家の個性には著しい相違がある。

その意味で,演奏家は,画一化された商品ではない。

芸術家を商品として扱うことしかできない者は,結局,芸術の本質を理解する能力(遺伝子)を生まれつき全然もっていないのだと諦め,芸術とは無関係の事柄で人生を楽しんだほうが良い。

楽しむ能力も遺伝子によって決定されているのであり,万人が全て同じように感じ,楽しみ,喜ぶ能力を平等に保有しているなどということは絶対にあり得ない。

全員違っているからこそ,お互いに尊重すべき必要性も出てくる。

お互いに全く違うということを前提にものごとを考えることができない者は,少なくとも法曹としては失格だろうと思う。

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