世界はサイバー戦の渦中にある?
下記の記事が出ている。
Ukraine crisis proves cyber conflict is a reality of modern warfare
Telegraph: 19 April, 2014
http://www.telegraph.co.uk/technology/internet-security/10770275/Ukraine-crisis-proves-cyber-conflict-is-a-reality-of-modern-warfare.html
Webdoku über Cyberwar: “Netwars / Out of CTRL”
Zeit: 16 April, 2014
http://blog.zeit.de/netzfilmblog/2014/04/16/netwars-webdoku-heise-cyberwar/
Will Australia Launch Cyber War Soon?
International Business Times Australia: April 15, 2014
http://au.ibtimes.com/articles/548171/20140415/cyber-war-australia-strategic-policy-institute.htm
Iran to rival China in cyber war on west
Australian: April 10, 2014
http://www.theaustralian.com.au/news/world/iran-to-rival-china-in-cyber-war-on-west/story-fnb64oi6-1226879722285
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コメント
江藤貴紀さん
免罪符説については,『電子商取引法』(勁草書房)の第3章(分担執筆部分)に書いてあります。
この章だけ真理が書いてあるので,他の章と比較すると異質になっているかもしれません(笑)。
投稿: 夏井高人 | 2014年4月25日 (金曜日) 09時09分
夏井高人様
じつは友人の中でローの講義を受けた人間がいて、同人は「たまに理解しきれない箇所があった」と言っていました。その「ほぼ結論」な部分だったのかもしれません。(個人的には、非常に興味がありますが)
ベンタムさん(とそのフォロアーの一部)の書き残していたことについての教訓は
(1)正しいことを「言う」ことは出来る
(2)正しいことが「実現」されるかは別問題
だったと捉えています。
でも君子は豹変すといいますので君子な人(とこれからなる人)は、もっと賢いことを喋って実行するかもしれません。しかし残念(?)なことにアノニマスな君子でない人が大勢いて、リンク上のような意見を多数で交換して身体を物理的に作動させています。
宇宙は理解不能な程度には複雑です。
その原理に歯向かえない以上、「なるようになる」が良くも悪くも人間の本性にしかならない気がします。
なので「正義のためになら、この世が滅びてくれ」というアイデアが本当に生じたり、逆に大勢が暴力に追従した結果全員が自滅する帰結もあるとおもいます。
ちなみに、実は「免罪符説」がよくまだ把握しきれてないのです。理解するために、今の段階でもっとも推奨される(基準は想定される楽しさでも読みやすさでも)号を教えていただけますか?(連日お世話になり、恐縮です)
投稿: 江藤貴紀 | 2014年4月25日 (金曜日) 07時04分
江藤貴紀さん
ま~~いろいろと考え,ほぼ結論を得ているのですけど,ブログには書けません(苦笑)。
講義ではたまに解説してみることがあります。
反応がよくないので,すぐに諦めます。
そんなことを繰り返しています。
そもそも世間は暴力が支配していて,その暴力をもつ側に追従していればおこぼれを頂戴できるという構造になっており,永久に変わることはないのでしょうから,議論しても無駄と諦めている部分もあります。
ただ,解決策が全くないわけではありません。
人の上に立つ者には全てセンサーを埋め込み,いつどこで何をしているかを24時間誰でも知ることができるようにすれば良いのです。そうすれば,全ての種類の幻想と虚構が完全にぶっとび,全ての人々が「誰に統治を任せるべきか」を自然と知ることができるようになるでしょう。
現状では,統治される側だけが100パーセント監視される構造となっておりますけど,これを完全に逆転させてしまうというところにポイントがあります。
しかし,実現性はゼロです。
正論を吐く者は,常に煙たがられ,憂き目を味わうことになっております。そして,正論を吐く者を支持する者は少ないです。利害関係を考えると不利になるからです。
結局,ベンタムが最も正しいことを述べているということになりそうです。
投稿: 夏井高人 | 2014年4月24日 (木曜日) 10時33分
夏井様
ご返信ありがとうございます。語義矛盾になりますが、LINK一つ目の通り、今は「サイバー内戦」が国境を越えて起きているようです。(DNSポイズニングも使われたという主張がありましたが、まだ裏が取れなかったので書いてありません。)
昨日のお話ですが、研究者・公務員にも2通り(あるいはその中途半端な混合系)の過ちの契機があると思ってます。こちらは語義の本来の意味で「釈迦に説法」になりますが・・・
一つ目が「おこぼれ頂戴」をしようと考える人たちで、これは外からでもたしかに観察できます。民主過程ならいわゆるポークバレリング、そうじゃない政治体制でも分け前の分配は、もちろん付き物です。
しかし二番目に「建て前」を自分でも信じてしまうタイプもいると思います(小学校の先生には本当に多かった気がします)以前おっしゃられていた通り「本質を理解できない」人というのは存在するので、このような人は額面通りに民主主義を信じる人です。
そしてこのような堕落を嫌う場合には、古代から変わらず、人間を「超越」した存在の統治を望むようになることもあるのだと思っています(それが実現可能に近づいている点が、この数千年で文明の成し遂げた進歩でしょうか)。
なお旧来型の神を信じる人が(国内外で)、自らの命を捨てて彼らの神や信じる政治体制に奉仕した結果、コンピュータの統治が近づいたのは皮肉ですが・・・身内にも公務員がいたのですが、シンプルな考えで人生を送り、私の知る限りどちらとも縁がないまま、定年で退職いたしました。
ただ、私はやや楽観的です。全体の奉仕者であろうとか、真理の探究をしようという信念の持ち主も、またおられるからです。規模の大きなケースだと後漢の末期なら何かの義憤にかられて行動したりフランスで「革命」を起こして以降ヨーロッパのコンサバティブな人間を驚かし続けた人の場合も、不合理かもしれないけれどエゴ以外のもので動いてきました。それで実際にもたらされた体制が善であったかは別の問題になりますが、世の中が「マシ」になる余地は、悪くなる余地と同様にあるという、ナイーブかもしれない考えを抱いてます。
余談:どこで自分が道を間違えたのかわからないけど、あの筋の方は本当に身近ですね。リンク先2つ目の出来事の直後に、アイビーリーグを点々として40くらいまで学生をしていた(ということになっている)外国籍の人物にコンタクトを受けました(笑)あれも上層部を除けば、割に合う仕事ではなさそうなので、やはりその筋の「信念」はあるのだと思います。ちなみにそのときは「警告」ではなくてリサーチの目的だったようです。
投稿: 江藤貴紀 | 2014年4月24日 (木曜日) 10時16分